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老人と犬
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老人と犬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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ケッチャムの作品の大ファンだが、とりわけこの作品は一番好きだ。犬は導入部分であっけなく死んでしまうが、存在感がある。孤独な老人と老犬が寄り添うように生きてきたさまが胸に湧き上がってくる。その相棒を理不尽に殺された哀しみを、鳴いたり喚いたり騒いだりしないところに彼の深い孤独を感じる。 ラドロウの心のうちを冷めた目線で淡々と描くその筆力たるやすさまじいものがある。ラドロウの息子の過去と、犬を殺した少年とが重なり、彼を苦しめる。 「ある国の偉大さとその道徳的な発達の程度は動物の扱いによって計れる」とガンジーの言葉が引用されているが、まったくその通りだと思う。孤独な復讐は悲惨な結末を迎えるが、それでもラドロウは生きる。人物描写の細かさ、ぐいぐいと読者を引き込む筆力に圧倒された。 | ||||
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「やられたらやり返す」というアメリカ人のスピリットを体現した小説。マイケル・ムーアがいくら力説しようと、これがアメリカの銃社会なのだと思わせる。ただ、それほど残酷描写やショッキングな場面はないので、バイオレンスが苦手な人でも楽しめそう。 理由なき銃撃により愛犬を殺された主人公の復讐劇は、戦争経験があるとはいえちょっと甘く、現実離れしているような気もするが、型通りのエンタテイメント小説に見られる勧善懲悪の爽快感には乏しい。読了後に何ともいえぬ哀愁と徒労感が漂うのも、少年の犯罪が単なる絵空事でない世の中の現実を思い起こさせるからかもしれない。 | ||||
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「やられたらやり返す」というアメリカ人のスピリットを体現した小説。マイケル・ムーアがいくら力説しようと、これがアメリカの銃社会なのだと思わせる。ただ、それほど残酷描写やショッキングな場面はないので、バイオレンスが苦手な人でも楽しめそう。 理由なき銃撃により愛犬を殺された主人公の復讐劇は、戦争経験があるとはいえちょっと甘く、現実離れしているような気もするが、型通りのエンタテイメント小説に見られる勧善懲悪の爽快感には乏しい。読了後に何ともいえぬ哀愁と徒労感が漂うのも、少年の犯罪が単なる絵空事でない世の中の現実を思い起こさせるからかもしれない。 | ||||
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もしあなたが少年たちに「金を出せ」と言われ、はした金しか持っていないという理由で、愛犬を殺されたら? 主人公の老人は、ごく普通の正義を求め、少年たちの親にかけあいます。正義とは、父親に少年の尻をひっぱたかせ、謝らせ、警察に出頭させることでした。法の裁きを受けさせることは可能か? 老人は、友人の弁護士、検事に相談しますが・・・。「オフ・シーズン」では、とことん凄惨な場面を描き、結末も救いなきものにしたジャック・ケッチャムですが、今回は最後まで理性を捨てず、なおかつ、いわれなき犯行に対しては、きっちり落とし前をつけさせるタフな老人を描いています。登場人物も、正義と悪とをはっきり区別せず、気が弱く、犯行には加担したが老人に対してはすまないと思っている主!犯少年の弟、夫の暴力に堪え、結局は最大の被害者となる母親、手の不自由なメイドなど、それぞれが重要な役割をはたしています。そして大団円も、ジャック・ケッチャムものとしては異色の作品と言えますが、違った味が楽しめました。 | ||||
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もしあなたが少年たちに「金を出せ」と言われ、はした金しか持っていないという理由で、愛犬を殺されたら? 主人公の老人は、ごく普通の正義を求め、少年たちの親にかけあいます。正義とは、父親に少年の尻をひっぱたかせ、謝らせ、警察に出頭させることでした。法の裁きを受けさせることは可能か? 老人は、友人の弁護士、検事に相談しますが・・・。「オフ・シーズン」では、とことん凄惨な場面を描き、結末も救いなきものにしたジャック・ケッチャムですが、今回は最後まで理性を捨てず、なおかつ、いわれなき犯行に対しては、きっちり落とし前をつけさせるタフな老人を描いています。登場人物も、正義と悪とをはっきり区別せず、気が弱く、犯行には加担したが老人に対してはすまないと思っている主!犯少年の弟、夫の暴力に堪え、結局は最大の被害者となる母親、手の不自由なメイドなど、それぞれが重要な役割をはたしています。そして大団円も、ジャック・ケッチャムものとしては異色の作品と言えますが、違った味が楽しめました。 | ||||
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