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月と蟹
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月と蟹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 41~60 3/5ページ
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いかに小説の中であっても、それが小学生の行為であったとしても、動物虐待の描写は読んでいて不愉快極まりないです。 ヤドカリが可哀そうで仕方ない。なにがヤドガミ様だ。 それに目をつむったとしても、全く面白くありませんでした。 自分が読んだ道尾さんの作品でワースト1です。 | ||||
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読後感はあまりよくないが、読みごたえが有った。 終わりの100頁ほどにはグイグイ引き込まれ、結局1日で読みきった。 自我がまだ確立されておらず、不安定な年頃にそれぞれのしこりを抱える小5の登場人物たち。半分大人、でもまだ子供の葛藤が苦々しく描かれる。共感はないが、封印したい傷を掘り返すようなじんわりとした重みが残った。 | ||||
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以前も新刊で出版された時に読ませていただいたのですが、 文庫本になったということでもう一度手を伸ばしてみました。 アマゾンでの評価は少々苦いものが多いですが、 今までの道夫さんの小説の中ではこれが一番好きです。 ヤドカリが炙りだされる時のグロテスクな描写や、 主人公、慎一の中に煙のように徐々に広がっていくどす黒い多くの疑惑と思い。 いつものように、彼の作る終始一貫している不気味な雰囲気が逸材であり、 読者の心に独特な不安を残します。 この作品で念願の直木賞も受賞したことですし、 これからも道尾秀介さんの文学が今まで以上に浸透することを願います。 | ||||
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神奈川県の鎌倉に近い漁港に暮らす小学生の主人公は母親と父方の祖父と3人で暮らしている 物語とはいえ、小学生なのに本当に可哀相な複雑な人間関係で・・・ 母親はこれまた説明すれば長くなる複雑な関係の男性と交際し、主人公はそのことで悩み苦しむ・・・ 文章としては飽きさせないし、母親が別な誰かの男性に奪われしまうような気持ちになる主人公の胸中に入り込んでしまっりもするが・・・ でも 特別な感想というものが頭に思い浮かばない・・・ 最後に「大人になるのって、ほんとうに難しいよ」とのとある少女のセリフ・・・ それだけは今もって大人になりきれない自分に思い知らされたような・・・ | ||||
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道尾さんの小説をいろいろと読みかじっている中で、これは少し面白みに欠けました・・。ミステリーぽさが乏しいかも。 | ||||
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慎一、春也、鳴海の三角関係というか、 お互いの友情というか、 そういうのがとても共感できるところが多くて、 泣きそうになりながら最後まで読みました。 慎一の心のもやもやはわかるなぁ。 | ||||
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とても巧い作家さんなんだとは思う。 かつてのような大きなどんでん返し・仕掛けを用意しているわけではないが、自然と引き込まれていくだけの筆の力を持っている。 だが本当に興味のある面白い話だったかと問われれば、それは残念ながら違う。 ひねくれた見方と思われるかもしれないが、今まで何度も直木賞候補にノミネートされながら受賞を逃してきたので、「受賞用の小説を書きましたよ」臭がプンプンとしてしまうのだ。普段はミステリー書いているけれど、書こうと思えばこのくらいの小説はいつでも書けますよと。 また、文章表現が過剰というか、くどいように感じる。テクニックに走り過ぎていないか?あのくどい言い回しを一冊の中で延々とやられると、お腹一杯だ。 小学生が主人公なのも、もう結構。 | ||||
