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華麗なる誘拐
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【この小説が収録されている参考書籍】
華麗なる誘拐の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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発表当時に読んでいたら「へー」ぐらいなものだろうけど、アフターコロナな世界を生きる今読むと、やたらと感慨深いものがあります。 人ごとじゃない。リアリティがスゴイ。 一方で、囮捜査だの「締め上げて落とせば」だのマスコミだの、昭和ーーー!!!な部分もあって、ほっこりします。 ブラジルで農園かーそっかー | ||||
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2019年に始まった新型コロナウイルス感染症。 初期には「このままならば100万人死ぬ」という学者がいた。 感染しない(重症化しない、死なない)ためには「マスク」「PCR検査」「アビガン」「ワクチン」が必要と政府は言い、自称専門家は言い、自称市民の味方のコメンテーターたちは、大衆を扇動した。 この作品に出てきた「ワッペン」はまさに上記の「感染しない」ためのお守りだった。 作品が世に出て何十年経っても「ワッペン」を利用して私腹を肥やす高みにある人々は健在である。 2023年の現時点で言えば、ここ数年で最も恩恵を受けたのはPCR検査とワクチンによる利権を得た者たちである。 | ||||
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「左文字」シりーズ中の一作で、作中の記述を読むと「消えた巨人軍(構想は雄大だがトリックがプア。ただし、昨今の腐ったトラベル物より遥かにマシ)」の次編らしい。冒頭、喫茶店で男女のカップルの無差別(としか思えない)毒殺が起きる。左文字が偶々そこに居合わせたという発端。次いで、"蒼き獅子たち(ブルーライオンズ、以下BL)"を名乗る犯行グループから日本人1億2千万人を"誘拐"したとの電話が首相公邸に入る(身代金は(防衛費相当の)5千億円)。だが、(秘書官を介してとは言え)こんなに簡単に首相と連絡が取れるものなのか?)、左文字は事件解決に協力する事になる。 ただし、"誘拐"とは言っても物理的に誘拐した訳ではなく、BLが1億2千万人の内の誰かを何時でも殺せる立場に居るという状況を指していて新規性を覚えた。BLの意図・要求を防ぐためには、警察が全国で起きる(犯人が明白な場合を除く)全ての事件(が起こったらBLは犯行声明を出せば良い)を阻止する必要があり、事実上、不可能である。上述のカップルはその犠牲者という訳だ。これでは、BLの「言った者勝ち」だが、作者の着眼点が優れている証左でもある。また、5千億円ものお金(宝石なら別だが)は持ち運びが出来る量ではなく、BLの狙いもハッキリとしない(唯一のヒントはBLの連絡役が「IQ=150」と口を滑らせた事(そんな人間は1%未満))。そして、記述に従えば、次に北海道で銃殺事件が起き、続いて、プラスチック爆弾によってジェット機の墜落事故が起きる(これは後述の国民への脅迫)。左文字の発見で、日本では「IQ≧140」の児童はU大学で教育する事になっており、U大学で保管されていたカードから3人の候補者が挙がってしまう。BLは1億2千万人全員に5千円づつワッペン販売の三上名義の口座に振り込みさせる事に依って合計5千億円の達成を狙うが、口座が周知で上手く行くのだろうか......。 その三上の口座にお金が集まる事の"逆説"も良く考えられている。全編に作者が周到な事前調査を行なった跡が窺えるが、何より"誘拐"の<形>に新しい光を当てた秀作だと思った。 | ||||
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西村京太郎のような多産な推理小説作家がほかにいるのかどうか私は知らない。しかもその一篇一篇が克明な調査とちみつな推論によって、迫真性をもって構築されている。 | ||||
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かなり昔に読み印象に残っていたのでまた読みたくなりました。 この本を読んで実際同じ事を考えるやつが出てきたらどうするんだ?と思わず思ってしまうような素晴らしいストーリーです。誘拐の概念が覆されます。私的には西村先生の作品ではNo.1です。 当時は気にならなかったが、殺人犯をわざと釈放するとか、犯人がインタビューに応じるとか、振り込みをワッペン購入で行うなど、ちょっと無理のある設定もありますが、犯人がまるで本当にいるような臨場感もあり、かなりの傑作です。 | ||||
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ウッチャン主演の恋人はスナイバーの原作でもおなじみの西村氏の誘拐ものの代表作。 誘拐行為をしていないのに、誘拐行為が成り立つという奇抜な発想が秀逸であり、こんな発想の犯罪を描いた作品は本作くらいだろう。 その奇抜な導入部からかなり話の展開としては難しい設定なのだが、うまく一つの着地点に集結させており、その奇抜な発想だけで終わらない読み応えである。 西村氏のサスペンス路線の代表作である。 | ||||
