■スポンサードリンク
うさぎ幻化行
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
うさぎ幻化行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分とは波長の合う作家さんでした。 改めてKindleで読みなおしています。 本書については、いつも北森節が健在でワクワクしながら読ませてもらいました。 惜しむらくは、解説に書かれているように、推敲を重ねることができたなら、もっと素晴らしい作品になったことでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白く、いっきに読んでしまった。最後の章で『なるほど』そして『やっぱり』と思った。 これが遺作となってとても残念です。 北森氏の作品をもっと読みたかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まずタイトルが素敵だと思いました。表紙も可愛らしく、衝撃的な事件から始まったとはいえ、亡くなった義兄の足跡をたどると言うストーリーは、ほのぼの系のお話ではと予想しました。それが一話毎完結の、他の事件とも絡めて進んでいくという、複雑で重苦しい展開で、意外でした。結末も驚きで、戸惑いました。読み終えてみると、主人公・リツ子と、義兄との関係についての説明少なすぎる為に、お話の重さと釣り合わず、めり込むには少し無理がありました。とはいえ、この作品が最後かと思うと、どうしても評価は甘くなってしまうのですが。次回作に期待することが出来ない状態では、寂しさばかりが残りました。北森先生のご冥福をお祈りします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まずタイトルが素敵だと思いました。 表紙も可愛らしく、衝撃的な事件から始まったとはいえ、 亡くなった義兄の足跡をたどると言うストーリーは、 ほのぼの系のお話ではと予想しました。 それが一話毎完結の、 他の事件とも絡めて進んでいくという、 複雑で重苦しい展開で、意外でした。 結末も驚きで、戸惑いました。 読み終えてみると、主人公・リツ子と、 義兄との関係についての説明が少なすぎる為に、 お話の重さと釣り合わず、 めり込むには少し無理がありました。 とはいえ、この作品が最後かと思うと、 どうしても評価は甘くなってしまうのですが。 次回作に期待することが出来ない状態では、 寂しさばかりが残りました。 北森先生のご冥福をお祈りします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
旗師・冬狐堂や蓮丈那智、“香菜里屋”など、魅力的なキャラクターや舞台を設定し、味のあるミステリを発表してきた北森 鴻(きたもり こう)。今年2010年1月25日に急逝した作家の、本書は遺作。お気に入りのミステリ作家のひとりであり、夜行列車の窓に“うさぎ”が顔を覗かせている本単行本の装画にも惹かれ、本書を手に取りました。 愛する男が残した“音のメッセージ”、音風景のファイルを頼りに、自分以外のもうひとりの“うさぎ”を捜す旅に赴く美月(みづき)リツ子。その旅の途上、彼女が遭遇した事件を記録していく形でストーリーが進んでいく連作短編風のミステリ小説。のはずが、途中から、作者が仕掛けた企みによって、話の雲行きが怪しくなってきます。それが何なのかは読み進むうちに分かるようになっていますが、この辺の、上りと下りの反対方向から列車が徐々に接近するとでもいった話のレールの敷き方、伏線の張り方に、このミステリの妙味を感じました。 本作品の妙味ということではもうひとつ、北斗星やトワイライトエクスプレスといった日本で人気の旅客列車に乗車した登場人物が、列車の中で不思議な出来事を見かけて、その謎解きをある人物とともにする件りを挙げたいですね。第六話の「夜行にて」と第七話の「風の来た道──夜行にて2」が、進行中の列車でのちょっとした謎解きが楽しめる話。列車での旅の風情とミステリの風味とがブレンドされていて、乙な味わいでしたよ。 いただけなかったのは、最終話の話のしまい方。作者が途中で仕込んでおいた作品メインの仕掛けにラストで決着がつく、というか、その方向に話が向かうのですが、それが後味の悪いものになっているんですね。作品の詰めの部分にあたるこのラスト、第九話の「うさぎ二人羽織」では、全然別の方向に話を持って行って欲しかったなあと、そこが本当に残念。 とまれ。北森 鴻さん、今まであなたのミステリをあれこれと読み、楽しませていただきました。本当にどうもありがとうございました! ご冥福を心よりお祈り申し上げます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
旗師・冬狐堂や蓮丈那智、“香菜里屋”など、魅力的なキャラクターや舞台を設定し、味のあるミステリを発表してきた北森 鴻(きたもり こう)。今年2010年1月25日に急逝した作家の、本書は遺作。お気に入りのミステリ作家のひとりであり、夜行列車の窓に“うさぎ”が顔を覗かせている本単行本の装画にも惹かれ、本書を手に取りました。 愛する男が残した“音のメッセージ”、音風景のファイルを頼りに、自分以外のもうひとりの“うさぎ”を捜す旅に赴く美月(みづき)リツ子。その旅の途上、彼女が遭遇した事件を記録していく形でストーリーが進んでいく連作短編風のミステリ小説。のはずが、途中から、作者が仕掛けた企みによって、話の雲行きが怪しくなってきます。それが何なのかは読み進むうちに分かるようになっていますが、この辺の、上りと下りの反対方向から列車が徐々に接近するとでもいった話のレールの敷き方、伏線の張り方に、このミステリの妙味を感じました。 本作品の妙味ということではもうひとつ、北斗星やトワイライトエクスプレスといった日本で人気の旅客列車に乗車した登場人物が、列車の中で不思議な出来事を見かけて、その謎解きをある人物とともにする件りを挙げたいですね。第六話の「夜行にて」と第七話の「風の来た道──夜行にて2」が、進行中の列車でのちょっとした謎解きが楽しめる話。列車での旅の風情とミステリの風味とがブレンドされていて、乙な味わいでしたよ。 いただけなかったのは、最終話の話のしまい方。作者が途中で仕込んでおいた作品メインの仕掛けにラストで決着がつく、というか、その方向に話が向かうのですが、それが後味の悪いものになっているんですね。作品の詰めの部分にあたるこのラスト、第九話の「うさぎ二人羽織」では、全然別の方向に話を持って行って欲しかったなあと、そこが本当に残念。 とまれ。北森 鴻さん、今まであなたのミステリをあれこれと読み、楽しませていただきました。本当にどうもありがとうございました! ご冥福を心よりお祈り申し上げます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!