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わたしを離さないで



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【この小説が収録されている参考書籍】
わたしを離さないで
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないでの評価: 4.11/5点 レビュー 714件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.11pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全550件 181~200 10/28ページ
No.370:
(5pt)

和訳本と対比して読みやすく良い本です。

和訳本と対比させながら読みました。思ったより読みやすい内容でよく理解できました。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.369:
(5pt)

人生とはを描き切った作品

こんなに悲しくて、苦しくて、だけどどこか安らかな読後感がありました。
こんなに過酷な運命の下で、それに抗うことなく受け入れていくヘールシャムの生徒達。なんでだろうと思ったけれど、私達もいつか死が訪れることがわかっていて、それを受け入れて今を静かに生きている。結局人生とはそんなものかなと思った。
過酷な運命の下でもヘールシャムの保護の下すごす青春はキラキラと輝いていて、それぞれの関わり合いだとか成長だとか心模様だとか描く技術はさすがと思いました。
私はトミーにすごく心惹かれて、1人運命に一生懸命抗おうとするところも、純粋なところも、それ故の癇癪持ちも、キャスとの最後の場面でのお別れも、とても切なくて愛おしくて、涙が止まりませんでした。名作です。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.368:
(5pt)

静かな筆致がより一層の悲しみを覚える

高度な教育を受け創造性を期待される子供たち。人間以下の存在と嫌われていることに薄々気づきながらも
その身勝手な人間のために、提供者としての運命を全うしようとしている。この様な不条理さに叫びもせず
痛嘆することもなく友人関係を構築しようとする姿は、あまりにも痛々しい。想像を絶する心理状態であろ
う。
 がしかし、作者はあくまでもクールに静かな筆致で物語を紡ぎ続ける。それ故に我々はより一層の怒りと
深い哀惜の念を覚える。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.367:
(5pt)

恋愛小説のようでもあり、ミステリー、SFのようでもあるが・・

作家は男性なのに、なぜこんなに女の子(幼少期から思春期)の心情を微細に描くことができるのか、回想される出来事や会話など、物語への織り込み方も巧みである。
本作は恋愛小説のようであり、ミステリー小説のようでもあり、SF小説のようでもあるが、人間の本質について考えさせられる骨太の作品だった。
ひと通り読み終えて、謎が解け、再度始めの部分を読み返してみたとき、1回目でよくわかっていなかったキャシーの話の意味するところが全て理解でき、かわいそうで切なくなった。
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4151200517
No.366:
(5pt)

