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(短編集)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 41~58 3/3ページ
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’03年12月に、アメリカで『Twisted(ひねり)』というタイトルでリリースされた著者初の短編集。 ’95年から’02年にかけて、主に本国版EQMM(エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン)に掲載された作品に、著者の代表シリーズのキャラクター、リンカーン・ライムが登場する書き下ろし1編を加えた16編からなっている。 長編作品におけるジェフリー・ディーヴァーの持ち味である、“どんでん返し”、“意外な結末”、“ノンストップ・ジェットコースター・サスペンス”は、短編でも、いや短編ならばこそいかんなく発揮されている。 作品のラインナップも、ラストであっと言わせるワンショットものを軸に、ひねりのきいたアイデア・ストーリーから、ハートウォーミングな音楽ミステリー、法廷サスペンス、サイコスリラー、シェイクスピアが重要な役割を演ずる歴史ミステリーまで幅広い。 いずれ劣らぬ逸品ぞろいだが、特に私の印象に残った作品をいくつかあげておく。 妻の不倫相手を手にかける男の物語だと思って読んでいると・・・。(『三角関係』) 連続殺人が起きている州立公園周辺へ、趣味の釣りに出かけると・・・。(『釣り日和』) ストラディヴァリウスの強奪事件が、思いがけず心温まる物語に・・。(『ノクターン』) 罪を認めない悪党と対峙する検事の、逆転勝利の秘策とは・・・。(『被包含犯罪』) ありふれた失踪事件が、やがてとんでもない事態へ・・・。(『クリスマス・プレゼント』) 未亡人と詐欺師の騙しあいの、二転三転の後の結末は・・・。(『パインクリークの未亡人』) ストーカーに悩む少女が、本当に邪魔に思っていたのは・・・。(『ひざまずく兵士』) 本書はディーヴァーから読者に贈られた、まさに‘クリスマス・プレゼント’である。 | ||||
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ジェフリー・ディーヴァーの初短編集。リンカーン・ライムとアメリア・サックスが大活躍する長編で人気のディーヴァーが短編をどう仕上げるか、興味津々で読み出した。標題作『クリスマス・プレゼント』がライムとサックスが登場する書き下ろしで、他はEQMM等に掲載された短編である。 正直、今一歩である。いつものジェット・コースターのようなうねりが始まる前に物語を終えなくてはならないというのは彼のようなタイプの作家には厳しい気がする。前書きでディーヴァーが書いているように、たわむれに中学生時代に逆戻りしてみたような、『ぱっとしない少年の逆襲』的な出来映えで、書いている本人は楽しいのだろうが、読んでいる方としてはいつものひねりにひねったプロットが無くて寂しいものがある。 こういう短編集を読むと鮎川哲也みたいな短編まで素晴らしいミステリー作家はほんとに少ないものなのだと痛感してしまう。残念。 | ||||
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ジェフリー・ディーヴァーの短編集。原題は「Twisted」。つまり、「ひねり」。その名のとおり12の短編、全てにどんでん返しが仕込まれています。それもただどんでん返しがあるのではなく、ほとんどがサスペンスとしても超一流で読ませる上に、最後には「やられた!」と思ってしまうのですから、すごいものです。それが12回も味わえるとはなんと贅沢な短編集。ストーリー、テクニックからして「名作」と呼ばれうるのではないでしょうか。 しかもリンカーンライムものの「クリスマスプレゼント」も収録されているのも贅沢ですね。 なのに、なぜ星4つなのか。ディーヴァー自身が序文でこう述べているのです。「長編はラストは必ずハッピーエンドでなくてはならない。読者にそれだけの時間つき合わせたのだから作者には読んでよかった、と思わせる義務がある。しかし、短編なら読者の拘束は短いのだから、後味の悪いものも自由に書ける」と。そのとおり、この作品集、どうにも後味の悪い作品が多いのです。1篇ごとに少し疲労感が残ります。 しかも最後を飾る「ひざまづく兵士」。これがまたなんともやるせない話で、なんでこれで終わるの?。 気に入ったのは、 意外な展開でハートウォーミングな「ノクターン」 ラストが全く予想しない方向に展開して心底驚いた「三角関係」「釣り日和」 といったところでしょうか。 少し不満を言ってしまいましたが、驚かされるのが好きで、サスペンスが好きな人には至福の時間を提供してくれる作品集です。是非読んでみてください。 | ||||
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ディーバーといえばライムが主人公の長編と相場は決まっていそうで、本書についてはあまり期待していなかったのですが、面白いのなんのって!この人、短編の方が向いているのではないかしら、と疑問を持つくらい見事な話の展開と思わず「えーっ」と声に出てしまうどんでん返しの連続です。I recommend--Kostantinos-The Quest.. | ||||
