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死の教訓
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死の教訓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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ひっぱって、ひっぱって、なんだよこれって落胆する一冊だ。前半、多視点のピースが少しずつ嵌まっていき、それぞれの島を形作るまでは若干、辛抱を強いられる。それはそれで、ジグソーパズルを完成させる楽しみにも似ている。後半手前までは一気。さすがディーヴァーと思わせる。だが、そのあとド失速。どんでん返しのどんでん返しに「納得できんなあ」となる。 犯人が一家の娘や息子に危害を加えようとしたのは、単に捜査の目を逸らせるためだったというのは説得力にかける。昔、主人公の失策で部下が数人亡くなっている。そこに関係しているのならまだしも、単に捜査の目を撹乱するために、そこまで犯人が〈思わせぶり〉に、やるか。しかも、著名な大学教授が出張と偽って、森の中の一軒家に潜んでいたって。教授は一応は犯罪被害者の関係者なのだから、捜査チームも、どうにかして居場所を特定しようとするか連絡を取ろうとするはずだ。そこを描写して、教授がどうやって捜査の目を欺いたのか、読者はそこを丹念に読みたいのだ。そして、〈なるほど〉と感嘆する。そのあたりを描写しないのが、あざといといえばあざとい。それにミスリードのためとはいえ、少年に屍姦させるってなあ。 とにかく人間関係の描写がどれも中途半端、薄っぺらだ。父親に対する息子の態度も根拠が希薄だし、息子が激高する場面も唐突過ぎる。感情表現の描写に惹きつけられはするものの、なぜそのような行動をするに至ったのか、その裏付けや根拠に乏しい。そうなると、娘を学習障害にする設定も必要だったのかなと思ってしまう。結局、夫婦関係も中途半端なままだ。おそらく、作者は映画のシーンを繋げるように物語を創作しているのだろう。表面に現れるその奥に、突っこんでほしかった──というか、ディーヴァーの最近作まで読んで、この人はこの手の描写は苦手だなとわかってはいたが。できあがったジグソーパズルのピースの境界が微妙に緩んでいるというか、スカスカな印象というところか。 | ||||
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著書の本を読むと面白いことにいつも一気に読んでしまう。いい感じで読みました。 | ||||
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ライムシリーズの「エンプティーチェア」の後に刊行されたため、期待して購入したのだが、じつは「ブレーク前の作品」であった。 他の作者の「ブレーク前の作品」と同様、ダイヤの原石のように光る部分はあるものの、なにぶんにも荒削り。出版社のウリは「ノンストップサスペンス」ということだが、何度もストップさせられた。 まあ、並みのサスペンス作品ということで、「ディバーの全作品読破」を目指す人以外に、あえて読む理由はないようである。 | ||||
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ライムシリーズの「エンプティーチェア」の後に刊行されたため、期待して購入したのだが、じつは「ブレーク前の作品」であった。他の作者の「ブレーク前の作品」と同様、ダイヤの原石のように光る部分はあるものの、なにぶんにも荒削り。出版社のウリは「ノンストップサスペンス」ということだが、何度もストップさせられた。 まあ、並みのサスペンス作品ということで、「ディバーの全作品読破」を目指す人以外に、あえて読む理由はないようである。 | ||||
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オーデン大学で女子大生の殺害事件が発生。1年前の殺人事件と関係があるのか。続いて起きる殺人事件。警察内部の政治力学に妨げられつつも、ビル・コードは猟犬の執念深さで、家族をも巻き込みながら犯人を捜し続ける。疑わしい人物が多数登場、あっというどんでん返しもある(特に、上巻の最後)。誰が犯人か、最後になるまでわからない。長編だが、さらっと読める。まずまずのミステリーに仕上がっている。 しかし、同じディーヴァーの『青い虚空(Blue Nowhere)』を読んだ数日あとに、本書を読んだため、残念ながら最近の著作ほどには楽しめない。かなりの落差に驚かされる。著者の成長を著作で確かめたいというディーヴァーのコアなフアンはともかく、そうでない人は『静寂の叫び(A Maiden's Grave)』以降(それでもかなりの冊数になる)から選んで読んだ方が良いだろう。 | ||||
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オーデン大学で女子大生の殺害事件が発生。1年前の殺人事件と関係があるのか。続いて起きる殺人事件。警察内部の政治力学に妨げられつつも、ビル・コードは猟犬の執念深さで、家族をも巻き込みながら犯人を捜し続ける。疑わしい人物が多数登場、あっというどんでん返しもある(特に、上巻の最後)。誰が犯人か、最後になるまでわからない。長編だが、さらっと読める。まずまずのミステリーに仕上がっている。 しかし、同じディーヴァーの『青い虚空(Blue Nowhere)』を読んだ数日あとに、本書を読んだため、残念ながら最近の著作ほどには楽しめない。かなりの落差に驚かされる。著者の成長を著作で確かめたいというディーヴァーのコアなフアンはともかく、そうでない人は『静寂の叫び(A Maiden's Grave)』以降(それでもかなりの冊数になる)から選んで読んだ方が良いだろう。 | ||||
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