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隻眼の少女
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隻眼の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 1~20 1/4ページ
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ぶっ飛んでて最高。 | ||||
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文章は緻密で読みやすく、ミステリーをあまり読まない人間としては、とっつきやすい位置付けにしても良いかも知れないという気持ち。 内容に関してはネタバレ厳禁と言われているので、下手に口を滑らせないように書かないが、最後まで読んだ感想は、俺は好きな方だったかも。 前後編とかで映画とかにしても、いやまぁ無理かな?一応しっかりしているのでそう思えるくらいには、心が踊ったし登場人物たちに想いをめぐらせられた。 しかし、好き嫌いは別れるだろうという感想は変わらない、コレを最後まで読んでも高評価と低評価どちらもつけられてしまうほど癖の強い内容だ。 少々胃もたれ気味になっている気もするし、ミステリー系統に興味がでないでもない。 ただまぁ、作品というのはそう言うものだ、どんな名作だろうが触れなければわからない、時間の無駄、金の無駄、そう言われてしり込みするなら辞めればいいし、興味が先にたつなら読んでみれば良い。 そのくらい合う合わないが、別れる程度に文才の熱量が混ぜあわさっている作品だった。 | ||||
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明瞭でくどさも少なく、私のような読書慣れしてない人でも読みやすいです。 読者向けのミスリードにも丁寧にばら撒いてあるので、素直に筆者の誘導に乗っかっていけばストレスなく読めます。 内容は賛否が分かれても仕方ないかも知れません。 個人的には面白かったです。 | ||||
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麻耶雄嵩は相変わらず図抜けている。 「こういう文章を書く人はこういう顛末は用意しないだろうな」という先入観、お約束を易々とぶち破ってくれる。 この作品を書くにあたり、作者は田園集落のガラパゴス化した風習について相当調査したフシがあるが、真相はそういう方向性とは全く別のベクトルで語られるものだった。この作品を読書中に間違って登場人物に感情移入してしまった人ほど、読了後激怒するのではないだろうか。 こういう読者の意表を突くことに心血を作家は、つい最近早坂吝が出てくるまで他に誰もいなかったように思う。 | ||||
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麻耶雄嵩の長編ミステリ。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞のダブル受賞作。2010年発表の作品である。 どうしたってくせのある麻耶作品、これが9冊目とあまり手広くは読んでいなかったのだが、たまたま表紙を見かけて購入。しばらく積読になっていたもの。 舞台はとある寒村。一軒だけある温泉宿に逗留していた「俺」が殺人事件に巻き込まれるのだが、そこへ登場した少女探偵「御陵みかげ」が鮮やかな推理で彼の窮地を救い・・・という出だしである。 麻耶らしい、持って回った舞台設定と、微妙にわざとらしい登場人物たちのセリフ回しを楽しみながら読んでいくのだが、それとは関係なく事件のほうは急スピードで進んでいくのだ。そして終盤に待ち受けるどんでん返しに次ぐどんでん返し。そしてそして、とんでもない結末。 途中の展開に多少引っかかるところも無きにしも非ずでしたが、自分はまあまあ楽しめました。 あと、設定とか描写にえげつないところがなくもないので、そういうのが苦手な人にはどうかなとも思いましたが。 | ||||
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一言でいえば超問題作。 全篇に流れる横溝ワールド。多少、ミステリをたしなむ人ならそこに登場する探偵は頭をポリポリ掻いて、殺人が起こるたびに「しまった」などと言う人物を想像するだろう。 「結構ザルだけどまあしょうがないか、金田〇だし」と思いながら読み進めていくとラストで それまでの構成が精緻なオブラートに包まれたに巧妙な罠であることに気づくだろう。 フェアかアンフェアか。久々に読後に衝撃を受けた。 | ||||
