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丸太町ルヴォワール
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丸太町ルヴォワールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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祖父殺しの嫌疑をかけられた城坂論語。彼を裁くべく、京都に伝わる私的裁判・双龍会が開かれる。天才たちの推理合戦の中、論語は無罪を証明できるか・・・。容疑を解くためではなく、事件当日、屋敷の一室で二人きりの甘く濃密な時間を過ごした謎の女性“ルージュ”と再会する、ただそれだけのために・・・話の詳細は読んでいただくとして。 筆致のセンスもかなりのものであるし、ミステリだけでなく、恋愛小説としての側面もかなり好い線をいっていると思う。 しかし、この作品の大きな特長(特徴ではない)は、どんでん返しに次ぐどんでん返しで読者に息も吐かせないことかな・・・ついていけない読者はいないでしょうが。 作者のトリックを仕掛ける際の文章は実に巧みだ。これで、デビュー作とは、良いね〜。 作者は、本格ミステリの新鋭でしょう。 | ||||
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ライトノベル的なノリはまあ許容範囲ですが、叙述トリックとどんでん返しが多すぎて、なにがなんやらわからなくなりました。一言でいうとやり過ぎ。まあ最近の新刊ミステリは最後の3ページで5回くらいどんでん返しが起こるので、風潮に忠実なのかもしれませんが…。『館』シリーズでミステリを好きになった私としては、インフレーションを感じました。昔は良かったじゃないけども、昔は…あの頃は…どんでん返しは一回だけだった…!それで良かった…!十角館とか。 | ||||
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謎解きよりも、派手な登場人物たちよりも 楽しいのは私的裁判・双龍会です。 そこに求められるのは正しい正しくないではなく、 納得させる論理です。 そこにはでっちあげもありなのです。 もちろん最初のルージュとの出会いの甘く 詩的な雰囲気もいいです。 | ||||
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謎解きよりも、派手な登場人物たちよりも 楽しいのは私的裁判・双龍会です。 そこに求められるのは正しい正しくないではなく、 納得させる論理です。 そこにはでっちあげもありなのです。 もちろん最初のルージュとの出会いの甘く 詩的な雰囲気もいいです。 | ||||
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第一章、第二章、第三章、終章という構成。 内容を簡単に書けば、城坂論語という少年がルージュという女性に屋敷の一室で出会い甘い一時を過ごす。しかしその後、彼の祖父が謎の病死を遂げてしまい、現場から彼の携帯電話が発見され、心臓を患っていた祖父を殺害した容疑者とされてしまう。その事件を巡って、弁護士役の青龍師と検察役の黄龍師が論戦を繰り広げるといった話になっている。 この話は、祖父は他殺か病死か。他殺だとすれば祖父を殺した犯人は論語少年なのかルージュという女性なのかそれとも別の人物なのか。 現場から消えてしまったルージュは、どのようにして屋敷に潜入したのか。他殺だとすれば犯行方法はどのようなものか。ルージュの正体はいったい誰なのか。といった事件の問題点を先に挙げた弁護士役の青龍師と検察役の黄龍師が論戦を繰り広げながら解きほぐしていく。 第一章は、レーベルが講談社BOXというだけあり、登場人物造形や会話にライトノベル色が強く、好き嫌いが分かれるところだと思う。しかし、第二章から探偵役や裁判に似た双龍会に関わる人物が登場し、ミステリ色が強くなっていく。第三章ではこの作品のメインである双龍会の様子が描かれ青龍師と黄龍師の論戦により事件に決着がつけられる。 しかし、最大の読みどころは終章で描かれるどんでん返しである。ここでは叙述トリックが使われていて(第三章でも叙述トリックが使われている)、これまで真実であると思われていたことが次々にひっくり返る。 デビュー作でこれだけの完成度の作品を書けるということで今後も楽しみな作家が登場した。映像化やアニメ化は難しい作品なのでライトノベル色が強いことには違いないが、ミステリ好きにはお勧めの作品である。 | ||||
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第一章、第二章、第三章、終章という構成。内容を簡単に書けば、城坂論語という少年がルージュという女性に屋敷の一室で出会い甘い一時を過ごす。しかしその後、彼の祖父が謎の病死を遂げてしまい、現場から彼の携帯電話が発見され、心臓を患っていた祖父を殺害した容疑者とされてしまう。その事件を巡って、弁護士役の青龍師と検察役の黄龍師が論戦を繰り広げるといった話になっている。この話は、祖父は他殺か病死か。他殺だとすれば祖父を殺した犯人は論語少年なのかルージュという女性なのかそれとも別の人物なのか。現場から消えてしまったルージュは、どのようにして屋敷に潜入したのか。他殺だとすれば犯行方法はどのようなものか。ルージュの正体はいったい誰なのか。といった事件の問題点を先に挙げた弁護士役の青龍師と検察役の黄龍師が論戦を繰り広げながら解きほぐしていく。