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不謹慎ないいかたであるが、作者は犯罪者として生きていたら世を震撼させたのでは。 本作は「一千万人誘拐計画」の長編とも言える。先にこちらを読んでおくのもいいかも。 誘拐、といえば普通人をさらって身代金請求、が王道。今作での誘拐はスケールが違う。 西村氏の非凡を感じる絶対おすすめの一冊。これは、面白い。 | ||||
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日本にいる人全員を誘拐したという。 誘拐の定義に基づいているという。 華麗なる誘拐 というより, 大規模誘拐 最初の殺人に巻き込まれた左文字探偵が活躍する。 試行錯誤の結果,犯人を特定する。 証拠がない。証拠をどう組み立てるかが妙。 | ||||
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とんでもない着想だ。 日本国民1億人を誘拐したという出だしもすごいが、その後の展開もよく練られていると感じた。 頭脳戦の攻防が面白かった。どれもこれもいい発想だなー。 そして、最後の解決には社会性を持たせている。 んー、すごいなこれは。いろいろな要素が埋め込まれている。 極めて良質。大満足です。 | ||||
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日本人全員を誘拐したという、一見狂言としか思われない犯人。しかし、それが偉く論理的にせつめいされ、ちゃんと誘拐事件になりたってしまっている。そして法外なまでの身代金額。 設定も奇抜だし、ものすごい大掛かりだ。結局犯人がわは政府が身代金を払わないからと、人質をどんどん殺していく。それは結局、国内で起こる無差別殺人と変わらない。このじたいをどうするのか?天才の金髪・左文字探偵が伴侶とともに戦いを挑んだ!!いちばんすごいとおもったのは、身代金の受け渡し方法。そして天狗になった犯人の弱点を巧みに突いて、解決にありついた左文字の行動だろう。これは読ませるポ!! | ||||
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比較的スケールのでかい左文字進シリーズのなかでも、もっともスケールが大きく大胆なストーリー展開が気に入った作品 『恋人はスナイパー(劇場版)』の原作にもなった 日本国民一億三千万人を誘拐っていうのは非常に大胆不敵な構想といえる 『誘拐』という定義や常識を逆手にとったとでも言おうか? 一人二人もしくはグループをまとめて誘拐するという話はよくあることだが、日本国民をまとめて誘拐とは… また、身代金の獲得方法も逸脱している 国が払うわけがないのを見越して、国民それぞれにあるものを購入させる形で払わせるとは…… ただし、犯人が実際に金を受け取るシーンが陳腐… まぁこの小説が書かれた年を考えれば、今のようにネット銀行などもないだろうから仕方のないことか… | ||||
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西村氏と言えば2時間ドラマでお馴染み、十津川警部の印象が強いですが氏の生み出した名探偵は彼ばかりではありません。なんと言ってもこの作品は発想が独創的。今この画面を見ているあなたも、私も、日本国民全員が例外なく「誘拐事件の人質」にされているんです!しかも本人達にはその自覚がない。増え続ける犠牲者、一体どうやって自分を守ればいいの?どうやって解決するの?アメリカ帰りの名探偵、左文字進の名推理がこの奇想天外な犯罪を仕掛けた犯人に迫ります。初版はかなり以前ですが、最近某映画の原案になったことからも分るように全く古さを感じさせない作品です。 私は以前この本を古本屋に売ってしまいましたが、もう1度買い直しました。それ程、何度も読みたくなる本です。 | ||||
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5000億円を集める手段として !!!! すごいアイデアです。 小学生のとき読んで感動しました。 十津川警部シリーズもいいけれど荒削りな 初期のころの作品が個人的に大好きです。 | ||||
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僕が、生まれて初めて読んだ推理小説です。最近になってこれを原作とした映画が出たようで、嬉しい限りです。読んだ後の、あの”衝撃”は、今でも忘れられず、いまだあの時の記憶が焼きついています。荒削りな部分もいくつかありますが(これで星4)、これは間違いなくオススメデスヨ。この作品の特徴は、なんと言っても”常識からかけ外れた犯人の駆け引き”ですね。特に最後の数ページは、一線を超えた凄まじいものを感じます。無駄な感情表現を省いた読後感は最高で、色々と想像が膨らみます。どうぞ西村京太郎の世界を楽しんでください。 | ||||
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アリバイ関係が多いと思っていた中で「華麗なる誘拐」は、西村京太郎を代表する作品になるだろう。誰も考えられないような発想だけでなく、それへの理由などが大変上手く書かれている。なぜ5000億円の身代金なのか?そんなことが可能なのか?まったく抜け穴のない作戦を問い詰めることは可能なのか?驚くような展開は、今読んでも古くなく素晴らしい。 | ||||
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左文字進シリーズの中でも秀逸の作品。日本の国民全員を誘拐したという奇抜な発想と身代金の受取り方の妙。20年以上前に書かれた作品なのに新しい。作者の先見力には脱帽です。 | ||||
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