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"やがてみかげは再び右眼を開けると、自信に満ちた声で云った。『私の左眼は、真実を見抜きます』透き通ったその声は、風に乗って村人たちがいる川下へと消えていく"2010年発刊の本書は日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞W受賞、後期クイーン的問題に真っ向から向き合った傑作ミステリ。 個人的には気分転換にミステリを。また一貫して「問題作」を書き続ける著者作の中でも(賛否はあるも)評価の高い作品と知り、興味を持って手にとりました。 さて、そんな本書は横溝正史作品を彷彿させる昔からの伝承が残る山深き寒村を舞台に、金田一耕助もとい隻眼の美少女探偵・御陵みかげ、そして、ひょんな事からワトスン役"として彼女の助手見習いをつとめる事になる大学生、静馬が凄惨な連続殺人事件に挑む事になるわけですが。 ダブルカバー?で、以前のイメージモデルによる写真表紙に被せる形で全面カバー帯が美少女イラストになった本書、良くも悪くも導入部の設定も含めてさらに【如何にもライトノベル風】になっていて。実際にボーイ・ミーツ・ガール的な物語として『一部』は素直に読み進める事ができるのですが。。『二部』での景色がスピードをあげて一転するかのような飽きさせない展開に【そうきましたか!】とニヤニヤとワクワクが止まらなかった。 また、本書を通じて1990年代後半以降のミステリ、特に『新本格ミステリ』に大きな影響を与えた(らしい) 『作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと』『作中で探偵が神であるかの様に振るまい、登場人物の運命を決定することについての是非』の2つの問題、推理作家のエラリー・クイーンの後期作品群に典型的に見られる事から【後期クイーン的問題】と呼ばれる用語について。初めて知る事も出来て。あまりミステリに詳しくない私は【雑学が増えたようなお得感】も感じたり。 ミステリ好きはもちろん、どんでん返し的な小説が好きな人にもオススメ。 | ||||
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まやさんの著作では2冊目として読みました。 1冊目は『螢』を読みまして、色んな意味ですさまじく気持ち悪い思いをしましたが こちらはまぁアリです。個人的には。 癖が凄いし、やはりなんとなく気持ち悪い読後感(特にエピローグの最後の台詞がなんとも…)ではあります。 本格ミステリとして読んではいけません。 どちらかといえばサイコホラーやサスペンスといった風情。 内容の割りに冗長と思える部分があったり、文語としてもマニアックな熟語や常用外漢字などを使ってみたり、登場人物大体メンヘラだったり 色んな意味での読みにくさがあります。 | ||||
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第一部を読み進めていくうちに湧き上がる違和感。ミステリ的な違和感ではない。キャラだ。探偵役のみかげがいまいち魅力が無いし、さほど有能にも見えない。助手役の静馬もどうにもキャラが立っておらず、正直なぜみかげの助手に選ばれたのか、そしてロマンスに発展したのか、さっぱりわからない。 凡百の書き手の作品なら、人物描写が下手なんだなあ、で終わる。しかしこれは麻耶雄嵩である。数々の魅力的かつ妙ちきりんな探偵や語り手を生み出してきた彼が、まさかそんな、美少女探偵ものを書こうとして人物描写が薄っぺらくて失敗するなんて、いやいや落ち着け、麻耶雄嵩だぞ、絶対に何かある…… 心の準備を入念にして第二部に進んだが、ああ、やっぱり麻耶雄嵩にはやられてしまうのである。感服。一生ファンでいます。 結末がものすごいのももちろんだが、第一部の作り込み方もなかなかどうして力が入っている。第一部だけ抜き出しても65点くらいのミステリとしてちゃんと成立しているところがすごい。 | ||||
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人生に疲れた青年が探偵見習いの美少女と出会い田舎の村で起きた凄惨な事件を解決する第1章とその18年後の話の第2章の2部構成の推理小説。 ラノベチックな設定ですが、ラノベの設定の多くが登場人物の装飾のためなのに対し、この小説は全て事件の伏線になっています。 読了するとその設定の深さに驚かされます。 作品としての完成度は麻耶雄嵩の作品でトップだと思いますし、そのラストの衝撃は今でも推理小説の中でトップクラスだと思います。 トリックには驚きはありませんので、純本格を期待する人には合わないかもしれません。 あとラノベ好きな人、登場人物に感情移入する人は衝撃が倍増するかもしれません。 | ||||
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衝撃的な結末でした。 この展開を予測する事はまず不可能でしょう。 ミステリーの根幹を揺るがしたと言っても過言では無いと思います。 閉鎖的な村で起こる連続殺人事件。 それを解決する奇抜ながらも魅力溢れる探偵と冴えない助手。 村に伝わる古い言い伝えに、村民から神と崇められる崇高な人物。 ありふれた題材にありふれたストーリー展開。 推理小説としては可もなく不可もなくと言ったところかなと思っておりました。 途中までは。 しかしながら、後半部分に差し掛かった辺りからそうではない事が徐々に分かってきます。 何故なら事件が終結したにも関わらず、ページ数がまだ半分も残っているのですから。 事件が解決したのに一体ここからどう繋げていくのか… 頭に疑問符を浮かべている内に事態は急展開を迎えます。 もはや別作品を読んでいるかのようです。 推理モノは、事件のトリックは当然の事として真犯人の正体にも重きが置かれている事は誰もがご存知の事でしょう。 いかに読者の予想を裏切る真犯人を用意する事ができるかが肝です。 当作品はその点に於いて「素晴らしい」と表現するしかありませんでした。 | ||||
