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ハンニバル・ライジング
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ハンニバル・ライジングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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羊たちの沈黙、ハンニバルと比べると確かに…って感じ。 ちょっと悪役が間抜けすぎるし、ご都合主義に過ぎる。 テレ東午後のロードショーでやってそうな雰囲気であった。 | ||||
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これは戦争犯罪についてのパートであり、故に原爆について当然描くべきものであっただろう。 が、原爆投下は米国内では正当な行為とされている為、戦争犯罪の範疇としては描くことが出来ない。 そこで作者のT・ハリスは紫夫人を象徴的に配したのではないだろうか。 (原爆投下が米国内でどのように理解されているか、日本人はもっとよく知るべきだと個人的には思う) 『ハンニバル・ライジング』の主テーマはレクター博士の一代記などではない。 ここに描かれているのは、人もまた獣であることの例に過ぎず、これを読んでも博士の心理には到達出来ない。 ただ、小鹿の頭蓋骨がバスタブの側面を擦る音が、クラリスが悩む子羊の鳴き声と同じなのだということだけはわかる。 | ||||
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トマス・ハリスの新作はレクターシリーズの原点。ハニバル・レクターの幼少期〜青年期の物語です.彼に何が作用したのか?戦争が大きな影を落とします.映画を先に見たのでストーリーを追うような形になりましたが、さすがハリス自身が脚本を書いただけあって、映画はストーリーに忠実でした。お話のキーパーソンとして日本人がでてくるのですが、どうにも違和感が拭えませんでした.(映画でもそうですが)以前の作品より小振りな感じがします。値段と読む時間を考えたら、映画のレンタルDVDを見た方が、お得だと思います. | ||||
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評判悪いですが、それなりには面白かったです。 数年に一作、渾身の作品を出す、寡作の作家・トマスハリスの作品だと思うと拍子抜けしてしまいますが、よくいる乱作気味のベストセラー作家の作品ならば、十分及第点ってレベルかな。 | ||||
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う〜ん、と言いたくなる点は確かに散見できます。 よく言われるように「紫夫人」はいつの時代の「日本人なんだよ!」ですし、 レクターがなぜああいう人間になったかと明かされている部分にしても、 完璧に納得できるほどではありません。 非常に些細なことで言えば レクター博士が生まれながらに6本指であったことには一言も触れられなかったし これまで日本趣味のかけらも見せなかったのにもかかわらず 源氏物語の朝顔の巻の和歌で受け答えが出来るほど日本文化に詳しいなど 「あれほど衒学趣味のレクターがなぜこれまでその片鱗すら見せなかったのか」 と言う疑問など、突っつけばいくらでもボロがでそうです。 それでも相変わらずぐいぐいと読ませてくれるストーリーではある事には変わりありません。 真剣にレクターの過去を読むよりも、これも一つのエンターテイメントとして受け止めれば ぞれなりに楽しめ、面白く読める小説ではあると思います。 | ||||
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この小説を映画だけでなく、原作で味わった日本人の多くにとって、レクター博士との出会いは、映画版『羊たちの沈黙』でありましょう。そのレクター博士というキャラに衝撃を受けて続きの『ハンニバル』を観たり、『レッド・ドラゴン』を観たりして各々どちらが先でも後でも映画と原作をどちらも鑑賞されてることと思います。そうさせられてしまったというのが正確かも知れません。『ハンニバル』でレクター博士の幼少期に妹ミーシャとの凄惨な思い出が勿体ぶられながら示され、人格形成のヒントとなっておりましたが、今回はその全てが明かされるという主旨ですね。多くの方の感想を拝見させていただきますと拍子抜けしたというご意見が多い様です。私も実際そうなのですが、それは作品自体が原因ではないと考えたく思います。確かに、以前の3作に比べるとリアリティーに欠けるなど批判したい面がありますが、それは皆さんの繰り返しになりますので避けたいと思います。 先に結論を申し上げますと、ここ10数年で日本の環境が変わってしまったのです。映画『羊たち』でのレクターは人肉を食う連続殺人犯でありながら、頭は聡明で芸術思考ときています。異常殺人犯=クレイジーといった固定観念を覆してくれました。頭脳明晰な医学博士が正気で人を殺しその肉を食うというキャラは異常犯罪者の頂点として堂々と君臨しておりました。監獄に居ながら本人とは接触もせずにバッファロー・ビルの行動や心理が正確に推察出来ることが納得出来たのも頂点に居たからです。しかし、この10数年間に日本で起きた凶悪犯罪、しかも少年達が引き起こしているという日本の現実世界がレクターを頂点の座から引き降ろしてしまっていたのではないでしょうか?「いた」という過去形です。当作品を読む前に価値観が変換してしまっていながら、レクターの動機解明物語を読まされた時点で、レクターはさらに単なる復讐者でしかなくなった。怪物でもなんでもないと感じてしまったのではないでしょうか。拍子抜けの一番の原因はここにあると思います。私はまだ映画は観ておりませんが、観るとしたらレクター中心でなくポピール警視の自責から来る職務への信念がどう演じられるかに着目したいと思います。ポピールは唯一の救いのキャラでしょう。 レビューとしては逸脱になるかと思いますが、レクター博士という怪物を怪物と思わせない地位にまで引きずりおろした現実世界の犯罪者達が釈放され、その人物とは誰も分からずに世の中を渡り歩き、接しあうかも知れないこれからの日本社会を思うと背筋が寒くなる思いがしました。 | ||||
