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ハンニバル・ライジング
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ハンニバル・ライジングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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ハンニバル・レクターさんのことは「羊たちの沈黙」の映画でしか知りませんでした。 奇怪であると同時にどこか魅力的な人物でした。 様々な偶然が重なって読むことになりました。 唐突に宮本武蔵の水墨画があり驚きました。 まだ上巻ですが、数々の衝撃が。 夢中で読んでしまいました。 | ||||
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上巻の方が衝撃的でした。 それに対する復讐劇が下巻です。 フランスでのホロコーストやリュートはここ最近読んだ本に出てきたキーワードです。 | ||||
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古い本なので、中古でいいと思い購入しました。綺麗な状態で、新品同様でした。 ハンニバル ライジングの内容については、羊たちの沈黙や、ハンニバル程は面白くありません。 | ||||
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若き日のハンニバル・レクター、とても良かった。・・・「ハンニバルの生い立ち」から怪物の誕生の謎解きが始まると、読者は期待する。が、ところがドッコイ見事に裏切られる。トマス・ハリスすっかりヤラレてしまう。ハンニバルは、どんな境遇・環境に置かれたとしても、”怪物”として成長していくよう運命づけられていることが明確に描かれたと思います。 カンニバルとして、この世に誕生したハンニバル、我々の心の暗部が強く引き付けられていく・・・ | ||||
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マダム・ムラサキ(紫夫人)を介して、日本文化が重要な要素として織り込まれており、とても興味がそそられます。是非、日本を舞台にし、マダム・ムラサキを軸にしたシリーズ最新作を期待しております。ハンニバル・レクターに乾杯! | ||||
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本書に関しては、様々なところでかなりの人が、「読んでがっかりした」 「レクター博士が普通の人としてネタバレしていて残念だった」との 感想を述べていたが、それは自分と違う時代や境遇の人に対しての想像力が 乏しすぎるのだろう。 今とは価値観やモノの見方や捉え方などが違う世界に生まれて過酷な体験をした人が、 現在からは想像もできない育ち方をして、理解も想像もできない人格になったことを、 現在や近い過去のみを参照して、どのような人物かを想像もできないというのでは、 歴史を学んだ意味が無いのではないだろうか。 レクター少年の周りに日本の様々なものが出てくるのは、欧米から見ると、 まだまだ日本は前近代を残しているように見えるからだろう。 | ||||
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先行作品を読了してハニバル・レクターの人となりや大河物語としてのシリーズに興味の沸いた読者なら、やはり読むべき一編だと思う、 ただし「ハンニバル」ほどの重厚さはなく、刊行後すぐ作者自身によって脚色・映画化されたことで証明済みのように、脚本化しやすいように小説化している、もしくは小説化と脚色が同時並行で行われたことも間違いなく、「ハンニバル」ほどの重厚な読書体験は残念ながらできない、 映画では省略された光学に関する衒学を初めとして、ハンニバルの美意識の元になった少年時代の記述が長く、彼その人の成り立ちが種明かしされた物語としての面白みは興味深いものだと思う、 翻訳はとてもこなれた訳文であり、軽いスリラー/サスペンスとしてサクサク読み進められる、 以下蛇足、 で、本作で物語の本筋とは別な意味で気になるのが、レディ・ムラサキの存在と彼女が行う儀式だ、 特に映画版では実際に儀式が映像化されたために儀式に対する非難がなにかと多くレビューに書き込まれている、 私はその揚げ足取りに現在に日本人の多くがいかに日々のマツリゴトを怠っているのかを考えてしまう、 その家独自のマツリゴトは数限りなく存在することに気づけない読者や映画鑑賞者が膨大な数だけ存在するのだと思う、 近々、わが国で最も有名かつ重要なファミリの代替わりが起きる、 神事を司ることを家業とし、主催者側発表でゆうに三千年に及ぼうとするファミリであるから、その代替わりに際して行われる儀式の荘重華麗かつ重厚、並びに神秘性は世界史に類を見ないものである、 神仏を問わずわが国のマツリゴトがかのファミリ固有の儀式を国民が真似ることで一般化したものが多いことは指摘するまでもない、 そして、もちろん別系統でその家、その地域特有なり独特の儀式は世間の目に触れることなく数限りなく存在するのである、 その儀式の一部が逆にかのファミリの儀式に吸収され現在にいたっているものも存在する、 