蘆屋家の崩壊

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評判

蘆屋家の崩壊の評価:

4.32/5点 レビュー 38件。 B ランク

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平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 1〜20 1/4ページ
No.66
(4pt)

脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集

奇妙な味の連作ホラー短編集。無類の豆腐好きと言う縁で結ばれた主人公の猿渡と怪奇作家の通称伯爵が体験する恐怖譚。各編は猿渡の一人称でフザけた調子で語られるのだが、怖さがジワジワと滲んで来る物語になっている。伯爵が事件の謎を颯爽と解く、と言った体裁ではなく、一見茫洋とした展開が持ち味。

まず、陰陽師、八百比丘尼、昔話、巨大赤蟹、ケルベロス、黄泉の国等の道具立てを現代に活かすと言う構成がシッカリしている。猿渡と言えば、猿蟹合戦、これが巨大赤蟹へと拡がると言ったイメージの繋がりも巧み。これを背景に、ガンモドキをワザと飛龍頭と言う妖怪名で記す等の洒落で、ユーモア味とホラー味のバランスを巧く取っている。猿渡の乗るハデな車が次々と変わるのも趣向の一つだろう。

その中でも、赤蟹、ヌートリアと言った具体的イメージが湧く「カルキノス」、「超鼠記」は生理的嫌悪感が読み手に纏わる様。「ケルベロス」は外国人宮司や特殊な地形を活かした雰囲気創りが巧み。「埋葬虫」は幻想感と圧倒的な"虫"の迫力が混淆した傑作。

最終作「水牛群」は本作の解題とも言うべき作品で、作者の苦衷の体験がそのまま読者に伝わって来る様である。脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.65
(3pt)

名前にひかずに読んで下さい

主人公は、ちゃんとした定職につかずにあれやこれやのやっつけ仕事をしている男で、彼がひょんなことから知り合った「伯爵」という綽名を持つ色白の怪奇小説家と旅をすると、なぜだか決まって怪異現象がついてきます。それこそ人死にや行方不明は当たり前の怪奇現象のオンパレード、果ては夢の中までそれは続きます。 こう書くと、すわ「伯爵」は吸血鬼かなにかなのかと思われそうですが、そんなことはまるでなく、伯爵が言うには主人公自身が不思議を呼び起こす体質にすぎなすしのこし。実際、この短編では主人公が伯爵と出会う以前に体験した怪異も描かれて、主人公ではなくてあくまで伯爵が怪異を呼び起こすのだと名言されています。
 とはいえ、この二人が行くところには怪異がこれでもかと起こり、二人はそういう不思議な事件に立ち会います。そして、どちらが原因かはわからないものの、二人が旅先で出会う幻想的かつ怪奇な物語を綴ったのがこの短編連作小説ということてで、その一遍一遍がバランスも奇妙さ具合も実にいい味を出していて、ひさしぶりに味のある短編を読んだなと満足感が高かったです。
 今流行りのサイキックアクションも、特殊な護符も、霊能力の発動もなく、あくまで等身大の主人公が、悩み苦悩し翻弄されるさまがとても昔懐かしく正しい幻想小説ぽくて良かったです。
 日本霊異記みたいなんて書くと言い過ぎだけれど、主人公が夢にとりこまれてしまう掌編は、なかなかせつなく泣かせるシーンもあったりしてお薦めの仕上がり具合です。この方も遅筆であまり見ない作家さんですので、手にいれられるうちに読んでみてください。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.64
(5pt)

不思議な魅力

ホラーだと思って手にしたけれどそれだけでは無くて新鮮だった。

思わず笑わされる軽妙なユーモアと、気味の悪さやおぞましさが

しっかり同居している。可笑しいのに気持ち悪いという複雑な読後感。

作者のほかの作品も読んでみたくなりました。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.63
(5pt)

