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屍鬼
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屍鬼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 41~60 3/9ページ
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非常に読み進めるたくなるような衝動に駆られる作品であり、小野不由美氏の文章には非常に感銘を受けた。 また、室井静信の文章が挿入されているがその文章の文体の切り替えについても非常に上手くできており感銘を受けた。 いくつか腑に落ちない点があるので列記しておく。 1屍鬼は招かれないと入れないという原則が適用されているが、家屋への侵入に関しては、必ずしも守られているわけではない。 2血液検査野結果が即日でない病院にCTが存在する点がやや不可解。 3死者数が非常に増えている点、村人が屍鬼の存在に気付き始めている時点で普通であればもっと対応がなされるはず。 4人狼になるのに、失血死が必要なのかどうか。人狼を誕生させようとするのであれば、必ずしも失血死させる必要がない。 本書は非常に人間の人間的な部分に関して、鋭い洞察を加えている。宗教的あるいは人種的あるいは国籍的なものと現実世界においては置き換えられるであろうが、異種の人間に対する人間の対応がどのようであるものなのかを考えさせられる。 人間は本能的にそのような異物を排除しようとする傾向が強いが、どうにも御しきれない衝動に対する人間の葛藤が描かれているような印象をうける。排除しようとするのか、許容しようとするのか、あるいは無いものとしていずれなくなるのを待つのかどうか。 しかしながら、本書で展開されている思想に関しては個人的な見解ではあるが、賛同できない部分が多い。 現実世界における宗教を異にする人、外国人と比較して、人間にとって屍鬼は明らかな害悪であるという考えから離れることができなかった。 よって、最終的に屍鬼をしっかり罰してほしいという気持ちが強かった。 | ||||
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何巻かは忘れましたが、誰かのあとがきにありました。 この本はハードカバー上下巻セットで買うべきだ。との事。 なぜか? 文庫で1冊づつ買うと、あれよあれよと読んでしまい、深夜丑三つ時になって明日の仕事が気になるにもかかわらず、どうしても次が読みたくなって本屋へ駈け込んでしまう、といった事になるからです。 本当にそうなるからです。 登場人物が多い為、ストーリーの進行が遅いですが、ある瞬間から医者の大逆襲が始まります。そこまでいったら、切りの良いとこで止めといて、後はまた明日なんてできません。 絶対に5巻いっきに購入する事がおすすめです。 | ||||
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第 1巻は7〜8割が導入部で、メイン舞台となる村と その人たちの関係紹介で殆どが費やされており、物語 は殆ど進展しません。 ハードカバー版は厚さが凄いし、『十二国記』やこの 作品こそ電子書籍化を望みます。 作品は変わりますが、 グインサーガなんて全巻そろっただけでどれだけの場 所を占有していることか。 | ||||
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吸血鬼は実に危うい基盤の上に存在していて第一の基盤は誰も其の存在を信じていないことなのだが沙子は吸血鬼のコミューンが欲しかったわけで彼女の望みそのものが破滅を意味していた。 | ||||
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清信がなぜに沙子を助けるのか?彼は辰巳と同じ人狼になってしまったのか? | ||||
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閉鎖的な村が吸血鬼による死者の起き上がりに襲われる日本ホラー小説の金字塔とも言われる大作。 この話のテーマは対立構造であると思う。目には見えずとも確かにある村社会のウチとソト。それが原因不明の死者の連鎖によって乱される。それはやがて死者と生者という新しい対立構造へと移っていく。 特に1、2巻当たりの閉鎖的な村が伝染する死によって汚染されていく過程は面白い。一方で屍鬼というネタばらしがあった後は少し退屈な印象を受けた。 しかし終盤にかけて生者と死者がはっきりと対決する段になって物語は新たな対立構造を持ち、俄然面白くなる。生者と死者の対立は贄がなければ生きていけないことを意識するものと意識しないものとの対立でもある。不思議と屍鬼の側にも感情移入できるのがいい。 多くの登場人物が織り成すそれぞれの結末。この本を読み終えて私はジョージ・A・ロメロのゾンビを連想した。物語の色合いこと違えど死者を通して社会、人間を見るというテーマはゾンビそのものだと感じた。 これぞ和製ゾンビと思わせる名作。 | ||||
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タイトルに興味があり買ってみました。よんでみて楽しかったです | ||||
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タイトルに興味があり買ってみました。よんでみて楽しかったです | ||||
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タイトルに興味があり買ってみました。よんでみて楽しかったです | ||||
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タイトルに興味があり買ってみました。よんでみて楽しかったです | ||||
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タイトルに興味があり買ってみました。よんでみて楽しかったです | ||||