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主人公の性格とラストシーンには受け入れがたいものがありますが、ヒロインが最高です。ひどすぎます。周りにいてほしくありません。とても感動しました。 | ||||
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「面白い作者だけれど癖が強いから・・・」と心配されつつ友人から薦められ、 初めて恐る恐る読んだ「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」以来、 この作者にハマってしまい、この作品も読むに至りました。 基本サバサバした展開で、登場人物に深く感情移入することなく、 推理の流れや展開をメインで楽しめる作品が多いように思われます。 そんな中この作品は珍しく一般的な作品に近く、 「主人公」と彼が出会う「美少女」に気持ちを寄せて読んでいける作品になっているため、 初めて読むこの作者の作品としては、お薦めしやすいものの1つになっているかと思われます。 ただ、この作品は核心に迫るまでが若干長く感じられ、 人によっては根気が求められるかもしれないので、星は4つ。 私にとってのこの作者の魅力は、事件解決時の吠えたくなるほどの「ショックさ」と「悔しさ」、 そしてその後にやってくる『今度こそは裏切られないぞ!』という「対抗心」を楽しめるところにあります。 この裏切られ方が楽しくて、ハマってしまっています。 毒気にやられてしまった、という感じです。 ことごとくいろんなパターンで裏切られ続け、今のところ私は全戦全敗中です(笑) この作品も読後吠えまくりたくなりました。 皆さんにもこんな事件解決を想像出来るかどうか、是非挑戦して頂きたいです。 「絶対にそれはダメでしょう~」っというパターンを想像したら勝てるかもしれません?! | ||||
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寒村で発生した由緒ある名家の子女 連続斬首事件。挑むは隻眼の美少女探偵。多くの血を流しながらも解決したかに見えたが、18年後、再びの惨劇の幕が上がる。今度の探偵は件の美少女探偵の娘...。 伝奇的な舞台装置で巻き起こる残虐極まりない不可能犯罪は、二転三転四転五転して仰天の結末を迎える。 登場人物たちのメンタリティに問題ありなのはいつものごとしだが、(麻耶雄嵩作品の)謎解きとしてはまっとうな方だろうか。良く考えると、んんん〜どーよ...となるので、そこは多少目をつぶるのが肝心。【日本推理作家協会賞】 | ||||
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内容については皆さん素晴らしいコメントを残されているので触れませんが、 厳しい評価があることには驚かされました。 僕は単細胞なのかな、かなり感情移入してしまい、ラスト、涙を浮かべました。 御陵みかげ、本当に魅力的なキャラクターでした。 事件の動機、展開、セリフ回し、いずれも想像を超えるものでした。 | ||||
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本書はいわゆる後期クイーン問題に正面から向かい合った作品で、そのなかでも偽の手掛かりという点にひたすらロジックで挑んでいるところが印象的です。精緻なロジックとりわけ偽の手掛かりと本物の手掛かりを峻別するロジックが素晴らしく、また反則とも言われかねないぶっとんだトリックが使われていますがそれを成り立たせるための構成が秀逸です。少々解せないトリック(前述のものとは別)が使われている点は感心しませんが非常に完成度も高く、本ミス大賞受賞も納得の作品です。扱っているテーマがマニアックなため万人向けではありませんががミステリ好きにはお勧めです。 | ||||