極上の酒のような味わい

著者は、すばらしい音楽をよく「極上の酒」と表現している。私にとって、この文体の心地よさこそが極上の酒である。ストーリーの巧みさや展開の小気味よさは精密な機械を思わせる。これらの作品を仕上げるのにどれだけの言葉を選び、推敲を重ねたのか、その苦労に思いを馳せてしまう。漢字の使われ方ひとつにも筆者の並々ならぬ美意識が窺える。わずか半日で読了してしまい申し訳ない。しかし、その時間で読めてしまうのも、創作段階でよく練られているからだと思う。至福のときをありがとう。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.62
(4pt)

脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集

奇妙な味の連作ホラー短編集。無類の豆腐好きと言う縁で結ばれた主人公の猿渡と怪奇作家の通称伯爵が体験する恐怖譚。各編は猿渡の一人称でフザけた調子で語られるのだが、怖さがジワジワと滲んで来る物語になっている。伯爵が事件の謎を颯爽と解く、と言った体裁ではなく、一見茫洋とした展開が持ち味。

まず、陰陽師、八百比丘尼、昔話、巨大赤蟹、ケルベロス、黄泉の国等の道具立てを現代に活かすと言う構成がシッカリしている。猿渡と言えば、猿蟹合戦、これが巨大赤蟹へと拡がると言ったイメージの繋がりも巧み。これを背景に、ガンモドキをワザと飛龍頭と言う妖怪名で記す等の洒落で、ユーモア味とホラー味のバランスを巧く取っている。猿渡の乗るハデな車が次々と変わるのも趣向の一つだろう。

その中でも、赤蟹、ヌートリアと言った具体的イメージが湧く「カルキノス」、「超鼠記」は生理的嫌悪感が読み手に纏わる様。「ケルベロス」は外国人宮司や特殊な地形を活かした雰囲気創りが巧み。「埋葬虫」は幻想感と圧倒的な"虫"の迫力が混淆した傑作。

最終作「水牛群」は本作の解題とも言うべき作品で、作者の苦衷の体験がそのまま読者に伝わって来る様である。脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.61
(3pt)

名前にひかずに読んで下さい

主人公は、ちゃんとした定職につかずにあれやこれやのやっつけ仕事をしている男で、彼がひょんなことから知り合った「伯爵」という綽名を持つ色白の怪奇小説家と旅をすると、なぜだか決まって怪異現象がついてきます。それこそ人死にや行方不明は当たり前の怪奇現象のオンパレード、果ては夢の中までそれは続きます。 こう書くと、すわ「伯爵」は吸血鬼かなにかなのかと思われそうですが、そんなことはまるでなく、伯爵が言うには主人公自身が不思議を呼び起こす体質にすぎなすしのこし。実際、この短編では主人公が伯爵と出会う以前に体験した怪異も描かれて、主人公ではなくてあくまで伯爵が怪異を呼び起こすのだと名言されています。
 とはいえ、この二人が行くところには怪異がこれでもかと起こり、二人はそういう不思議な事件に立ち会います。そして、どちらが原因かはわからないものの、二人が旅先で出会う幻想的かつ怪奇な物語を綴ったのがこの短編連作小説ということてで、その一遍一遍がバランスも奇妙さ具合も実にいい味を出していて、ひさしぶりに味のある短編を読んだなと満足感が高かったです。
 今流行りのサイキックアクションも、特殊な護符も、霊能力の発動もなく、あくまで等身大の主人公が、悩み苦悩し翻弄されるさまがとても昔懐かしく正しい幻想小説ぽくて良かったです。
 日本霊異記みたいなんて書くと言い過ぎだけれど、主人公が夢にとりこまれてしまう掌編は、なかなかせつなく泣かせるシーンもあったりしてお薦めの仕上がり具合です。この方も遅筆であまり見ない作家さんですので、手にいれられるうちに読んでみてください。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.60
(5pt)