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何の事件も起きず、何のミステリーもない、ただありきたりの幼少時代を描いた作品でも直木賞って取れるんですね。 しかも登場する子供は妙に大人びててリアリティ無いですし。回りくどい文章表現がウザイし。何か明らかに純文学意識してるし。もしかして道尾さんという人は身の程も知らずに芥川賞でも狙ったのかな。そういうのはもう少し実力付けてからにして欲しいですね。まるでピアノ習いたてでショパンを弾くようなもんですから。 | ||||
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どこかで読んだような気がするストーリー。つまらなかった。時間をムダにした | ||||
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デビュー作「背の眼」以来、作者の作品は殆ど読んでいるが、本作は一番の駄作と言って良いのではないか。小学生中高学年向きの児童書と言い切っても良い内容で、大人の鑑賞に堪え得る物ではない。思春期を迎え始めた少年の心象を切り取った作品であるが、舞台・人物設定、エピソード、ストーリー展開のどれを取っても工夫が感じられない。ヤドカリ(少年が殻を破って大人になる事の象徴か ?)の執拗な描写が印象に残る程度の些末な作品。 作者のデビュー当時、私はその作品が持つ"異界性"に魅かれたのであるが、本作を読むと、"幼児性"を異界性と勘違いしていたとさえ思える。本作だけでなく、作者の作品全般に対して言えるのだが、子供と老人(と小動物)は巧く描けるのだが、所謂現役世代の心情や人間模様に関しては今一つの感が否めない。これから、作者の作風がどうなって行くのか不安・心配を抱かせる内容だと思った。 | ||||
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情景描写はよく清々しい青空や風の涼しさ、水の透明感、幼い頃の懐かしい開放感なんかを感じることはできたが、人物に魅力が乏しく感情移入できなかった。話の展開も別段驚かせるものがなく…読ませる話としてはスケールが小さい。主要人物6人の内一人でもぐっと際立つ魅力があれば良かったかなと思う。 | ||||
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すごい作品に出会った。最初から最後まで一切見所のない小説というのも珍しい。物語の起伏は一切なく、終始淡々と話は進む。かといって人物の心情が掘り下げられているということもない。作者がここを書きたいという熱意が一切ないのである。ネタもなく、話を広げる要素もなく、ただただ原稿枚数を消費するという苦痛のうちに、無理矢理書かされたという感じがヒシヒシと伝わってくる。このような小説が出版できる小説業界とはすごいものである。またこのような小説が直木賞をとる小説業界とはすごいものである。物語のすべてが蛇足と言えよう。 | ||||
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こどもの頃は自分の周りの小さな世界で一生懸命生きていて、 でもそれが小さいとは知らないし、 成長してから考えたら残酷なことも無邪気にしてしまうことがある。 それを導いて育てていくのが“おとな”の役割なのだろうけど、 それが果されていないから色々な問題が起こる。 “こども”と“おとな”の境界が入り混じってきて、 関係性が変わっているからか。 時代設定は少し前のようなのに、 現代的な問題について考えさせられるような。 大人になるのは難しいですね。 | ||||
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道尾作品は「ラットマン」ではまり、「カラスの親指」で完全にファンになりました。 そしてこの「月と蟹」を読みました。上記2作品のような大どんでん返しはありませんが中盤〜後半のおどろおどろしい感じは好きでした。 友情、愛情、嫉妬、家族愛、裏切り、罪悪、秘密、登場人物が皆なにかしら悩みを抱えながら物語は進んでいきます。 読んでる最中は主人公の母親に対して苛立ちしか覚えませんでしたが、最後のシーンではこの母親も苦しんでいたのだと同情しました。 子供のときの感情(純粋さ、残酷さ)を思い出せる作品だと思います。 後読感はなんとも切なく懐かしく気持ちのいい感じでした。 ぜひ読んでみてはいかがでしょうか? | ||||