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読んで損はしないが、前2作にあったような緊張感や格調の高さが薄れている。 ハンニバル・レクターの生い立ちから、少年時代に培われた自我、戦争の極限状態がもたらしたある不幸な事件と記憶の喪失、 そして記憶を取り戻す旅と新しい行動が描かれている。 プロットは複雑でなく、物語は過去から現在へと語られる。 戦争がいかに人間を崩壊させていくのかという行動の描写にかなりの部分が割かれているが、 同じようにレクターの内面でどのようなことが起こっているのかをもっと描いて欲しかった。 | ||||
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前三作の面白さから期待を大きく持ちすぎると、「あれ」という気持ちになります。作品自体の品質は高いのかもしれませんが、どうしても日本文化に関する記述に微笑(苦笑ではない)を禁じえません。シリアスなストーリーであるにもかかわらず。 日本文化については、よく勉強されていると関心させられます。ただ、登場人物の名前がやや時代的に不自然なのと、その先祖が、あまりにも高名な武将なのはリアリティを阻害しているように思えました。 ただし、エンターテイメント小説として無心に読むならば、十分に楽しめます。また前作までを読んでいなくても楽しめるでしょう。 | ||||
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伯母がムラサキという日本人女性で、華道を嗜んだり、鎧兜が出てきたり等、作者が意外に日本を調べて書いているので驚いた。東欧や日本のイメージが欧米人には謎とか神秘といったイメージを呼び起こすのだろうか。 今回の物語で、レクター博士が何故怪物になったのかは解き明かされたが、物足りない。この程度の話ならむしろ解き明かす必要はなく、謎のままで良かったのではと残念に思った。緊迫感において、又は派手さにおいて『羊たちの沈黙』にも、『ハンニバル』にも及ばず、やや残念。 | ||||
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正直、どうしちゃったの?;;ってカンジ。 一体、作者のTハリス、ハンニバルをどういうキャラにしたいわけ? 家族、特に妹の復讐のために次々人を殺してくなんて、まるで、フツーの人間みたいじゃないですか。 レクターのファンが、そんな、アメコミ風のダークヒーローを求めてるとでも?? 最後のほうの“衝撃の事実”にしても、ちっとも衝撃的じゃないし、ああやっぱりな、ってくらい。 ジャポネスクも、好奇心以上の造詣は感じられない。 宮本武蔵の絵は源氏物語との対でしかないし、紫夫人も一人の人間ではなく異文化の窓口でしかない。 だいたい、ハンニバルがリトアニア出身で、しかも紫が外交官の娘って設定なのに、 杉原千畝の名前が全く出て来ないあたり、本気で日本が好きってワケじゃなさそうだし。 メインのモチーフはあくまで、ヨーロッパの第2次大戦前後の現代史なのですよ。 そのへん、特にヴィシー政権だのってフランスなどとナチスの関りについて 欧米人の一般常識がないと、登場人物の心情はわかりづらいカモ。 翻訳のかた……「ハンニバル」のときもそうだったけど、解説で余計なこと書き過ぎです; 本文への信頼を失わせるようなことは書かないで欲しい…… ごく小さいところだけど、ちょっと気になったのですが。 「スイス製のハンマー」とかって語句が出て来て、たぶん、原文ではlucerne hammer(ルツェルンハンマー)なんでしょうね; こういう翻訳が甘いあたり、ぼんやりと不信感が漂うんですよ……よほど時間がなかったんでしょうか。 でも、解説にあった、“ハンニバル変奏曲”ってくだりでちょっと納得出来たカモ。 最初から映画化のための小説だから、レクターも、単純でわかりやすいヒーローとして同情しやすい設定にしたんでしょうね。 | ||||
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「羊たちの沈黙」「ハンニバル」でハンニバルのクラリスへの接し方とミーシャへの優しさ、紫夫人への愛情などが重なる。レクターには狂気、知性、美食を併せ持った天才という印象があったけれど本書を読んでいると、好青年の復讐から後の怪物へとなかなかつながらない。 ダークサイドに堕ちていくところの描写にいまいち深みがなく、精神のタガが外れてしまう衝撃が、生まれ持った狂気を掘り起こしてしまうところをもう少し読みたかった。 | ||||
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本作では、ハンニバル・レクターがいかにして、「怪物」になっていくのかが明らかになるのであろうと読者は誰もが期待するはず。 その重大な要因のひとつは、おそらくレクター家の「血筋」であろうし、戦時中のショッキングな「事件」であることは確かなんだろうけど、今ひとつ説得力にかけると感じてしまうのは何故か?レッドドラゴンに出てきた「噛みつき魔」などと比べると、明らかに人物描写に冴えが無いと思ってしまう。 源氏物語をはじめとして日本文化に関する事が色々出てきたのは、日本人として興味深く読ませてもらったが、それが無かったらあまり読む価値は無いかもしれない。 | ||||
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