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「ボーン・コレクター」に始まる一連のリンカーン・ライムもので知られるジェフリー・ディーヴァー。彼の手になるイカした短編小説を16編集めた文庫本です。私は思い切り堪能しました。 16作品のほとんどすべてが、読者の思い込みを巧みに利用した「だまし」の物語です。 登場人物が憂いに満ちた表情を浮かべていれば、そっと駆け寄って、悲しみにくれるその人物のために力を貸したいと思うことでしょう。平穏な日常を切り裂く事件に娘が巻き込まれた父親が、決死の覚悟で決着をつけようと奔走する姿には、やはり心寄せたくなるでしょう。 読者のこうした「当然至極な思い」を梃子にして、思い切り遠くへ投げ飛ばす物語群が詰まった580ページの書です。次から次へと繰り出されるディーヴァーの巧みな投げ技に感嘆のうなり声を抑えることが出来ません。 巻頭の「ジョナサンがいない」にまず圧倒され、続く「ウィークエンダー」に息を呑み、三話目の「サーヴィス料として」のコミカルな欺きの手口にニヤリとさせられます。 四話目くらいになれば、読者もディーヴァーの手口を学習し始めて、先読みの心を働かせ、「これ以上は騙されまい」と身構えるものでしょう。しかしそれでも私は七話目の「三角関係」や九話目の「釣り日和」に、まんまと嵌められました。 しかし投げ飛ばされた後に読者をじわりと襲ってくるのは、自分がいかに思い込みに満ち満ちた存在であるかという恥じ入る思いです。世間や他人を単純明快な図式に当てはめて判断することのなんと無邪気で剣呑であることか。 そしてさらに思い知るのは、信じている家族や友人ですら十全に理解することの絶望的な不可能性です。どんなに相手に心を開いても、その言動を信じても、その心の奥に闇が広がっていることを知りえない場合がある。 最後はそんな底なしの悲しい思いに駆られる短編集といえるかもしれません。 | ||||
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「まえがき」で著者が言っている。「短編の醍醐味は狙撃手の放った銃弾のように速くてショッキングなもの」と。その言葉通り、ここに収録されている短編にはいい意味で裏切られる作品が多い。予想していた結末を根こそぎひっくり返される快さ。 ことによかったのが「三角関係」。ネタバレするので内容には触れないが、読者の先入観を見事に手玉にとった作品で、ついうなってしまった。ほろりとくる人情話風の「ノクターン」も佳作。状況がよくわからないまま語りが続く「超越した愛」は最後に全てが明かされて、これもびっくり。本作のために書き下ろされた「クリスマス・プレゼント」も二転三転するストーリー展開で楽しめた。 | ||||
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短くてもどんでん返しの切れ味は十分。 「ジョナサンがいない」が好き。 しかし、1年以上前だが旅行中にTwistedを読んだのに、題名が関係ないので2度買いしてしまったのが不満。 | ||||
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最初はおおっと思いましたが、2,3作読むうちにいかにもどんでん返しを狙った観の展開が厭味に感じられて。どんでん返しというなら もっとケレンミなくうならせてくれる作者はたくさんいるでしょう。 書評を読んで期待して買っただけに、がっかりです。 | ||||
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内容そのものはまずまずだとも思いますが、ディーヴァーの最高傑作とまではいきません。ディーヴァーフアンとしては、やや物足りなさが残りました。厳しく☆3つ。 なお、本書は2004年11月に発売の『Twisted』の邦訳です。私自身はそれに気づかず『クリスマス・プレゼント』というタイトルを見て、ディーヴァーが新しい小説を書いたのかと思い、迷わずに買いました。読み進めていくとどこかで読んだことのある話だとその時点で初めて気づきました。クリスマス・プレゼントという短編が中に含まれていますが、『Twisted』と何の関係もないタイトルはできれば避けて欲しかったです。 | ||||
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リンカーン・ライムがどうやって短編に?と気になって購入しましたが、短編集ならではのひっかけが編み出されています。ページ割まで考えた上でのプロットで、「どうやってひっくり返してくれるのだろう?」と思いつつ読んでいると、次のページをめくったところで「ど〜ん」と期待通り、かつ予想外展開でどんでん返しを喰らいます。 長編のリンカーン・ライムは確かに大変面白いのですが、現実離れしているのも事実、この位の短編だと却ってリアリティを感じて悪くないですね。もっともリンカーン・ライムシリーズを全く知らない人には、短編では状況設定が掴みにくいかも知れませんが。 お得感のある、「限定品のおまけ」を貰う嬉しさというところ。 | ||||