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本作でも道尾氏特有の「子供の無邪気な残酷さ」の描写は見事。心理描写もリアル。 また、将来国語の教科書にでも載せたいのか?と勘ぐるほど純文学的な描写が多い。 主人公の少年の葛藤・嫉妬・怒り・迷いなどには胸を締め付けられるほどの共感をおぼえた。 しかし、結末に至っても少年の中のそういったものが何一つ解決していない。他の方の指摘の通り ページ数や締め切りの都合で無理やり打ち切ったのかとさえ疑ってしまう。 直木賞受賞作という事で多くの人が今後も手に取るだろうが、あまり過剰な期待をぜずに読めば良作です。 | ||||
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少し大人の世界が分かりかけた小学生が、色々な人間関係に悶え、自分の中に籠っていく。それはまるで赤ちゃんの時はすいすい泳いでいたヤドカリが大きくなって重い貝殻を背負って生きているみたいに。その子供たちがヤドカリを貝殻からあぶり出す儀式で願いをかける。貝殻を捨てたヤドカミ様が自由になり自分たちの願いをかなえる為に犠牲になってくれる様に。しかし現実にはその背負っているものは解消せずに、奇妙な感覚の世界に追い込まれていく。 この奇妙な体験をする小学生のコンセプトは妙に引き込まれるものがあるが、ホラーとは言えない。○○小説と分類するのは難しいが、月と蟹が象徴している恐ろしさは充分楽しめる小説。 | ||||
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この人の作品何冊か読んで、後味悪いは、トリックは納得感無いはで嫌いでした。 直木賞受賞と最近の売れっ子ッぷりに久々に買いましたがやはりつまらなかったです。 少年達の感情を良い言い方すれば丹念に描いている、物語的にはあえて大きな起伏を作らず子供達の感情の動きで見せて行く作品です。 狙いは分かるし嫌いじゃない、また大きな起伏を作れない分けじゃ無いのも知ってますからあえてやっているのもよく分かる。 でもやっぱり気持ち悪い、子供達がそんな事考えているとかある意味リアルかも知れないけど、そんな気持ち悪い話しはリアルな世界に満ち溢れているんじゃないでしょうか。 せめて最後は気もてを暖かくして欲しかった。 最初から最後まて、やんわり気持ち悪い。 | ||||
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子ども時代を懐かしいと思い出すか、はたまた、あの頃から人生と向き合う大変さを感じ始めたと思うのか、人それぞれだと思っていたが、存外、誰にも共通した心情が流れているのではと、この本を読んで感じた。 この主人公のように、田舎暮らしだった子どもの頃、自宅近くの森の中にあった水辺で本を読んだり、犬を遊ばせたりしたことを、なつかしく思い出した。 読み始めは、一体、どういう風に展開していくのか、少々、じれったく感じたし、状況描写がすっとなじまず、違和感があったが、作者がまだ若く、試行錯誤の途上だからと思うことにした。両親がいても家庭環境に恵まれない子ども、片親でも暖かい家庭の子ども、気風のよい祖父。暴力を受けている子どもの鬱屈した感情。誰もが直接、間接にこうした感情と向き合った経験があるのではないか。いつ晴れるのか定かではない靄に覆われたような現代の世相を切り取り、「穢れなき悪戯」のような郷愁を感じさせてくれる余韻の残る作品だ。 | ||||
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話自体は、裏山でヤドガミ様を観察するという感じのもので、あまりそこからは 進展がない。そこの場面で少し残虐的な表現はあったものの、意味的に深い部分は 残念ながら感じられませんでした。後半の母親と車のところでも、最終的にオチが 無く、あまり何が言いたいのか分からない。小学生が生き物観察をやっていて、 その情景がよく描かれていたというのは面白いし、新鮮なのだがそれだけに 留まったというのが感想です。☆2.5 | ||||
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海辺の町に住む小学5年生の慎一と春也は、自分たちだけの神様「ヤドカミ様」を創り上げる。 ヤドカミ様はなんでも願いをかなえてくれる。 でも、願いが1つ叶うたびに何かがおかしくなっていって。。。 ヤドカミ様の正体はすぐに分かります。 分かるとちょっと怖いです。 本当にありそうで怖いです。 読み終わった後、重苦しい気持ちになります。 だけど子供の頃に感じていた閉塞感のような感覚を思い出すこともでき、懐かしい気持ちになりました。 シロクロはっきりしている分かりやすいお話ではないので、好き嫌いが分かれるかもしれません。 | ||||
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