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月と蟹
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月と蟹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 81~92 5/5ページ
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22日放送の王様のブランチでもこの作品を絶賛し、言葉の表現が綺麗と触れられてましたが、その部分だけが1人歩きしてないだろうか?すごく簡潔でさらっとした文体で有名な宮部みゆきや東野圭吾が、ただ若い世代だけでなく年配にも支持されるのは、簡潔な言葉なのに非常に美しい言葉の表現が巧みなのです。この作品は、あえて泉鏡花や乱歩的な昭和浪漫な文体をやたら意識しただけであり、非常に綺麗な言葉とはなにか違う気がするのです・・・?蛇足ながら、最近の作家で非常に綺麗な言葉を書くのが上手なのは、「相棒」の脚本家の1人の櫻井武晴だと思っています。 | ||||
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久しぶりに道尾さんの小説を読みました。一気に読ませてくれる作家さんだと改めて感じました。ちゃんと伏線が張られているので、読み終わったあとそうだったのかと納得。伊坂幸太朗さんや東野圭吾さん、それに神崎和幸さんのように、才能のある作家さんの小説を読むのはほんといいですね。 | ||||
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山で喫煙するシーンで 「あんかけの中に溶け残った片栗粉の塊を見つけたような、厭な違和感があった」 などと表現している。これはヤドカミ様がいる神聖な雰囲気がある中、この場で友人が喫煙するのに違和感があることを表現したかったみたいだが、この表現はいくらなんでも酷い。 このような無理矢理、文を修飾した表現があちらこちらに見受けられる。 癌と蟹は英語でキャンサーだから、この二つを結び付けたのだろうか。安易な設定、稚拙な表現で読むのが苦痛でした。 | ||||
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3分の1位真剣に読んだけれど、全然面白くなくてそれ以上は読めませんでした。暗い。共感できない。道尾秀介さんの本はずっと読んできたけど、最近の作品は全部私はダメ・・・もう読むのをやめるかもしれません。 | ||||
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50年以上前の子供の頃ことを思い出して、登場人物の考え、葛藤に同感・・・。みなさんも是非あの時期のことを思い出してみてはいかがですか。 | ||||
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物語は淡々と進む。伏線は幾つか仕込まれている。それがいつどのような形で開花するか,読者は冷静だが少し興奮しながら筋道を辿ってゆく。しかしなかなか大きな転換がない。苛立つ。道尾秀介の新作長篇小説だから・・・と自分に言い聞かせながらも。私が一読した限りではそういうものは本書には乏しかった。結末が「どっち」であろうが,本書の評価が変わるとは思えなかった。読み込み不足の面もあろうが,ページをどんどん捲りながらも本書の意味するものになかなかついてゆけなかった。読売新聞朝刊の紹介とその評価も過大評価だったのではないだろうか。 狭い舞台と少ない登場人物のなかで少年・少女の繊細な内面を巧みに描き出そうと苦心している。少年・少女はいつ大人になるのか,考え方や行動力はすでに大人顔負けだ。かえって純粋な子供心に気付いていないのか,あるいは本当は気付かないふりをしているのか,大人の弱さや醜さが浮き彫りにされている印象もある。大人が抱いているよりはるかの子供の感覚(嗅覚)は鋭敏なのだ。子供と大人の境界線はどこにあるのだろう。子供が生まれ育った環境や境遇によって,子供の心理状態や性格は大きく異なるが,貧しかろうが裕福だろうが、主人公はそれぞれに固有の悩みを抱えて生きている。今の時代の子供は果たして本書のような生き物なのだろうか。大人になりきれない人がいる反面,精神的には大人以上の子供もいる。よくよく考えてみると不思議だ。連続性のないある種の飛躍があるからだ。 こんな文章が登場する。主人公の一人「慎一は自分を取り囲む様々なものが,大人の手で形を変えられてしまうのが怖かった」(139頁)。レビューを書き終えた今,ふと回顧してしまう。帯の文言ごとく「深い余韻にとらわれる」のかもしれないと。「月と蟹」という意味深な表題も道尾ファンの心をくすぶるのではないか。他の読者はどんな感想をもつのだろうか,気になっている。 | ||||
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親や友達との関係に悩む小学生の心を繊細に描いた物語。何かに悩んだとき自分で解決できないと何かにすがりたくなってしまうが、本物語ではヤドカリを神様に見立てることで悩みを解消しようとしている。そんな不安定で繊細な子どもの心理が丁寧に描かれていた。行動が徐々にエスカレートしていき、何をするか予想がつかず後戻りできなくなってくる展開はドキドキして楽しめた。 | ||||