レディ・ムラサキの儀式に不自然さを感じる読者や鑑賞者層はけしてそんな事実に気づくことはない、 なぜなら自身の家で何一つとして満足なマツリゴトを実行しない日常を生きているからである、 特にハリウッドに代表される外国映画で日本が珍妙な姿で取り上げられると、”日本の描写がなっていない”と大声の非難をあげる層が存在する、 彼らの多くがふだんから国家解体主義発言を繰り返すような姿勢にもかかわらず、なぜかそこで突然に愛国心や民族主義が彼らの心中にライジングしてしまうらしい、 つまり、理屈ではないのだと思う、 例えば歴史的文化風俗的な信頼性は邦画やテレビ・ドラマの時代劇はゼロ以下のようなものだ、 それは大はNHK大河ドラマや黒澤明の映画でも似たようなものである、 もしハリウッド映画で描写される日本に非難を投げるのなら邦画もテレビ・ドラマも同様に非難しなければならないのである、 ところが非難されるのは外人が語るときのみなのである、 自分を無宗教と臆面もなく語りつつ、ソシャリズムなりアナキズムなり国家解体主義のような政治的な発想と、愛国心や民族主義的な発想が同居しているキャラクタの多さがいったいどこに出発点を持つのか? 結論を述べてしまえば、彼らは理屈を考えることなく、ただ目先の好き嫌いのみを理屈を偽装して語ることに矛盾を感じない太平楽だからなのだが、とにもかくにもとても興味深い事象だと思う、 左右両極の政治思想が実は同質という日本独特の頭の構造もおそらくその方面から語れるはずと予想する、 未了、 | ||||
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単純明快ストレート。 面白い。 作品単体を素直に評価して★5。 そりゃ「レッド・ドラゴン」や「羊たちの沈黙」に比べたら数段、いやもっと落ちますよ。 でも一人の作家が2作も歴史的傑作を生みだしたのだから、それでもうお腹一杯。 蛇足というには質が高すぎる。 ハリス翁頑張ったよ。 次どうすんのかね。 | ||||
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怪物と言われるハンニバル・レクター博士の少年時代を描いた作品。どうやって怪物が出来上がっていったのか、その生い立ちを追っていくのだけれど、やっぱりわからない。この人は、生まれついての怪物だったんじゃないかと思わせられる。 第2次大戦で、親や家族を失ったり、自分自身も悲惨な目にあった子どもはたくさんいるだろうが、そのすべてが怪物になったわけではない。ハンニバルはもともと彼の中に怪物が棲んでいて、それが表に出てくるきっかけになったのが戦争による家族の死と紫夫人の出現だったのではないかと思う。この二つがなければ、彼の中の怪物は目を覚まさなかったか、もしくはもっと遅くなってから現れたのではないかと思う。 何のためらいもなく人を殺す男。しかも、切り刻んだり、その相手の肉を自ら食べたり、普通に考えたら吐き気を催すような恐ろしい人間であるのに、なぜだか彼には嫌悪感を感じない。なぜだろう。彼自身の美意識に共感するからだろうか。 この上巻では、家族と家庭教師のやコフ先生と過ごした時代と、叔父に引き取られてから紫夫人と過ごした日々を通して、どのように彼の人格が形成されていくかという点が読んで取れる。ある意味、この怪物を作り上げたのは紫夫人なのではないか。そんな風に感じた。 ただ、今までにハンニバル作品になじんでいると、ちょっと毛色の違った作品ではあるので、違和感はあるかもしれない。これまでの流れとは切り離して、「番外編」として楽しむ作品だろう。 | ||||
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レクター博士がいかにして怪物になったのか? というファンにとっては興味津々のテーマではあるが、 正直な感想としては、これまでの作品が持っていた 伏線が張り巡らされた重厚な面白さを持つ作品ではなく、 ちょっとした番外編程度の軽い作品という感じ。 確かに物語としては面白い作品ではあると思うが、 これまでの「レクター博士」シリーズの傑作の数々に比べると、 見劣りする感は否めない。 過大に期待しすぎることなく、 軽い気持ちで読んでみようかなぁ ぐらいがたぶんちょうど良いのでは?? | ||||
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「書かないほうが良い」というのはトマス・ハリス自身も考えたことと思います。謎は謎のままにしておかないと、怪物でなくなってしまう。 あまり期待しないで読んだのですが、たしかにハンニバル・レクターの少年期〜青年期が描かれていて、彼が狂気に目覚める行程がある程度描かれています。 しかし本当に核の部分は相変わらず隠されたままで、読後は「結局何だったの?」という感想です。核心を知ることがなくてよかった気もするし、結局わからないならこの本の存在意義が不明だし…。単なるB級の復讐劇に終わった感は否めません。 レクター博士がどうして殺人趣味に転じたのか、ある程度の答えは前作「ハンニバル」で示唆されていたので、やはり「ライジング」はなくても良かったかもしれません。世界中のレクターファンへの、トマス・ハリスからのプレゼントだと思っておきましょう。 | ||||