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帯の「どんでん返し16連発」は裏切りません。 ディーヴァーマジック炸裂!! 冒頭の謎、中盤のサスペンス、結末の意外性。 まるで短編のお手本のような作品のオンパレードです。どれもサクッと読めるので、ジェットコースター気分でニヤリとさせられます。 まさに、正月休みを過ごすのによいクリスマス・プレゼント?! | ||||
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短い作品ばかりですが、いずれも端正な文体で描かれたミステリーのお手本のようなものばかりです。ちょっとばかりトリッキー度が過ぎる部分もありますが、悪役も含めて登場人物の造形が見事で、飽きさせません。『ボーンコレクター』のファンの方にもお楽しみがありますよ。 | ||||
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16作品を集めた短編集であり、どれも異常な犯罪者の物語で、スッキリするものもあり、スッキリしないものもあって、一話毎に違う内容で退屈しませんが、短編なので、やはりちょっと物足りないように思いました。 もともと個人的に短編は好きでないので、高い評価をする気にはなりませんが、短編集としては傑作なのではないかと思いました。 | ||||
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旅のお供に、忙しい方のbedtime readingに。さっくりと短時間で読み終わる短編がたくさん収録されてるので、軽い読み物に最適です。基本的にどの話も最後に「あっ」と言わせるヒネったプロットが仕込んであるので、なかなか楽しめます。ただ正直なところ、他のレビューが押しなべて最高評価になってるのはちょっと不思議です。あくまでもイージーリーディングの域を出ないので、作品の質がどうこう、とかそういうことを考えて読む本ではない気がします。あくまでも「時間つぶし」「暇つぶし」の本だと思います。 | ||||
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とにかく、予想外でおもしろかったです! 全部で16話入った短編小説なんですが、すべての話が大ドンデン返しありの結末で、読んだ後スッキリします。 短編話の中には、Lincoln Rhymeの話もありますが、スッキリまとまっていて、普段1冊は読みきれない人にもオススメです。 | ||||
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またやってくれました! この人は、手を抜くことを知らないのか、その処理に困ってしまう ほど次から次へとひらめき続けるのか、よくもまぁ、一作ごとに 読者を喜ばしてくれること。 Crichton、Grishamでさえ、息切れしているように見える昨今。 ライムがシリーズとして読者を魅了しているのをよそに、それと 交互にこれほどまでに見事な傑作が続くとは。彼の凄さは、 それにも増して、毎回扱う題材が異なることでも仰天だ。 そのエッセンスが凝縮されたようなのが、本書。 Deaverの良さ、読み応えが薄れるのでは?と思っていたら、 真のストーリーテラーは短編でこそいかんなく発揮! タイトルに作者の意図が表れているように、どの一遍にも彼の 精魂つめた衝撃のひねりを盛り込んできた。 こちらは何もできず、ただただ唖然とするしかない。 | ||||
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ディーバーといえばライムが主人公の長編と相場は決まっていそうで、本書についてはあまり期待していなかったのですが、面白いのなんのって!この人、短編の方が向いているのではないかしら、と疑問を持つくらい見事な話の展開と思わず「えーっ」と声に出てしまうどんでん返しの連続です。早く読まないと後悔するよ、と言いたくなる、まさに粒ぞろいの短編集です。 | ||||
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有名小説家の短編集って、いまいちのが多かったのですが、この本は、その偏見を覆すのに充分なインパクトでした。中には、途中で結末が見えてしまうものも有りましたが、大半は、あっと思わせるラストで、思わずニンマリ。さらにポイントが高いのは、リンカーンライムのショートストーリーが入っていること。これもまた、しゃれた話しで最近下がり気味だったこのシリーズへの私の内部評価がかなりアップ。私の一番のお薦めは、Triangle。良くある夫婦と妻の愛人の三角関係だとばっかり思っていたのに・・・。これはやられましたね。通勤時間内で一話読み切りのボリュームで、読みやすくとにかくおもしろかった。 | ||||
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