「お腹がすいているの?では、アンパンをどうぞ!!」---『大人版・アンパンマン』としての『わたしを離さないで』

ネタばれになるため、内容を詳述することはしない。しかし、蓑笠亭がタイトルとして付した「アンパンマン」の台詞が物語る内容を、既読の方はすぐにお分かりになるだろう。そう。この小説に登場する人物たちは、いわば「アンパンマン」になる事を宿命づけられ、生まれてきた「特殊人間」たちであり、そんな彼等の「心模様」(苦悩)を描いた作品が『わたしを離さないで』なのだ。換言すれば『大人版・アンパンマン』である。
 『アンパンマン』の著者であるやなせたかし氏は、「ヒーローはかっこいい存在などではない。しかしおなかがすいている人がいるならば、自分の体を削ってでも、その人を救おうとする心をもった人だ」という意味の発言をしている。それはやなせ氏自身の体験に基づく哲学であるのだが、『わたしを離さないで』の根底にある哲学も、やなせ哲学に一脈通じるものが在ると蓑笠亭は考える。しかしながら、前者と後者の大きな違いは、何であろうか。
 『アンパンマン』が描く世界は、「アンパンマンVSばいきんまん」という「善と悪」の単純な二項対立ではない。アンパンチでいくら叩かれようが、決して滅びることのない「強者ばいきんまん」。一方、ばいきんまんにはめっぽう強いが、その手下であるカビカビルンルンに簡単に腐食させられる「弱者アンパンマン」。さらにはそんな「善と悪の間」で苦悩するロールパンナ。そう。それぞれの存在は、自然界の象徴であるのだ。
 『わたしを離さないで』は、ミステリーでありSFでもある。特殊施設ヘールシャムで暮らす登場人物たちの素性、そして彼らが生まれながらにして背負わされた「宿命」が、項を追うごとに徐々に明らかにされる。そして、最後に迎える物悲しい結末。実世界では、そのようなことは決してありえないだろう。しかしこの作品を名作たらしめているものは、ラスト近くで行われるエミリ先生の告白、及びその後の数十ページで描かれた、キャスとトミーのその後である。ここですべての伏線は回収され、謎は解かれ、登場人物たちの内面もすべて明らかにされるのだ。
 『アンパンマン』と『わたしを離さないで』という二つの名作を隔てるもの。それは「死」であろう。前者においては、ジャムおじさんに新しい顔を用意してもらえることが大前提であるため、アンパンマンはいくら自らの顔を「提供」しても、決して「死ぬ」ことはない。それゆえ、アンパンマンは安心して自らの顔を飢えた人に食べてもらえるのだ。その理由は、「子供向けのまんが(アニメ)に死を持ち込むことは残酷である」という配慮もあろう。しかし自然界の象徴という視点から『アンパンマン』を読み解くならば、「自然界においては『死』と『再生』は表裏一体だからだ」と解釈することもできる。
 タンパク質やアミノ酸などといった「有機体」から出来上がった身体の「死」は、「他の有機体の一部」となって「再生」する。つまり、「再生」は「死」から生じるのである。そういった意味において、「自然界には死は存在しない」のだ。
 では、有機体ではない「人間の心」は、どうであろうか。通常はその「肉体の死をもって消滅する」と考えられるだろう。しかも「いかなる」人間も必ず「死」を迎える。そういった意味において、『私を話さないで』の登場人物たちである「特殊人間」も、その例外ではない。
 しかし「心の再生」も可能なのではないだろうかと蓑笠亭は考える。周囲の人々の「記憶」「生き方」などといったものに形を変え、人間の心も「再生」すると思うのだ。
 そのように考察すれば、この作品のテーマは、「死という到達点を持つ人生における、心の育成」と言ってよいだろう。つまり「人生の価値は、どれほど再生の価値ある心を育成したか」にある。そしてその「心の育成」は、決して一人ではできないのだ。
 『わたしを離さないで』は、どこまでも物悲しく、切ない物語だ。そしてそんな物語を通して「自然界に存在する人間にとって『心』とは何か、『人生』とは何か、そして『死』とは何か」。そんな問いをカズオ・イシグロ氏は、我々に投げかけているのではないかと蓑笠亭は考えるのである。
 
 

わたしを離さないでAmazon書評・レビュー:わたしを離さないでより
4152087196
No.365:
(5pt)

今まで読んだ中で最高峰の小説。ノーベル賞のことだけはある。

今まで読んだ小説の中でも一番良かったと思えるかもしれない作品です。
それはそうでしょう。なんせノーベル賞なんですから。
何がいいかといえば、小説といえば、読んでいてあまり頭に入らない時もあります。
しかしこの小説は、今までになく本当に読みやすいのです。スラスラ文字が入ってきます。
どのページも読みやすいのです。これだけでも特筆すべきことです。
ストレスなく最後まで読み終えた作品は正直今までなかったように思います。

内容はといえば。今現代の問題を比喩的に問題提起しているように思えました。
一部のものだけに偏ってしまった世界に、断絶されたものが利用されて生きるものたちいう感じでしょうか?
これはシェールシャムだけの問題ではありません。
今現在の世界の中で、我々が知らずに生きていて、しかしこのようなことになっていたということが述べられているような気がしました。
登場人物の悔しさはそれに顕れているような気がします。

なぜこの作者が今ノーベル賞に選ばれたのかということも重要です。
そのことを感じながら読んでいて、自分も悲しいシェールシャムの一員ではないかと思うようになりました。
わたしを離さないでAmazon書評・レビュー:わたしを離さないでより
4152087196
No.364:
(5pt)

淡々と語られる重厚感のある物語。

ドラマ化、映画化された作品だそうですが、どちらも見ておらず、イシグロ氏がノーベル文学賞を取ってから読みました。
最初から最後まで淡々と語られる提供者たちの物語。読みながら、実にいろいろなことを考えさせられる作品で、とても面白かったです。
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4151200517
No.363:
(5pt)

是非読んでください。

人とは、人生とは。を考えさせてくれる小説でした。流石、ノーベル賞作家さんの作品ですね。
日々、心に詰まる人生でも、光が見えるような気がしました。
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4151200517
No.362:
(4pt)