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このシリーズはいつも文庫本でしか出ないので、読みづらくて嫌だったのだが、今回は「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に比べて文字が少し大きくなり、上下巻ともにそんなに厚くないので、読みやすかった。ストーリーの内容と作者の筆使いも、以前のような込み入った小難しい部分が薄れ、より単純になりわかりやすく読みやすくなった。ただこの変化を良いととるか悪いととるかは読者によると思う。 10数年前にわたしたちと出会ったときはもう立派な中年の医師だったレクター博士の少年時代から青年時代とその心の迷い(青春の迷いとでも言おうか)の描写が冴えている。猟奇的殺人に対しての逡巡はみじんもみせない若きレクター博士が、ムラサキ婦人に対し青年としての心を開く描写がなまめかしい。作者トマス・ハリスが日本文化を作品に取り入れ、いたるところに短歌や俳句を引用しているのも、この密度の濃くなりがちな物語に、ところどころの「静寂と休みのテンポ」を与えてくれている。ハンニバルファンなら、これは読むべき! | ||||
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欠点をあげるときりがないが、全体的な印象は良くできたエンタテインメントだと思う。実際、ページを繰るのがもどかしくなるような描写もあり、反対に、はしょりすぎ、あるいは、これってリアリティを欠くーというよりはまるで想像の産物か?のーような場面もある。むらがあるのか、はたまた発売日という締め切りに追われて、やむなく埋めてしまったようかのような部分すらある(調べるの大変だからね)が、スーパー・ヒーローとしてのレクターの生い立ちを追体験するという企てとしては成功したのではないか。ただ、登場人物を絞りきって物語の密度を上げようとしたのは判るが、同時にこんな風に偶然の遭遇が重なるのはちょいと不自然かなとも思える。映画はもっと絞ってるかな? 評判は内外ともいまいちらしいが、でもこのレクター・サーガにのってしまった自分なら映画版もぜひ観てみたいと思う。 | ||||
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散々叩かれてはいますが、普通に面白いです。 ハリスのこれまでの作品に比べれば劣るのですが、それでも一つの作品としてみれば十分に合格点でしょう。あくまでもレクター博士の生成過程の話なので、キャラクターは完成していませんが。 ただ作中の日本観が分けわかんないです。 その点に関しては日本を舞台にした続編もできるそうなので、そちらに期待ましょう。 | ||||
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本を手に取り最初に思ったのがコレである。 上下巻にしなくてはならないほどの長編ではないのだ。 一冊にしてもよかったのではないか? 商売上の都合、っていうやつなのであろうか。 日本文化について、よく調べていると思う。 が、誰が教えたのか、ハリスのファンタジーなのか、日本人である私たちには「はぁ…?」というシーンが 何箇所かあった。 まあ、それを差し引いても生け花や武士道や…かなり勉強したのであろうことは確かだろう。 しかし期待していた多くの“蘊蓄”が、今回は無いに等しく残念。 私はとにかくハンニバル・レクター博士のファンであるので、おまけして星5つとした。 だが、違う人物が主人公だったら星2つぐらい、であろうか。 ハンニバルが成長してゆく過程は、なるほどなるほどと読めた。 彼が生まれついての天才的頭脳の持ち主であることも うなづけた。 復讐に走る動機も理解できる。 でも、おそらく彼でも持ったであろう“葛藤”や“焦燥”といった感情は全く描かれていないように思う。 生まれついて異常であったから、そういった類の感情は持たなかったのか? でも、あのレクター博士の少年・青年時代である。 もっともっと深く掘り下げて描写することも、可能だったのではないか? 『記憶の宮殿』についても、もっと細やかな描写を期待していた。 が、単純に『記憶の宮殿』を持つことを、家庭教師に教えられ、勧められ…それだけでレクター博士の持つ、 壮大で美しく恐ろしいあの『記憶の宮殿』を、構築することは出来たのであろうか? 天才だから誰のアドバイスも必要なかった、というわけだろうか? …そういった疑問やちょっとした不満が残る。 紫婦人の存在は、物語の ハンニバル・レクター博士の人生において救いになったであろう。 彼女は彼を慈しみ、愛し、愛とは何なのか、ということも示していると思う。 それなのに彼はそこから学ぶことはなかった。 ミーシャとの約束、が彼を愛することを知る人間にさせなかったのか? そして彼は日本語を話す…どの程度かまではわからないが、とにかく話す。 もしも更に続編が書かれるとしたら…日本が舞台になることも、あるかもしれないとちょっと期待した。 ハリスはもう、ハンニバルにとり憑かれているように思う。 アメリカに渡ってからのハンニバルの物語でも、いずれ書くのではないか、と私は想像する。 …で、やっぱり買っちゃうんだろうなぁ。 | ||||
