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月と蟹
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月と蟹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 1~20 1/5ページ
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ヤドカリは出てくるが蟹は出てこないなと、題名の意味を考えていたが、小説内の説明では癌を意味する英語のcancerには蟹の意味もあるらしい。しかし、私の家の辞書で調べると、蟹ではなくて星座の蟹座の意味になってしまう。英語で蟹ならば、crabではないか? まあ、細かいことはどうでもいいのだが……。 祖父の昭三が義足生活になったのを因果応報のように語っているシーンは、日本人的な考え方でたぶん欧米人には理解しがたいだろう。ただ、今の若い人には、悪いことをしたら罰が当たると言っても伝わらないのではないだろうか。 慎一と春也と鳴海の微妙な関係は、読んでいて最後までハラハラドキドキした。この三人夫々の心情がよく描けていると思った。結構長い小説なのだが、二日くらいで読めてしまった。ただ冒頭にも書いたが題名には蟹ではなくてヤドカリを入れて欲しかった。なにしろ”ヤドカミ様”と呼んでいるくらいなのだから。 | ||||
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息子がハマっているので購入。とても綺麗な状態です | ||||
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背表紙の不具合って記載ありましたっけ?本として読めるので問題ないので良いですが、少し残念。 | ||||
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穏やかな前半に散りばめられた出来事や細かな心情の変化が、後半塊になって一気に話を進めていく構成は見事。小学生ではあるが、過去や周囲の影響から、特異な考えや気持ちを醸成した主人公を中心に、大きなうねりを生みながら終末に向かっていく様は、ドキドキハラハラを感じさせるのに十分 | ||||
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1日で一気に読みました。 ただダラダラと自己中心的な男子小学生が惨たらしくヤドカニを毎日炙り殺す日常が続きます。 学校や家庭でうまくいかなかったり、ちょっと楽しいことがあったりの繰り返しです。 生物を殺す描写が多くて気持ち悪かったです。 | ||||
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直木賞を受賞した本作では、著者の持ち味を存分に活かした臨場感のある文章が全編で綴られている。 成人した大人から見れば、本書で描かれる顛末はどれも大したことがないものばかりである。だが、小学生という多感な、それでいて非常に狭い世界で完結している年頃の子どもたちからしたら、世界を揺るがすような大事件となる。 著者は主人公・慎一やその友人・春也になりきって書いたかのようで、その文章力の高さは本当に関心させられる。 他の方のレビューで退屈だったというものがあったが、普通の感覚であればそうなるだろうと思う。これを退屈な、些細なことだと捉えない視点こそ著者の最大の強みではないだろうか。 「頭上を覆う木々の枝が、夜空に生じた無数の亀裂に見えた。」という一文が特に好印象だった。実際にひっくり返って枝でもかぶらない限り、こんな文章は書けそうもない。 物語そのものよりも、多感な時期のわずかな心の機微を捉えた味わい深い文章を楽しんでほしい。 | ||||
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独特の惹き込み感あります。この方の作品の登場人物は子供率が高く、リアルには「こんな子供いない」とか途中で感じてはしまうんですが、それでも最後まで惹き込まれ続ける力があります。 | ||||
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作者による認識と経験の処理が感じられない、作者によるマスターベーションの稚拙な小説。慎一の心情を知るぐらいならお笑い芸人によるあるあるネタを聞いてきた方が何倍もまし。春也の火傷を無視する終章を見れば、ロココ調の下らない絵画を見ているような感覚。慎一の骨折にもっとフォーカスしたならまだ「小5設定」の稚拙な伏線も回収できたのにしない、完全に技量不足。この程度が直木賞なら、小説が売れないのも無理はない。 | ||||
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なんか退屈な小説でした。 | ||||
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最初はあまり入り込めずに読んでいたのですが 展開が進むにつれ引き込まれていき、すぐに読了しました。 同作家の「向日葵の咲かない夏」を読んでから 今作品を読んだため いつどの登場人物が残酷な死に方をするのか… また具合が悪くなるような描写が出てくるのか…と ハラハラしながら想像を膨らめていましたが 完全な邪推でした笑 「向日葵の咲かない夏」と比べると 人間の内面的な、心の残酷さ、弱さを より表現されたように感じました。 また、作品内でお祖父さんが孫に向けて 『女は女の子んときから女だけどよ、 お前はいましか男の子じゃねえ』 と話した言葉通り、今作品を通して 映画「秒速5センチメートル」を 何度か思い出すことがありました。 | ||||
