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獣たちの庭園
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獣たちの庭園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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ル・カレのスパイシリーズの様な、緊張感と冷徹さが入り混じった雰囲気かな~~と期待したのですが、先に読んだ「追撃の森」よりも全体としては詰めが甘い感じがしました。短い時間での出来事を無理やり押し込んでしまった様に、いつものどんでん返しもパンチが薄れていました。暗殺者としてのクールさも、人道支援の様な引っ張られ方で とんでしまいました。しかしながらディーヴァー先生のファンである事は変わりません!! | ||||
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それは良い仕事をします。 ニース。 まったく問題はありません。 私は、再び確かに注文するならば、将来的には必要になります。 それが本当に働く 質および効率は非常によい出現である それを使うのを待つことができません。 | ||||
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読み慣れた現代を舞台にした作品と違って、1936年、しかもナチスドイツの統治するドイツが舞台なので、最初はとまどいを感じながら読んでいたが、登場人物達の魅力といつもながらの素晴らしいストーリー展開に引き込まれ、一気に読み進んでしまいました。おもしろかったです! | ||||
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以前書店で見た時には、タイトルが禍々しいので購入を後回しにしていました。今回読んでみると、他のディーヴァー作品とは少し異なる展開でびっくりしました。タイトルが違っていたらもっと早く読んでいたのに…。 | ||||
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星三つは大傑作ではないが、お買い得の意味。 大戦まえのドイツオリンピック大会にアメリカ選手チームの一団のなかに紛れ混んで、ドイツに渡りドイツ国内安定担当全権委員を暗殺しようとするポール・シューマン。彼を追いかけるドイツの警視ヴィリー・コール。 物語は派手な立ち回りはないものの、二人の間の駆け引きと頭脳戦はリンカーン・ライムシリーズを彷彿とさせる。時間のある読者がじっくりと楽しむのには最適。 | ||||
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1936年ドイツ。ベルリンオリンピックを控え、沸き立つドイツだが、一方ではヒトラーが全権を掌握、独裁主義国家に拍車がかかっていた。ヒトラーの側近の暗殺を遂行するべく、アメリカからプロの殺し屋がオリンピック団にまぎれ、潜入するが・・・。 典型的なスパイ小説のストーリー展開。アクシデントを乗り越え、任務を遂行しようとする主人公とそれを追う警察官。『ジャッカルの日』にも似るストーリー展開だが、政治的背景が色濃い作品。それなりに楽しめたが、いかんせん、主人公の殺し屋がまったくプロらしくなくて残念。正真正銘のプロとはいえず、眼の肥えた読者にはガッカリかも。ただ、後半にちょっとしたドンデン返しもあり、スパイ小説の入門書としては読ませる。 もっとスリリングなスパイ小説はいっぱいあるよ。 | ||||
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後半のどんでん返しから加速した、めくるページが。はじめ事態が よく飲み込めなかった。何度かページ戻る。合点がいくと加速した。 エンストにいらついたドライバーの様に。めくりまくった。 ヒットマンである主人公の結末が、気になって仕方がない。 なんとか生き延びて欲しいと。いつの間にか感情移入してた。 殺し屋といえば、氷の様に冷酷で石の様に堅いイメージだが。 決してそれだけじゃない。この主人公にも冷たさを感じる「体温」 があるんだ。読者にそう思わせる、人物描写が丹念だ。 ペルリンでの濃密な四日間。わけあり侵入者と、それを嗅ぎ付ける 刑事との追跡劇。独裁者と、とりまき側近たちの権力争い。極秘 進行中の軍事プロジェクト。動乱期を必死に生きる人々の家族風景や、 それぞれのロマンス。複数の視点が、色鮮やかにつむぎ出している。 長いが決して読み辛くなかった。 | ||||
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リンカーン・ライムのシリーズとはまったく異なります。 ストーリーは説明しませんが、主人公のポール・シューマンは悪党だけど、ちょっとだけ繊細で正義漢、当然タフガイ。人間的な魅力もある、ハリウッド映画の主人公のようなキャラクターなんです。深く思い悩まないし、困難に立ち向かうのに躊躇しない。 リンカーンやアメリアのような悩める主人公ではないので、期待はずれに感じる人は多いかもしれません。 犯罪の謎解きとそこに至る人間模様、犯罪者の異常さ、思いもかけない伏線という、ディーヴァーの得意のストーリー展開ではなく、事件〜逃走〜裏切り〜逆転〜対決と、ストーリーはどんどん変わっていきます。 要はこの「獣たちの庭園」は、アクション小説なんです。めまぐるしいストーリー展開にわくわくしてページをめくる小説です。 ナチスドイツ時代のベルリンが舞台のため、時代小説と銘打たれていますが、ディーヴァーによる戦前のドイツの描写はちょっと凡庸で、深みにかけます。「エンプティー・チェア」でアメリカ南部の空気をヴィヴィッドに表現した作家にしては、これはもの足りません。多分初めての時代小説で、苦戦したんだと思います。 話の終わり方には、次回作の気配もありますが、もし次回作が書かれないとしたら、本作で時代小説にディーヴァーが懲りたからでしょう。(こういう裏読みをすると、ディーヴァーファンは面白いかも) | ||||
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冷酷な殺し屋と腕利きの警視の攻防、ということで、設定はジャッカルの日に似てると言ったら怒られるかな。大不満なのは殺し屋が第3帝国の要人暗殺に雇われたというストーリーなのに、肝心の殺し屋が正義感あふれるいいやつで、おまけに恋に落ちてしまう体たらく。パーカーのつめの垢を煎じて飲ませたいものだ。 | ||||