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映画も見ました!やはり西洋人にとっては日本と中国の違いは分からない(無い?)のかな?ムラサキ氏の衣装、髪型は完全に中国仕様だし、レクター叔父の鎧の部屋は不気味さを通り越して、お化け屋敷的な滑稽さも感じられ正直興ざめした感もありました・・・ しかし小説ではレクターの精神的成長(?)が詳細に綴られ人格形成の一部を垣間見ることが出来ます。 | ||||
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個人的な趣向ですがシリーズの中で一番面白かったと思います。 ただ怪物と成長していくプロセスが今一インパクトに欠けたですね。 もう少し衝撃的な逸話が最後の方で欲しかったです。 この本の中だけですと単なる復讐話?という印象もぬぐえないです。 この後のシリーズの彼のエピソードに比べると、彼の異常性の形成されていく過程が弱いのではなかったかと思います。 日本が舞台になるという話しは聞いていましたが、必然性を感じませんでした。 フジヤマ、ゲイシャじゃ無かった分いくらか良かったかなという印象でした。 最近やたら値段の上がっている本の中で上下この価格というのはチョイはまあ少し良心的でしょうか。 | ||||
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レクター博士がもっとも魅力的だったのは「羊たちの沈黙」だった。「レッドドラゴン」も良かったけど、相手がグレアムであるかクラリスであるかは大違いだ。それほどまでにクラリスは偉大な登場人物だった。なにしろ、作者ハリスさえも飲み込んでしまったのだから。 前作「ハンニバル」はクラリスにぞっこんになってしまったハリスが「レクターとクラリスの物語」として書いた。いや、ぶっちゃけて言うと「俺とジョディ(フォスター)の物語」だった。 「ドラゴン」「羊」の頃のハリスは、一生懸命、アメリカ社会の中にいかにもいそうなレクターやダラハイド、バッファロービルたちを発掘していた。貧しさや暴力、虐待が子どもの心をどれほど蝕むか、地道に掘り下げていた。だから描写が少々冗長でも、緊張感があり、リアリティがあった。 「俺とジョディの物語」になると、人物造型の志向がなんだか変わってしまい、突飛であれば良い、視覚的にショッキングなら良い、というようになった気がする。地に足が着いていない。結句、物語は必然性や緊張感を失い、ジョディはクラリス役を降りた。ハリスは振られたのだ。 やはりジュリアン・ムーアでは満足できなかったのか、ハリスは別のクラリスを創造しようとした。それが本作の「紫夫人」なのだろうか、と思う。そして本作は、もはやリアリティなど志向しておらず、ひたすらレクター(ハリス)の内的世界を深めようとする。リトアニアやフランスではさぞ長期取材をしたのだろう(前作でもイタリアに長々といたみたいだし)。その成果は空しい。ハリスが創造したレクターの世界は、勧善懲悪っぽい幼児的な世界へと還元されていく。いわばハリスの「俺様ワールド」。 ハリスの俺様世界では、居酒屋チェーンのような名前のヒロインは、伊達政宗の子孫(宇和島ならぎりぎりOKだろうが…広島出身?)。昭和21年時点で「原爆の子」に折り鶴を捧げる風習はまだないと思うが(禎子は3歳だし)、まあ許せる。オマージュだろうから。しかし、その他の設定はちょっとついていけない。脱衣所で琴を弾かせるとか、シュールすぎる。俺様度が高すぎる。 結局、ハリスの「記憶の宮殿」でレクターは王子様になった。本作はその戴冠式なのだ。ただし、王子様を祝福してくれるはずのジョディはいない。永遠に満たされない魂を抱えて生まれ落ちた作品、それが「ハンニバル・ライジング」だ。 | ||||
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羊たちの沈黙、ハンニバル、レッドドラゴン レクター博士に魅入られ、本もDVDも手に入れている私。続編が、ハンニバルの誕生秘話だとは。。。私の中で、ハンニバルの時代が行きつ戻りつしています。しかも、すぐに入り込めるおもしろさ。一気に読み倒しました。 | ||||
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「ハンニバル」でハンニバルの出生について、少しえがかれていたので、読んだ方は取っ付きやす いかもしれません。とっつきやすいだけで、妹ミーシャと家族の死、そして戦争と ケダモノ以下の人々に蹂躙されたハンニバルの運命、これらは読むに耐えないですね。 でも、戦時下の悲惨な状況をおもえば、あったかもしれないとおもわれますね。 地獄というのはこの世のことでしょう。考えてみるとハンニバルがまっとうで、耳を塞いで 自分だけは安全地帯にいようとしている大半の人間がおかしいのかもしれません。 自分だけがたすかろう、という心理をよくかんがえれば、とても冷酷だと おもいます。極論すれば、自分がたすかれば、他人はどうなろうといい、というのは 自分が生きるために子供を食べるケダモノとなにがどうちがうの?大してちがわないのでは? とおもいます。 叔父にひきとられたハンニバルが少しずつ立ち直っていくのは読んでいてうれしく、ハンニバル がとてもいとおしく感じられますね。 ところで、文庫本のカバー、裏表紙の裏に”所詮”とあるのですが、笑っていいのでしょうか? | ||||
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