哀しくて切なくて・・・そして残酷な運命なのに。

ヒロインのキャスは何故いつも冷静で客観的に物事も自分すらも見られるのだろう。彼女にすごく興味を持った。最初からこれはSFだなって気は付いていた。翻訳は淡々とそして余計な飾りもない。そこが少し読みにくく感じられたけれど。読み進めるうちにどんどん引き込まれていく。最終章でマダムやエミリ先生の謎が解ける。それでもヒロインはまっすぐに前を向く。絶望することなく。愛する人を失くしてもなお彼女は自分の使命を全うするのだろう。でも彼女の心の叫びは誰にも聞こえない。わたしを離さないで。あのテープはどうなったのだろう。SFではあるが非常に文学性の高い作品だ。私も村上春樹は理解ができないし面白いとも思わないが、この作者の作品は深く心に突き刺さる。受賞の値打ちはあるなと感じた。並行して他の作品も読み進めているが。特にこの作品が好きだ。重いテーマで哀しいのだけれど。
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4151200517
No.361:
(4pt)

想像していたより悲しい話だった。

グロテスクな感じはなくてホッとしたけど、すごく悲しい話だった。
後半は涙ポロポロしながら読みました。現実にこんな世界にはならないといいなと思います。
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4151200517
No.360:
(4pt)

人間本性の空恐ろしさで心が揺さぶられる

直接的な記述はほとんど無いのに、常に強い恐怖感で心が不安定に活性される。
かつて自分の周りで実際に起きた暗黒事件かのように、輪郭のとがった心象イメージとして長く記憶に残りそう。
出会えて良かった一冊である。
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4151200517
No.359:
(5pt)

声高ではない作家の主張(=^・^=)

海外の現代文学に疎いボクは、著者の本を初めて読みました。些か情緒主義的な(悪いわけではありません…)日本の文学書とは違って、叙述は淡々としていて、扱っているテーマにしては静かすぎるようで奇異な感じさえしましたが、終盤の第22章で描かれたトミーの<奔流>にこの作家の主張を身体で感じました。声高に人権尊重を叫ぶよりも、読者に判断を委ねる堅実な叙述に、腹の底から生命の重みを感じさせてくれた大きな1冊でした。出会えて良かった(=^・^=)
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4151200517
No.358:
(5pt)

驚愕…そして、淋しい

人道的にはありえない設定。しかし、もしそんな未来があったら…
最後まで、どうなるかハラハラし、読み終わるのが惜しい気持ちで一杯だった。
ラストは、なんとも言えない。神様は…いないのか。と思った。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.357:
(4pt)

声高に訴えるより強い表明

文体が柔らかいのでスムーズに読み進められるものの、細かな描写で描かれるキャシーの記憶ばかりで進んでいく。何だか本質に触れないまま伏線だけをインプットしていくようで空を掴むような妙なまどろっこしさがあったかな。
とはいえ、特殊な環境下で育つキャシー達生徒の世界がその独自の価値観、世界観も含めきっちりと構成されていて、現実には無い世界でありながら景色の色彩や匂いまで感じさせる。リアル。

不条理さを訴えずに不条理さを痛感させるというか、穏やかながら効果のあるアプローチ。
例えば提供者の死は死亡とは言わず使命を終えたとし、ルースやトミーが提供したのがどの臓器なのか、具体的にどのような状態なのかは触れていない。血生臭さが描かれていない分、読み手は染み込むような物悲しさだけを感じとっていく。声高に訴えるより強いテーマの表明と言える。沈黙は金なりですね。
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4151200517
No.356:
(5pt)

未来の現実なのか

ノーベル文学賞受賞で、ブームに乗って「日の名残り」に続いて読んだ。読み進めるうちに、切なさと恐怖が私を包み込んだ。
クローンの概念は、SF映画や小説で理解しているつもりだったが、人一人の命を「使命」という言葉で表現することが怖かった。
 他者の命を救うためだけに生きる人間の存在を考えると、未来に現実として存在するのかもしれない。自分自身のためではない
「命」とは何かという疑問を持った。深くて怖い小説だった。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.355:
(5pt)