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「このミステリーがすごい!」’05年海外編と「週刊文春ミステリーベスト10」’05年海外部門で共に第5位にランクインした歴史冒険サスペンスである。 1936年の7月、ニューヨークの殺し屋ポール・シューマンは米国海軍情報部に捕まり、ドイツのナチス高官の暗殺を命じられる。彼はオリンピックを取材するスポーツ・ジャーナリストの肩書きでベルリンへ潜入するが、現地工作員と落ち合う際に殺人に巻き込まれ、警察に追われる身となる。果たして彼は目的を遂げ、無事に国外脱出することができるのか。 物語はシューマンを中心に、ドイツ刑事警察の警視、ベルリンのギャングなど魅力あふれる登場人物たちのおよそ3日間の行動を描いている。 シューマンは2度にわたって暗殺の機会を得るのだが、彼は標的である高官がナチスドイツの軍事力増強のために恐るべきプラン<ヴァルタム研究>を画策していたことを知る。 登場人物たちの巧みな人物造形、手に汗握るスリルとサスペンスの連続、そしてセンチメンタリズム漂う予想外の結末と、著者ディーヴァーの紡ぎだすストーリー展開に文庫657ページの長編があっという間だった。 また、1936年当時のドイツとアメリカとの外交関係や、ナチス統治下でオリンピック開催を目前に控えたベルリンの街角・人々の様子などが、ヒトラー、ゲーリング、ヒムラーなど実在の人物も登場して、史実を元に正確に、生き生きと描かれているところに臨場感があり、とても印象に残った。 | ||||
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いいです、これ。 ディーヴァーの愛読者でない自分としては、過剰な期待なしに読んで、 かえって魅了され、読書の愉しみをおおいに堪能した次第。 これと同じ昨年の文庫新刊で、『影の王国』という同じように ナチス政権初期が背景の作品を読んで、ややがっかりさせられた後だけに (テンポが悪く、人物関係ごたつき過ぎ)、なおさら本編のテンポの良さ、 多彩で陰影の濃い人物群像に、胸がすく思いだった。 主人公の殺し屋を、祖父がドイツ移民の印刷業者だったゆえに インテリではないが書籍への素養を持ち合わせたアメリカ人とした設定が、 まず心憎い。 この主人公が、ナチス治世下のベルリンで関わりあう下宿管理人の女性が インテリの元教師とくれば、展開はある程度お約束ながら、 本好きならば読み進むうちに惹きつけられること、請け合い。 最終章の余韻もよく、新作歴史冒険小説ながら、すでに 古典的風格を備えた名編といえる。 | ||||
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今回の物語を読むに当たって大のジェフリー・ディーヴァーファンとしてはいくつもの「どんでん返し」を期待しながら読むだろうと思うが、この物語の中には期待するほどの「どんでん返し」はない。しかし、私はジェフリーの小説をデビューから全て読んでいるが、とても内容は充実していると思う。「どんでん返し」はサスペンスには(彼の小説には)付き物だが、この小説はどちらかと言えばアクション要素が多い読み物で、小説の場面の展開や主人公の居る場所など状況の描写がとても分かりやすく丁寧に描かれていて、時代小説の弱点である「どう言う状況で、主人公が。どう言う所に、どう言う立場で、そこで何をしているか」がとても丁寧に描かれていて分かりやすく物語に入り込みやすかった。初めてジェフリーを読む方にはお勧めです。私は彼のファンですがみなさんがライムシリーズであまり評価しなかった「ストーンモンキー」が一番好きです。なぜならライムが「ボーンコレクター」から心の成長をしているのが見て取れるからです。未妙な主人公の成長と心情が続けて読んでいるものには更なる親密感が沸くからです。今回の作品は作者自身が初めて時代小説にチャレンジして、不自然などんでん返しに頼らずとも、緻密な取材と絶妙な言い回しにおいて十分「ドキドキ」をもたらす事が出来ることを示したかったのかなーと思います。その意味においても、妙な「どんでん返し」がないこと自体が読み手への「どんでん返し」だったのかなーと思うのです。カッコイイ男達の物語でジェフリーの新境地がちょっと見えた作品でした。読んで損はなし!! | ||||
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ずいぶん久しぶりに「腰に力の入った」冒険小説を読んだような気がする。「男の世界」をしっかり味わわせてもらった。 どんでん返しを含め、いろいろなところにアメリカ(国民も政府も)の当時の実情が反映されている。 カバーになぜかワルサーP-38が描かれているが、これはルガーP-08でなければおかしい(小説を読めば理由がわかります)。 | ||||
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ナチスドイツを舞台にしたサスペンス。初めてディーヴァーが現代ではない舞台に挑戦したもの。かなり資料を読み込んで精緻に舞台を構築したようだが、フアンがディーヴァーに期待するのはそこではない。お約束のどんでん返しはあるものの、ディヴァー・フアンを納得させるほどのどんでん返しは残念ながらなし。 | ||||
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ディーバー初めての歴史小説&サスペンス小説です。但し、サスペンス度は、前作:魔術師をサスペンス度10点満点の8とすれば、3点前後とかなり下がると私は思います。本作は、第一次世界大戦前後のドイツを舞台に、ヒットラーが実権をにぎり世界的に躍進する頃を時代背景に、アメリカの殺し屋がナチの高官を暗殺すべく葛藤する物語です。 第一次世界大戦前後のドイツ国内を描いた書籍、映画等ははとかく重くて可哀想なほど暗く、権力と暴力、人種差別等といったイメージが特に強い。 本作もその点においては同じく、ディーバー特有の描写の数々で当時の時代背景を如実に表現していると思う。 但し、彼特有のJコースター的なストリーテリングと、手に汗握る物語の進行具合は彼の他の作品を読んでしっている者としては、満足度合いは低いし、Rライム物を期待して読んでは絶対いけないと思う。単純に歴史小説として読んだほうが、納得がいく。 | ||||
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