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日本ホラー小説の大傑作。前半の大部分を費やして、村を構成する数十人もの人々の生活や人生観、人間関係などが、緻密でありかつ過剰とも言えるほどの言葉数で綴られていく。 物語は遅々として進まない。しかし退屈ではない。一人一人の日常が描写されるにつれ、「村」が立体的なものとして立ち上がってくるのを感じるからだ。「村」に命を吹きこむためにはそれだけの紙幅が必要だったのだろうし、だからこそ後のカタストロフも悲劇的であるのだろう。 淡々と語られていく日常に不自然な「死」が混じり始め、やがてそれを不審に思い、原因を探ろうとするのが医者と僧侶、というのもまた象徴的である。一方は死に抵抗する者、そして他方は死を受容する者だからだ。その立ち位置の違いが事態の収拾を遅らせ、そこから物語は急坂を転げ落ちるように破局へと突き進んで行く――とはいえ、それも物語が残り二割を切ってからなのだが。 ともあれ、破局に至っての二組の親子(母と娘、母と息子)のくだりは実に物悲しい。 | ||||
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すごく長いです。 ハードカバーにすれば辞書2冊分の量。 1巻は村人の紹介がほとんどですごくしんどいですが この内容が最後に生きてきます。 ぜひ読んでみてください!! | ||||
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さすが小野先生です。 この表現力、無駄のない構成、変化するテーマ、最初から最後までどっぷり浸かりました。 ただのホラーサスペンスではなく、哲学的思考を含んでおり、本当の悪とは?本体に恐ろしいものとは?というテーマを様々な角度から読者に問い掛けて来る作品です。 最後まで飽きることなく読めました。読み終わった後は味わい深い余韻に浸れます。 一度読んだら忘れられない作品です。是非御一読することをオススメします。 | ||||
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屍鬼の在り方が絶妙にして深く、 陳腐なホラーに成り下がらない、 大きなテーマを持った大作にして傑作。 そこには決して救いや幸せで納得を得られる結末はないが、 大きな波紋を投げかけてくれる。 伝染病から屍鬼、そこから人間による屍鬼狩り。 色々なものが複雑に交じり合って、 逆転を繰り返し、 最終的には善悪の概念が揺らぎ、 人間とは何かと哲学的に発展するところまで、 本当にスゴイ作品だ。 主人公格に与えられるそれぞれの結末も それぞれに深いものを感じる。 超大作ではあるが、読んで損はない。 好きな人も、きらいな人もいるだろうが、 心に残る本物の小説だ。 | ||||
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月並みな表現をすればタイトル通りとなってしまいますが、第1巻は膨大な数の登場人物と外場村の描写に徹しており、あまり動きがありません。 しかし、その描写だけでも閉鎖的な村の状況や徐々に起きている異変を伝えるという意味で丁寧に書かれているので、退屈するということはないと思います。 この先起こる怪異への導入として、十分に演出されているといえます。 | ||||
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他の方が絶賛しているように面白かったです。宮部氏のあとがきで、たとえ勝ち目がなくても闘う、オマージュとなったキングの呪われた町のアメリカ的正義、尾崎のみせた日本人の正義の違い。どうせ最後にのうのうと生き延びている気配を見せるだろう砂子と、室井。 自分は室井が一番許せなかった。子供や生活を奪われた人々。それを守るために侵略者である シキ と残酷な殺し合いをした人々、や尾崎や夏のの葛藤 。シキでさえまだましだと思うほど 、室井は 罪深い ユダ であり、その罪の所在に酔いしれているところ、だから死なないんだよ、だから 人もシキも殺したくないとかいいながら 砂子 を救うために村人を殺して、村が消滅してものうのうとどこかで人間の罪深さなんか煩悶して生きてるんだろうな、砂子(シキ)という人間と違う思想、特権によって生き続ける偽善者 こそ モンスター。一番の自覚なき罪人。室井の安っぽいヒューマニズムはきっと戦後日本の姿。 | ||||
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話が進まなくてイライラする一巻を過ぎれば後は面白いです。 村を襲う謎の死、物語の中でも主要な人物である住職と医者がそれに迫ります。 しかし、一番最初にそれの真相に気づいたのは・・・ | ||||
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前半の見えない恐怖は既に消え、後半は死をもたらす者、死んでしまった者たちの心情も頻繁に出てきます。 それを見ると、この物語における「悪」とは何かを考えたくなると思います。 一方、生きている者たちにも焦りと恐怖がより一層増えはじめます。 死者もどんどん増えていき、今までいた人たちも消えていきます。 死の根源に一番最初に気付き立ち向かっていた天才少年もダウン。 医者も苛立ちが募る一方。 そしてこの物語の中心である彼が目を背けます。 | ||||
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随分昔(発売直後)に、ハードカバーで読みました。 いわば、裏・十二国記ですね。 若御院:静信 → 慶王:陽子 尾崎先生 → 延王:尚隆 外場村 → 十二国 外の街 → 蓬莱(日本) 流刑地である十二国&外場村、 そこに違和感を覚え、変革を目指して動き始める慶王:陽子&若御院:静信、 あくまでそこの流儀に則って秩序を維持しようとする延王:尚隆&尾崎先生、 天界の掟が崩れ始める十二国と、吸血鬼という常識の範疇外の怪異に襲われる外場村。 そう考えると複雑ですね。 十二国記がもし今後もずっと続くのであれば、最後には慶王:陽子と延王:尚隆が対立し、戦いになるのでしょうか? | ||||
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