不思議な魅力

ホラーだと思って手にしたけれどそれだけでは無くて新鮮だった。

思わず笑わされる軽妙なユーモアと、気味の悪さやおぞましさが

しっかり同居している。可笑しいのに気持ち悪いという複雑な読後感。

作者のほかの作品も読んでみたくなりました。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.59
(5pt)

極上の酒のような味わい

著者は、すばらしい音楽をよく「極上の酒」と表現している。私にとって、この文体の心地よさこそが極上の酒である。ストーリーの巧みさや展開の小気味よさは精密な機械を思わせる。これらの作品を仕上げるのにどれだけの言葉を選び、推敲を重ねたのか、その苦労に思いを馳せてしまう。漢字の使われ方ひとつにも筆者の並々ならぬ美意識が窺える。わずか半日で読了してしまい申し訳ない。しかし、その時間で読めてしまうのも、創作段階でよく練られているからだと思う。至福のときをありがとう。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.58
(5pt)

復刊を期待したい

独自のイメージと、それを読者の中で増幅させる文章。他の誰にも表現できないと思う。

短編各編に長編となりうるモチーフが詰め込まれている贅沢な短編集。亡くなったことが惜しまれてならない。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.57
(5pt)

復刊を期待したい

独自のイメージと、それを読者の中で増幅させる文章。他の誰にも表現できないと思う。

短編各編に長編となりうるモチーフが詰め込まれている贅沢な短編集。亡くなったことが惜しまれてならない。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.56
(4pt)

怪奇×謎×豆腐

謎が解けていく、おぞけを纏い。
謎が深まる、くるめきを誘い。

本作の短編は、凡百の長編よりも広く、深く、妖しい。

「超鼠記」の、噎せ返る香り。
「埋葬虫」の、戦慄き蠢き。

豆腐を食べよう。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.55
(4pt)

怪奇×謎×豆腐

謎が解けていく、おぞけを纏い。
謎が深まる、くるめきを誘い。

本作の短編は、凡百の長編よりも広く、深く、妖しい。

「超鼠記」の、噎せ返る香り。
「埋葬虫」の、戦慄き蠢き。

豆腐を食べよう。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.54
(2pt)

女性軽視のオンパレード

怪奇小説のはずなのに主人公の猿渡が女性に盛ってばかりで気持ち悪い。

他者表現に顕著ですが、男性への外見描写は皆無。対して女性の外見は品定めし美しいか醜いか、若いか老いているか、女性全員が「主人公の性欲に敵うか否か」の評価対象です。
ルッキズムとエイジズムまみれの、所謂ダメな部類の「サブカルクソ野郎」が主人公です。

冒頭の「ダイハードの主人公の女房の脱ぎたがりの女優」という文章から始まり、細部に渡り古い男尊女卑を感じました。
30歳なのに20歳の感覚で美女を品定めし、女性からの好意があると勘違いし襲いかかるセクハラ、交際していない女性を勝手に女房気取りと思い鼻高々。
これで上下ジーンズの服装(発表年代を考慮すると非常にダサい)、常三日も歯磨きをしない不潔さ、活動地域は下北高円寺のサブカル系、外車をステータスにしている男性主人公、ある意味怪奇。
映画や純文学、神話や伝説の蘊蓄を教養かのようにドヤる文章に加えて上から目線で「お前は知らないだろう」とニヤリと笑うマンスプレイニングも結構しんどいです。

作家などの業界人は褒め称えて、豆腐職人には辛辣で、飲酒運転を「芸当」と表し、会ったばかりの夫婦の仲を「いまひとつ」と勝手に評価する主人公の下衆な性格は唾棄したくなります。
作者が思ってないと出てこないであろう表現の数々は、他に言い方あるだろうと思わずにはいられません。

肝心の物語もありふれてて目新しさはありませんでした。
強いて言えば「イヴェント」「ライヴァル」「サーヴィス」「ヴィニィルテープ」などの「ヴ」の表現に悪寒がしたので新しいホラー表現かもしれません。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.53
(2pt)

