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(短編集)
クリスマス・プレゼント
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クリスマス・プレゼントの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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しばらくジェフリー・デーバーの本を読まなかったので久しぶりに本書『クリスマス・プレゼント』を入手して読むことにした。 著者ジェフリー・デーバーの初めての短編集であったから興味を持ったので読むことにしたのである。 評者が以前に読んだ短編集『ポーカー・レッスン」の序文と全く同じことを本書の「まえがき」で著者が書いていたので下の・・・・・内に転載したい。 ・・・・・ 短編小説の醍醐味は、ジェットコースターみたいな波瀾万丈のストーリー展開ではない。登場人物について時間をかけて学び、その人物を愛し、あるいは憎むことでもない。舞台となった土地の、入念な描写によって作り上げられた独特の雰囲気でもない。短編小説は、たとえるなら、狙撃手の放った銃弾だ。速くてショッキングなものだ。そこでは、善を悪として、悪をさらなる悪として、そして何より痛快なことには、究極の善を究極の悪として描くことさえできる。 ・・・・・ 『ポーカー・レッスン』を読んだときに評者が書いたレビューと同じことを書くことになるが、本書の16編掲載されてどの作品もたしかに著者の意図したようなストーリーであり、多分ミステリ好きではない読者でも楽しめるだろう。 が、裏返して言わせてもらえばミステリ好きには、作品としてあまり評価されないかもしれない。 評者が本書中の作品でトップとして挙げたいのは『この世はすべてひとつの舞台』でした。 評者の好みだけかも知れないが、この作品はシェクスピア時代のロンドンを背景にした奇抜なアイデアとエスプリの効いた作品である。 次に挙げたいのは、『ノックターン』だった。 新米の警官の機転で読者に与えるエンディングのカタルシスは、これぞ短編と評価したい作品であった。 『三角関係』でのピートの最期の言葉「ハイキングはどうかな。コロラドに行こうよ。二人きりで」という言葉に読者は背筋が寒くなったのではないだろうか。 評者がこの短編集で評価したのは、この三作品(星5ヶ進呈)であった。 | ||||
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やっぱ、長編のがすきだな。と言ってしまおう。 本書は本書で楽しいが、自分の場合「ジェフリー・ディヴァー」に期待するのは「緻密な積み上げ」の上での「どんでん返し」らしい。 文を味わう前にオチが来てしまう感じが物足りず。 が、「長編と短編と言うのは別の系統」と思っている自分としては「短編でもこれだけの水準で書けるなんて」の感嘆と賛辞は惜しまない | ||||
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「ひねり」が二転三転あたりまえのジェフリー・ディーヴァーによる短編集です。ディーヴァーの長編は読んだこがありましたが、短編は初めてです。さすがディーヴァーらしく、短編でも二転三転するプロットは見事です。個人的には、最後まで読者をうまくミスリードさせてくれる「三角関係」と、みずみずしいニューヨークの夜の雰囲気を感じさせ、優れた余韻を残す「ノクターン」が好きですね。 しかしながら、若干、期待はずれのような感じがしなくもありません。どれもこれも良くできてはいるのですが、悪く言えば、職人的巧みさで、イメージの豊かな広がりはありません(唯一、良かったのが上にあげた「ノクターン」)。比べるのは野暮なのですが、自分にとっては思い出深いクライブ・バーカーの『ミッドナイト・ミートトレイン』収録のツイストとユーモアがきいた「下級悪魔とジャック」や圧倒的なイメージの「丘に、町が」なんかを期待してしまうと、どうしても淡白な味わいです。それでも、それなりに面白いことには変わりありませんが。 | ||||
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前半3分の1位読んで、失敗したかなと思いましたが、「三角関係」あたりから俄然面白くなった。でもそれも、「クリスマスプレゼント」までね。 どうも出来不出来がはっきりしていますね。まあ、他人の評価を鵜呑みにしてはいけないと言うことですね。 O、ヘンリーの短編の方が、遙かにひねりが効いていますね。 これくらいの作品なら、我が北森鴻の「メイン・ディッシュ」で充分対抗できる。 「ノクターン」の後味の良さに免じて、星3っつ。 「クリスマスプレゼント」は捻り過ぎ(映画を意識し過ぎと言うべきか)。 | ||||
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帯には「どんでん返し16連発」とある。 しかし、「どんでん返し」と言ってもプロットとしてのものではなく、小説としての仕掛けである場合が多い。 読者は作者から提供される情報を頼るしか術はない。それが「実はこうでした」と覆され、しかもそのアイデア一本のためだけのような内容では下手な詐欺にあった気分になるだけだ。 | ||||
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J.ディーヴァーは初読。ドンデン返しの名手と聞いていたのでツイストの利いた短編の連続を期待していた。が、正直言って、期待程では無かった。個人的好みにも依るが、作品によって出来不出来の差が激しいような気がした。 連続殺人が起きている公園近くの湖に釣りに行く男の話、金の力で無実を勝ち取ろうとする男を待っている逆転のワナ、少女期の残酷さを余す所なく描く話。印象に残ったのはこの3つくらい。後は先が読めるか、プロットが元々平凡なものばかりだ。文章はこなれているので、気軽な読書タイムを過ごすには良いかもしれない。 | ||||
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内容そのものはまずまずだとも思いますが、ディーヴァーの最高傑作とまではいきません。ディーヴァーフアンとしては、やや物足りなさが残りました。厳しく☆3つ。 なお、本書は2004年11月に発売の『Twisted』の邦訳です。私自身はそれに気づかず『クリスマス・プレゼント』というタイトルを見て、ディーヴァーが新しい小説を書いたのかと思い、迷わずに買いました。読み進めていくとどこかで読んだことのある話だとその時点で初めて気づきました。クリスマス・プレゼントという短編が中に含まれていますが、『Twisted』と何の関係もないタイトルはできれば避けて欲しかったです。 | ||||
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旅のお供に、忙しい方のbedtime readingに。さっくりと短時間で読み終わる短編がたくさん収録されてるので、軽い読み物に最適です。基本的にどの話も最後に「あっ」と言わせるヒネったプロットが仕込んであるので、なかなか楽しめます。ただ正直なところ、他のレビューが押しなべて最高評価になってるのはちょっと不思議です。あくまでもイージーリーディングの域を出ないので、作品の質がどうこう、とかそういうことを考えて読む本ではない気がします。あくまでも「時間つぶし」「暇つぶし」の本だと思います。 | ||||
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