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毎回毎回読んでいくたびに、道尾さんの文体であるのは分かるのですが、内容が変わってくるような気がします。 でもこれって意識して変化されているのかな? ファンは20代、選考委員は50〜70のベテランとギャップがあって大変だと思いますが、 でも大きい賞を獲るように感じました。 その心域がすごいです | ||||
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「お前、あんまし腹ん中で、妙なもん育てんなよ」。ざっくりと本質的に生きてきたおじいちゃんによる、ざっくりと本質をついたアドバイスである。「心の闇」を抱えやすい昨今の小中学生のための標語にしてほしいと思う。このセリフが然るべきタイミングで出てきて読者の胸を打つだけでも、本書は十分に読むに値する良作だと感じる。 少年時代のろくでもない日々。そのろくでもなさのなかで生まれてくるイラだちとかなしみ、わずかな逃げ場のなかでの喜びを、本書はともかく繊細に描き出している。そのろくでもなさをこじらしているのが当人の屈託に他ならないことも含めて、実に丁寧に。できれば中学生ぐらいのときに読みたかった。ものすごく感じ入るところ大だっただろう。今だと、そのろくでもなさの構造が分かりきっていすぎて、いかんせんちょっと退屈してしまう。 カミサマに祈ること。それは人間にとってとても神秘的なことでありかつ現実的な行為であると、聖俗ないまぜになった巧みな描写で魅惑的に書かれている。そこには自然のなかにおける超自然的なものへの願いがあると同時に、人間関係のなかで発生してくるごくごくなまなましい欲望がある。「妙なもん」が育ちすぎると、その祈りの力は人に思いもよらぬ反作用をもたらす。怖い。 結末にはそれなりのカタストロフがありけっこう爽快だ。が、やや優等生的にまとめすぎたような気もする。人の心もこの世界も、もっと混沌としているように思うのだが。 | ||||
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文章がとても綺麗で情景も浮かび、浸れる作品です。子ども達の心情表現も秀逸で胸に迫ります。でも…やっぱり賞狙い?と思ってしまう。道尾さんが今書きたいものと昔からの読者が求めているもののズレが少なからずある状況の中で、このまま文芸色が強くなっていってしまうのか、たまにはみんなが待っているような作品(ミステリーやどんでん返し系)を発表してくれるのか、楽しみでもあり不安でもあり…って言うのが今の正直な気持ちです!ちなみに伊坂さんはマリアビートルでうれしい作品を届けてくれましたよ!最高でした!道尾さんにも最高でした!って久しぶりに言わせて欲しいです(^_^;)カラスの親指、ラットマンの感動が味わいたいです。 | ||||
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鎌倉に住む小学生3人の話なんだけど、彼らの関係、距離感が絶妙!3人の中での嫉妬、嘘、駆引き、友情様々な心の葛藤が本当に繊細に描かれながら興奮のエンディングに進んでいく。子供時代の閉塞感や残酷さも共感できる。子供は親を見て育つというが…子供って何気にわかってるんだよね。でも、子供時代の心をこんなにさりげなく、すごく表現できる道尾秀介は次に何を書くのだろう♪ | ||||
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直木賞連続候補になりながら落選、満を持して文藝春秋社からの出版。 某T崎社長・O森氏のお墨付きの大本命、わくわくしながら1日で読破。 第一印象 「きれいにまとまりすぎかな。上品すぎる。」 道尾氏が得意な、未成年の心情の深い掘り下げ、虐待(お約束)、 大人への脱皮への過程で、どうにもならない現実でもがく登場人物、 現実を直視したくないもどかしさと大人の事情・・・。 「龍神」「蛇」「鬼」にも似たパターンではあるが、 しつこいまでの比喩表現にちょっと食あたり気味だ。 言い換えれば、「角を丸めて文学チックにまとめすぎ」といった 感じか。 登場人物の心の襞の表現の仕方はかなり秀逸であるが、 全体のプロットが、道尾氏にしては物足りない。 ミステリー色やどんでん返しといった味付けは、意図的に最近影を潜めている のではないかと思われるが、これは道尾テイストとして、またこれからの 作品でも見たいと道尾氏のファンは思っているはず。 もうそろそろ、出してくださいよ、道尾さん!!! 結論から言って、直木賞は受賞するでしょうが、ちょっと、 確実に、球に逆らわない右方向へのタイムリーヒットを狙った感が残念。 氏の実力から言えば、今までの作品のテイストを 踏襲しつつ、新しい離れ業を含有し、ホームランより 派手な、走者一掃のタイムリー3塁打を期待していますよ。 直木賞選考委員の方々、必ず受賞させてあげてください。 ネガティブ意見を減らすべく、ここまでマイルドにまとめた作品 にしたし、受賞することによって好きなことを遠慮なく書いてほしいから。 「月の恋人」を書いてしまったことは大失敗であったと認めるから。 そうしないと、伊坂氏同様、有り余る才能が腐って、ひねくれてしまいますよ(笑)!!! | ||||
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