特別な人達の話でなく、三角関係の話

イシグロさん、ノーベル文学賞おめでとうございます。
この小説の中で一番印象的な言葉は、芸術作品にはその人の個性が現れる、というトミーの言葉です。臓器移植でないと治らない病気、臓器移植することが最善の方法の病気は多数あり、クローン人間から臓器を取り出せばよいという考えの世界だったらというフィクション、医療と道徳に関することかと思っていました。
そうなったら、自分はクローン人間をどう見るか。医療材料として使われる人間に個性を教える必要がないと考えるかもしれない自分自身が怖い。
人として生まれたのなら、個性を尊重させたい。この小説の世界は技術的には可能なので、やがて訪れる可能性がある。
また、自分は芸術作品を作っていないので、個性の無駄遣いをしているのではないか。学校教育の美術の時間をもっと頑張ればよかった、トミーのように卒業してからギャラリーに出展させる美術作品を作ることにする。この長い小説を読みきることができたから、製作することもできそうです。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.354:
(5pt)

一切の「ネタばれ」がない状態で読んでほしい本です

ノーベル文学賞受賞をきっかけに作者を知り、テレビドラマや映画が在った事も知らずにこの作品に巡り合えました。
読み始めは「全読書人の魂を揺さぶる」って何のことかが全く分からないくらい謎だらけで霧に包まれたような描写です。
英語のニュアンスがそのままなのかが分からないが日本語訳はとても淡々した文体です。
章が進むにつれて前半部分のもやっとした情景が晴れ渡ってくると全体像が鮮明になってきて物語の中に引き込まれたような感じになります。
あらすじの紹介など一切触れずに、まずは通しで読むのがこの本の楽しみ方なんだと感じました。

その後、テレビドラマが深夜に再放送になり観ました。
こちらを見る前に本に触れられて良かったです。
テレビだと映像と音声がある分、謎だらけで霧に包まれたような描写ができないですからね。
本であらすじを知っていなかったとしてもテレビでは最初から何となく想像ができてしまったのだろうと想います。
テレビは初回放送は非常に視聴率が低迷していたと聞いてますが扱っている題材が題材なだけに映像と音声でそれが増幅されすぎて分かるような気がします。
それでも全編を通して観るとテレビドラマとしても心に残るドラマだったと感じます。

そして全ての謎が解けたあとに再読してみると最初の読書のときに気付かなかった細かい描写に気付かされます。
感想はもっと書きたいところですが、この本に限っては、一切の「ネタばれ」がない状態で読んでほしいのでこの程度にしておきます。
英語は得意ではないですが、原文のニュアンスってどんなだろうって思うので、いつかは読んでみたいと思わせてくれる作品でした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.353:
(4pt)

あまりにも切ない

主人公キャシーの視点から語られる物語。彼女の回想は、親友のルースやトミーと共に生まれ育った、施設「ヘールシャム」の奇妙な実態を明らかにしていく。文章は緻密で、淡々とした中にも、迫力のようなものがある。あまりにも悲しい運命を背負わされたキャシー達の姿に、本当の命の大切さとは何か、と考えさせられる。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.352:
(4pt)

ノーベル文学賞おめでとうございます

2017年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの作品です、早速読んでみたいと思っております有難うございました。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.351:
(5pt)

登場人物の性別が分かりづらい

話の内容に関しては他の人に評価は委ねますが、個人的にはとても面白かったです。
独特の世界観がありますね。

さて、読んでいて一番困惑したのが、登場人物の性別。

例えばルースにしても、最初は女の子なのか男の子なのか分からなかった。
ルーシー先生もその描写から最初は男性かと思った。
いまだに分からないのがジェラルディン先生。

原作では「she」とか「he」とか「her」とか「him」という表現で分かるのでしょうし、
また欧米圏の人ならルースといったら女の子の名前であるとか、すぐに性別が分かるのでしょうが、この辺私には分かりづらかったです。
それから先生を(おそらく)ファースト・ネームで呼ぶのでしょうか?
エミリー先生とか言われても、もしかしたら苗字かもしれないから、エミリー=女性とは限らないな、などと最初は思ってしまい、物語を読み、登場人物を想像する上でとても戸惑いました。

このあたりはもう少し翻訳の時に工夫していただきたかったです。
(たまに「彼女」とか「彼」という表現を入れていただけるだけで分かったのですが、それがまったくない・・・)
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517

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