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慈悲深い死
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慈悲深い死の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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AAに通い、飲まない日常を過ごすスカダー。それは飲んでいた日々以上に、精神の均衡を求められる毎日が待っている。どんな状況下でもスカダーは飲まずに過ごせるのか。そしてその日々のなかで自分のすべきことを成し遂げられるのか。飲まなくなったからこその緊張感を孕んだ物語の展開がスピード感を持って畳みかけられる。 | ||||
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酒を飲まなくてもスカダーはスカダーでした。安心しました。救われない悲しい出来事が起こり、より孤独感を募らせるといういつもの鉄板ストーリー。よく言えば個性的、悪く言えば虫けらのような人々との絡み合い・示唆に富む会話、情景が目に浮かぶような文章。めちゃくちゃ面白い。 | ||||
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酒を断ったスカダーは、アル中自主治療教会(AA)の集会へ通っていた。ある日、女優になる事を夢見てニューヨークへ来た娘の行方を捜してほしいと依頼を受けた。アパートの部屋を突然に引き払ったポーラ・ホートルキの行方は、スカダーの丹念な聞き込みにも関わらず一向に判らなかった。そんなある日、AAの友人でエディ・ダンフィという男が自宅で自殺するという事件が起きた。発見者はスカダー。エディは死ぬ二、三日前にスカダーに打ち明けたい事があると言っていた事もあって、気になったスカダーはエディの周辺もなんとなく聞きまわり始める。エディの住んでいたアパートの管理人ウェラ・ロシターと恋人関係になるスカダー。ふたつの事件を独自で調査していくスカダーは、やがて思わぬ方向から事件のからくりを見破るようになる。 禁酒を始めて間もない頃のスカダー物。しかし禁酒という意味での酒についての描写がかなり出てくる。ニューヨークに住む人々の孤独をアイロニーで包んで描いている。まるでそれはニューヨークという街の空気を一瞬でも感じられるかの程にリアルだ。そう言った意味でマッド・スカダー物は都会小説だ。そのニューヨークの人たちとスカダーとの皮肉な会話が面白い。様々な人々からの皮肉な日常会話を繰り返すスカダーの姿を読みながら、もしかしたら作者ローレンス・ブロックはニューヨーク生活の生態を描く事に終始しているのではと一瞬ちょっと懐疑的になったが、そんな心配はラストで一気に吹き飛んだ。そのいろんな日常会話に様々な伏線が張り巡らされてあったとは! | ||||
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人は時に「第六感」が働くが、マットは常に「第六感」が働いている様に思う。それは元警官としての職業柄だけではなく、持って産まれた才能を本書で感じた。断酒したマットの第六感は他のシリーズにない(全て読んだ訳ではないが)傑作だったと思う。断酒し、難題に取り組むマットはとても素敵でカッコ良かった。 | ||||
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