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黄金を抱いて翔べ
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黄金を抱いて翔べの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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綿密に計画され周到に実行され犯罪が成功し金塊をせしめる。計画の周到さが見せ所で著者独特のディテールにこだわった作品。又犯罪者集団の個性と人間関係が綿密に描かれる。 人間を虜にする魔力は、酒、賭博、ドラッグなど沢山あるが、犯罪もその一つであろう。犯罪という負の魔力に取り憑かれた人間模様が描かれている。その点では「」レディ・ジョーカー」と同じであるが、最後がハッピーエンドである点が異なる。 どうやって10億もの金塊を盗むのか、興味津々である点がこの作品の読みどころであろう。ハッピーエンドである点がいかがなものか。もう一ひねりあっても良いのではないか。 ミステリー的な面白さはない。 | ||||
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高村薫さんの本です。デビュー作ですね。 大阪の銀行本店の地下の金塊を強奪するために、主人公の幸田と北川たちが、綿密な計画をたてていく、というお話です。 確か、中学生の頃に読んだ記憶があるのですが、今読んでみると、ずいぶんと濃厚な話だったんだな、と思いました。 金塊強奪は、幸田と北川だけではできるわけがないために、じっちゃんやら北朝鮮のスパイ?のモモやらが絡み、結局は六人でおこないます。 幸田は学生運動をしていた過去があり、そこから過激派から狙われたりすることになったり、なかなか面白いですね。 モモを自由にするために、幸田と北川が一肌脱いだり、幸田とモモが男色関係になったり、とりあえず、モモ萌な展開がいまいちよくわからない…というか、まあ、そういう男同士のキズナみたいなものが、高村さんは好きなのだろうと思いました。 ところで、最後は金塊強奪なわけですけど、その前に、ダイナマイトを入手する必要があり、ダイナマイト強奪の話がくるのですが、こっちのほうが大ごとというか、かなり難易度が高そうな気がしましたし、 現実の場合は、そこでアシがつくんだろうなぁ、なんて考えちゃったりしました。 北朝鮮からのスパイだとか、大阪の猥雑さだとか、そういうことを書いているって、この本が書かれた当時は、かなり斬新だったのかもしれません。 それなりに面白く読みました。ただ、全般にかけて科学的な蘊蓄がうざったく感じる人はいるかもしれません。 | ||||
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高村さんらしいと言えばそうなのですが、情景の描写が硬くて頭に入りにくいところがあったり、エレベータや電源設備などの説明が不要に大量かつ細く平板で、わたしの能力では、意図はまだしも意味すら探して立ち止まるので、物語に没頭し続けることができませんでした。会話も、飛躍の大きな箇所が幾つもあって、ハリウッドの絵付きサスペンスならともかく、字だけのそれではつまづいてしまいます。 そのため、ずいぶん練られたストーリーであることを感じながらも、星3個だと思いました。 高村さんの作品は、「レディ・ジョーカー」から入り、近くは「冷血」まで5〜6作読みましたが、「照柿」が一番良かったと思います。 | ||||
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チャンミンの映画出演で購入しました。 高村 薫さんの作品は初めて読みました。 最初は読みにくかったので3ヶ月ほど放置してしまいました。 大阪の情景がよく書かれていると思います。 しかし地方出身者は理解できない部分もありました。 人物像に特徴有り面白くなってきたところで 意外な展開になり・・・ 最後の部分も個人的に好きな終わり方ではなかったです。 | ||||
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映画原作本。 狙いは住田銀行にある6トンの金塊!奪取すべく集まった6人の男達。 周到な準備を進める中で忍び寄る怪しい影。奪取は成功するのか否か? 後半のクライマックスは確かに面白い。 スピーディな展開で映像化されたものも是非ともみたいと思う。 しかし、前半があまりにも冗長としている印象。 恐らく読者が読みたいのは後半部分。 ウェイトを後半に置いて描かれていれば、更に面白い内容だったはず。 そう思うと少し残念。 | ||||
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読んだきっかけは、このたび映画化されるということと、以前「レディ・ジョーカー」を読んだことがあり、著者のデビュー作を読んでみようと思ったことだ。 詳細緻密な情景描写から、その背景には膨大な取材活動があったことがうかがわれるが、残念ながら余りに細かい記述に自分が着いていけず、その情景を頭の中に描ききれないもどかしさを感じた。 また、金塊強奪に先立ち、ダイナマイトの強奪や殺人を犯しても警察の捜査が及ばないこと、北朝鮮・KCIA・公安・左翼過激派などから追われながらも捕まらないこと、などなどフィクションとはいえ現実感がないことに若干の違和感を感じた。これは、実在の固有名詞と架空の固有名詞(とは言っても連想できる)を混在させる書き方から、読み手はフィクションとはわかっていながらも、実際に起こりえることかもしれないと思いながら読むからだと思う。また、前置きが長い割には、金塊強奪の部分が短すぎ、余りにもあっさりと成功してしまうことにも物足りなさが残った。 | ||||
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文章がひたすらに読みにくい。冒頭で躓きかける事数知れず。 が、それを耐えれば、さすがと唸る展開が待っている。 キャラの思想、性癖、堅く重たい描写など、後に続く高村薫の作品群のフォーマットは、このデビュー作でほぼ出来上がっている。 「小説家 高村薫」の原点を垣間見る事が出来ると思う。 それにしても、この作品、タイトルがいいなあ。 | ||||
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3年くらい前に初めて読んだにしては物凄い印象を残している作品。 とにかく強盗ものにしても夢のある内容で、手口も普通な術とは一線を画した常軌を逸したもの。他の方も書かれている通り緻密すぎるが故の説明口調が長々続くところはあるがそこは飛ばし読んでしまえばよい。大阪の街の構造を知らない人にとっては面白くない描写がながなが続く箇所もありますが知っている人からしたら頭の中で場所を思い出しながらより一層楽しめる。 | ||||
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高村薫氏のデビュー作になるわけであるが、デビュー作から高村薫だったというわけか。「正確なディテイル」とあるが、確かにその通りである。金塊強奪計画が開始されるのが8月。そこから周到な計画が立てられ、また一癖も二癖もありそうな参加メンバーらのやりとりを介して実行に移されるのが12月。計画の立て方から、紆余曲折に至るまで全く持って重厚にストーリーが展開される。ただ、文庫で350頁あまりの分量で、これだけの人々の過去であるとかを深く掘り下げるのは無理があるのか、何と無く物足りなさを感じてしまったのも事実。緻密さゆえに、その辺りが目立ってしまうような・・・。 | ||||
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情景描写が荒いため読み進むのに苦痛を感じる部分が多々あり、抽象的なキーワードが多すぎて流れも捉えにくい。登場人物の性格づけなども説明的過ぎる箇所も見受けられる。ただし、重苦しい歴史を背負った人物たちが織り成すストーリーは、この作家の力強さを感じさせるに余りある。瑣末な文章表現の稚拙さに眼を奪われることなく、日本推理サスペンス大賞を与えた慧眼にも拍手を送りたい。 | ||||
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暴力の匂いのする雑多な人種が住んでいる大阪の街に、人生につまはじきにされた6人の男達が集まった。彼らは金塊強奪計画を立てる。要はそれだけの作品であり、それがすべてだ。後はデティールをどうやって埋めていくか、計画はどこでつまづき、どこで修正され、どこで達成されるか。今回登場人物達にあまり感情移入できなかった。よって点数は低め。 | ||||
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