第一章は、レーベルが講談社BOXというだけあり、登場人物造形や会話にライトノベル色が強く、好き嫌いが分かれるところだと思う。しかし、第二章から探偵役や裁判に似た双龍会に関わる人物が登場し、ミステリ色が強くなっていく。第三章ではこの作品のメインである双龍会の様子が描かれ青龍師と黄龍師の論戦により事件に決着がつけられる。しかし、最大の読みどころは終章で描かれるどんでん返しである。ここでは叙述トリックが使われていて(第三章でも叙述トリックが使われている)、これまで真実であると思われていたことが次々にひっくり返る。デビュー作でこれだけの完成度の作品を書けるということで今後も楽しみな作家が登場した。映像化やアニメ化は難しい作品なのでライトノベル色が強いことには違いないが、ミステリ好きにはお勧めの作品である。 | ||||
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森見や万城目のような京都小説を期待していたが、登場人物の中二病くさい設定にがっかり。最初の展開はおもしろかったのですが、中盤から漫画の世界のような物語でついていけませんでした。紅、白、緑、3匹の竜が登場して闘う、そういう展開が好きな人にはいいかもしれませんね、わたしにはこういうライトノベルのような展開は合いませんでした。叙述トリックもライトノベルならではのトリックなので一般常識を持った人には不快だと思われます。今の若い人には、こういうのが受けるんだろうな〜と思いました。講談社BOXってことでやはり若い人向けのライトノベル小説でした。ミステリー小説として読んだ自分は最悪な気分になりました。 | ||||
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■〈あらすじ〉 三年前に祖父を殺害したという容疑をかけられている城坂論語は、京都 の貴族の私闘を淵源とする私的裁判“双龍会”の被告となる決意をする。 彼の目的は自らの容疑を解くことではなく、事件当日、彼と甘美な時間を 共有した、真犯人とおぼしき謎の女性“ルージュ”と再会することにあった……。 ■〈感想〉 論語とルージュの事件当日のやり取りが描かれる第一章は、いかにも自意識過剰な ラノベといった感じで、若干引いてしまいますが、話が現在に移り、双龍会が始まると、 一転、ロジカルで密度の高い論戦と、たたみ掛けてくるどんでん返しのつるべ打ちに 圧倒され、心地よい酩酊感に浸らせてくれると思います。 特に、いくつか仕掛けられている××トリックや、視点の切り替えによって読者の 誤認を誘うテクニックなど、本格ミステリの技量は、一流。また、検察官にあたる 〈黄龍師〉、弁護士にあたる〈青龍師〉双方に魅力的なキャラが配され、キャラクター 小説 としても読ませます。 さすがは名門・京大推理研出身、といったところでしょうか。 | ||||
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三年前に祖父を殺害したという容疑をかけられている城坂論語は、京都 の貴族の私闘を淵源とする私的裁判“双龍会”の被告となる決意をする。 彼の目的は自らの容疑を解くことではなく、事件当日、彼と甘美な時間を 共有した、真犯人とおぼしき謎の女性“ルージュ”と再会することにあった……。 論語とルージュの事件当日のやり取りが描かれる第一章は、いかにも自意識過剰な ラノベといった感じで、若干引いてしまいますが、話が現在に移り、双龍会が始まると、一転、ロジカルで密度の高い論戦と、たたみ掛けてくるどんでん返しのつるべ打ちに圧倒され、心地よい酩酊感に浸らせてくれると思います。 特に、いくつか仕掛けられている叙述トリックや、視点の切り替えによって読者の誤認を誘うテクニックなど、本格ミステリの技量は、一流。また、検察官にあたる〈黄龍師〉、弁護士にあたる〈青龍師〉双方に魅力的なキャラが配され、キャラクター小説 としても読ませます。 何より、“脱格”と称された西尾維新より下の世代で、これだけ 構築度の高い本格ミステリの書き手が誕生したことが喜ばしい。 さすがは名門・京大推理研出身、といったところでしょうか。 | ||||
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間違いなく2009年のミステリ小説で一番面白い作品だと感じた。 これでもかというくらい繰り返されるどんでん返しは、見ていて気持ちがいい。 これが何の賞ももらわずに出版なのが悲しくなる。 昨今のメフィスト賞と比べると、丸太町は断トツで面白い作品。 もっと大々的に売り出して欲しい。 そして、講談社BOXから発売されたことが、残念だとしか言いようがない。 BOXだというだけで敬遠する人もいるだろう。 ノベルス、もしくはハードカバーで発売し直せばいいと思う。 | ||||
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間違いなく2009年のミステリ小説で一番面白い作品だと感じた。 これでもかというくらい繰り返されるどんでん返しは、見ていて気持ちがいい。 これが何の賞ももらわずに出版なのが悲しくなる。 昨今のメフィスト賞と比べると、丸太町は断トツで面白い作品。 もっと大々的に売り出して欲しい。 そして、講談社BOXから発売されたことが、残念だとしか言いようがない。 BOXだというだけで敬遠する人もいるだろう。 ノベルス、もしくはハードカバーで発売し直せばいいと思う。 | ||||
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