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「これはないわ、バカミスでもしねぇよ!」という意見もございましょうが、 ”余りにも”と自分も思った上で判断します。最高です。 巽昌章氏の解説で、”謎解きの為の世界構築への発想転換”について触れられていますが、 現実から地続きの、(パラレルワールド的な)小説世界にギリギリ踏みとどまる範囲で、 最もうまいことやった作品なのでは?という気がします。 (一方、”あり得ない!”レベルで、まとめたのが「生ける屍の死」) 踏みとどまるというのは勿論ミステリー小説の中で、ということですが、 その要素の1つが、巽氏も例にあげている「獄門島」からのモチーフ拝借です。 「あぁ姉妹連続殺人ね、なんかもう使い古されてるけど、アリっちゃアリだよね~」と、 容易に話に入ってこれるように、三つ子を用意して屠り続けたのでは。 もっとも、「獄門島」を全く知らない人には通じない手ではありますが。 余りにも簡単に死人が出続けるので、比菜子(第一部でのスガル)か・・・・・ もしくは探偵が犯人じゃないの?と思った事も、どっかの時点ではありました。 一応、一部の終盤で”解決”は提示されますが。 そして第二部。 最初の犠牲者が”雪菜”だったので、「あぁ、春夏秋冬完成させるために!?」と酷い勘違いもしました(”冬”じゃないって)。 もしくは、”三つ子は殺めなくてはならない”という裏教義が存在するでは?とか。 なんだかんだで、私も和生説に傾いてましたが、度肝を抜く展開に、本を投げそうになりました。 18年後でもじわじわ効いてくる周到な手がかり・・・。何という犯人の狡知!! ”本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと”の他に、 ”探偵が来るから更に事件が起こる”という問題も孕むこの作品、 問題作の一言では済まないくらいの「問題作」にもなってると思います。 んでも、例の二十則だかに1つ付け加えて欲しいかも。 「話の途中で死んだことになってる人物が実は生きてて、その後の事件に関わらせてはならない」と(笑)。 ・その他 ”奏鳴曲”を読んでる途中で知った作品で、「隻眼て桐璃に関係あるのか?」とか一瞬思ったものの全然違った。 契りの前あたりはちょっと感動覚えたというのに、私もあの感動を返して欲しいクチの一人。 それでも、このエンドシーンはいいなと思いました。ちょっと救われた。 ついでに、略して”種馬”は気づいてました。 他にも二部では、静馬絡みで二箇所ほどクスッと出来、横道的にも割りと楽しい読書体験でした。 | ||||
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本書は、2010年に発表され、その年末の各社ミステリランキングでも上位に掲げられたうえ、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した、という、本格ミステリ好きなら読みたくなる作品ではないかと思います。 物語は、2部構成で、第1部は、1985年の冬。 信州の寒村で、神がかり的な点で村人に崇められている琴折(ことさき)家で事件は起こった。 神的存在として代々受け継がれてきた「スガル」の後継者とされていた娘が、首を切断されるという痛ましい状況で殺されたのだ。 大学のフィールドワークと称して、村に滞在していた種田静馬は、母親を継いで探偵を目指す、隻眼の少女、御陵(みささぎ)みかげに出会い、探偵助手見習いとなる。 やがて次々と起こる惨劇。 第2部では、18年後の2003年の冬に時が移ろい、再び村で惨劇が起こるが。 作品を取り巻く雰囲気は、横溝正史の世界。 因習に満ちた一族と、彼らを襲う、陰惨な殺人事件の連続。 おどろおどろしい物語設定に、胸を躍らせる読者も多いのではないでしょうか。 しかし、本作品の主眼は、別のところにあります。 それは、犯人が次々と偽の証拠で探偵をかく乱するという設定。 このことが原因で、探偵・みかげは、何度も誤った推理をしてしまう。 ──これは、いわゆる「クイーンの後期的問題」と呼ばれるもので、たまらない魅力を秘めています。 そういう意味では、本作品は、万人受けではなく、やはり本格ミステリ好きを狙って書かれたものだと言えるでしょう。 私は、探偵と犯人のロジックを通した、一種の頭脳戦のような展開が大変面白く思いました。 また、この作者ならではの趣向も、気に入っています。 少し大人しめの結末かもしれませんが、パズラーらしい工夫が凝らされた秀作だと感じています。 | ||||
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この帯からしてトリックの一部なのか??と思えてくるほど、本当にこんな叙述みたこともないし、かなり斬新です。 あらすじもよいし、何といっても叙述トリックのすばらしさ。 数多くの叙述トリックを読んできましたが、こんなにテンションが上がったのは久しぶりです。 | ||||
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この小説において犯人を読み当てることも推理がトンデモなこともあまり意味が無い。 そこがメインの小説じゃないし、むしろメインとして在るのは後期クイーン的問題に対する積極的なアプローチなのだから、そこまで読めているかどうかで「こんなの反則だろくだらない」とか「探偵の推理への問題提起が真正面から行われていて興味深かった」とか賛否が極端に二分しやすい。 もちろん深く読んだ上で受け付けない人もその逆もあり得るのだけれど、折角なら「探偵の推理への信憑性」と「誰でも犯人にできる手掛かり群」に着目したほうがいいんじゃないだろうか。 | ||||
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