女性軽視のオンパレード

怪奇小説のはずなのに主人公の猿渡が女性に盛ってばかりで気持ち悪い。

他者表現に顕著ですが、男性への外見描写は皆無。対して女性の外見は品定めし美しいか醜いか、若いか老いているか、女性全員が「主人公の性欲に敵うか否か」の評価対象です。
ルッキズムとエイジズムまみれの、所謂ダメな部類の「サブカルクソ野郎」が主人公です。

冒頭の「ダイハードの主人公の女房の脱ぎたがりの女優」という文章から始まり、細部に渡り古い男尊女卑を感じました。
30歳なのに20歳の感覚で美女を品定めし、女性からの好意があると勘違いし襲いかかるセクハラ、交際していない女性を勝手に女房気取りと思い鼻高々。
これで上下ジーンズの服装(発表年代を考慮すると非常にダサい)、常三日も歯磨きをしない不潔さ、活動地域は下北高円寺のサブカル系、外車をステータスにしている男性主人公、ある意味怪奇。
映画や純文学、神話や伝説の蘊蓄を教養かのようにドヤる文章に加えて上から目線で「お前は知らないだろう」とニヤリと笑うマンスプレイニングも結構しんどいです。

作家などの業界人は褒め称えて、豆腐職人には辛辣で、飲酒運転を「芸当」と表し、会ったばかりの夫婦の仲を「いまひとつ」と勝手に評価する主人公の下衆な性格は唾棄したくなります。
作者が思ってないと出てこないであろう表現の数々は、他に言い方あるだろうと思わずにはいられません。

肝心の物語もありふれてて目新しさはありませんでした。
強いて言えば「イヴェント」「ライヴァル」「サーヴィス」「ヴィニィルテープ」などの「ヴ」の表現に悪寒がしたので新しいホラー表現かもしれません。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.52
(5pt)

新品同様

古本を買ったのに新品が来たかと思うほどキレイでした。
ヤケも汚れもなく、開いた形跡もない。元々売った人は、買っただけで読まなかったのでしょうか?
おもしろいのに。
津原泰水さんの小説は、文体がイイですよね。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.51
(5pt)

新品同様

古本を買ったのに新品が来たかと思うほどキレイでした。
ヤケも汚れもなく、開いた形跡もない。元々売った人は、買っただけで読まなかったのでしょうか?
おもしろいのに。
津原泰水さんの小説は、文体がイイですよね。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.50
(1pt)

ゲスの極みです

ゆるしがたいどすけべな
ゲスの極みです!!
私は、金子國義さんの
モデルでした!!
とても短気な方で、鬼畜ぶりを
発揮してました!!
友人にかりて
吐きそうになりました!!
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.49
(1pt)

ゲスの極みです

ゆるしがたいどすけべな
ゲスの極みです!!
私は、金子國義さんの
モデルでした!!
とても短気な方で、鬼畜ぶりを
発揮してました!!
友人にかりて
吐きそうになりました!!
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.48
(4pt)

読後感はすっきり、余韻は少なめ

短編というとあえて結末をあやふやにしてハッキリさせないものが多いが、本作はどれも書き切っているので文章の軽快さも相まって読後感はすっきりしている。

しかし面白かったがどうも違和感を覚える。主人公の猿渡にしろ、相棒の伯爵にしろ、いまいち人物像がつかめない。特に猿渡は短編ごとに受ける印象が違う。地の文が一人称ゆえ他人から「猿渡」との呼びかけがなければ本当に猿渡なのか甚だ不安に感じる。一番の怪奇は彼のような気がする。
蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)より
4480429484
No.47
(2pt)

微妙

登場人物に機微に感情移入できないところが多々あり、文の表現が読みにくいこともあり作品に没頭する事が無かった。
蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)より
4480429484