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誰にでもある、少年から青年に差し掛かるときの思い出、母親の恋愛を、重ねて、見事に描ききる。この作家の作品は初めて読んだが、面白いあと何作品か、読もうと思う。 | ||||
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設定がやや強引過ぎましたが、読む価値はあります。 | ||||
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子供時代の思い出したくないような感情描写やヤドカリへの虐待など、苦しくなる場面も多いですが、こういう思いをどこかに抱えて子供時代を過ごした人は多いと思います。終わり方も何かスッキリしないし切ないけれど、だからこそ現実味があって、心に残る一冊になりそうです。 | ||||
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直木賞受賞作ということで読んでみた。しかし、これが直木賞受賞作?と、失望した。主人公慎一は祖父昭三と母澄江と三人暮らし。転校生の鳴海という女の子と親しくなるが、この子どもの母親は研究者でかつて昭三の船に乗っていて命を落としたという設定。もうひとつの物語ラインは慎一に春也というクラス名がいて、彼と山の秘密の場所でヤドカリを焼くという遊びが延々と描かれる。さらにもう一つのラインは母澄江と成美の父親が男女の関係にあることを知るというもの。この3つ目のラインはあきらかに別の小説のパクリではないかと思った。鳴海の父親の車にこっそり乗りこみ母とその男がラブホテルに行くことをつきとめるという筋は別の作品で使われれている。もっともずっと以前い読んだ作品で著者もタイトルも思い出せないが・・・。原作者からパクリだと訴えられなかったのか?そのほかの物語、つまり春也・成美・慎一のいびつな関係が延々と描かれるくだりはオリジナルかもしれないけど。が、なんといっても成美の父親と慎一の母親の関係、それを車に乗り込んで真相をしるというくだりは、別の作品と酷似している。それなのに、これが直木賞?どうも腑に落ちません。 | ||||
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『本当に直木賞受賞作品なの?理解できない』 『面白くない』 一般的に評価が低いようです。自分も同様です。 | ||||
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男の子が母親の交際相手の男性に殺意を抱き、友達を使って殺そうとするところが三島由紀夫の「午後の曳航」と話の流れが似ていた。 | ||||
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少年の愛憎の日々を描いた作品。友情の脆さと儚さ、恋のときめきと嫉妬、大人への不信といった感情が作品いっぱいにつめこまれている。 気持ちがひび割れていく様の描写の細やかさが秀逸。祈りと称しヤドカリを残酷にいたぶるシーンが繰り返されるのだが、子供ってそういうものと思いつつも、小動物が苦手なので気分がよろしくない。 お話しの内容が暗い上に文章の書きっぷりがどんよりで、読み進めながら気が重くなってしまった。それだけに、子供を卒業する日が近づいた少年の成長物語としてリアルではある。【直木賞】 | ||||
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この作家の作品とは初めての出会い。 期待していた以上の面白さで、一気に読み終えました! 緻密な描写で、映像が浮かび上がるようでした。 | ||||
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数年前、話題になってたので購入しました。 心理的描写は上手いと思いますが、そこに至るまでの経緯や動機付けが小説にしてはやや普通過ぎる印象を受けました。 タイトルの月と蟹も途中で意味が分かり、物語の終盤からは想定の範囲内で結末を迎え、ある意味読み易さはありますが、読み応えは物足りなかったです。 | ||||
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好きか嫌いかと聞かれると、ハッキリ好きとは言えない小説ですが、子供の無邪気とも言える残虐性がヤドカリとの関わりを通して独特に描かれている作品で、いつの間にか不思議と引き込まれていました。読み手によって味わい方も違うと思います。最後は完結というわけでも、予想外の帰結というわけでもなく、今までに味わったことのない後味がありました。生き物の生態性と子供を通しての人間性が交互に描かれている辺りは上手だと思います。私的には表現力もさることながら、直木賞受賞受賞作品として頷ける作品です。 | ||||
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