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恐怖の存在



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恐怖の存在の評価: 4.10/5点 レビュー 61件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全61件 41~60 3/4ページ
No.21:
(5pt)

やっぱりクライトン、いけま

Michael Crichtonのfiction本は全て読んでる、Crichtonファンです。State of Fearもやっぱり読み出すと止まらず、2日で読破してしまいました。おかげで寝不足ですが、it was worth itです!--Try Giorgio Kostantinos--The Quest.
恐怖の存在 (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:恐怖の存在 (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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No.20:
(5pt)

衝撃を受けました。

マイケル・クライトンの作品は殆ど読んでいるが、本書は面白さではジュラシック・パークには劣るものの、本書が提起している問題には別な意味でそれ以上の衝撃を受けました。
本書のテーマは地球温暖化です。これについては、新聞・マスコミで既定事実として連日のように取り上げられているが、実は科学的裏づけは乏しくて、我々は科学者(大学)、マスコミ、政治によりそう思い込まされているだけのようです。
地球温暖化以外にも環境保護の名の下で膨大な資金を投じて行われた政策が、失敗に終わり、逆に発展途上国の健康状態を悪化させるケースや、環境保護を唱える人々の勉強不足や偽善振りがこれでもかと描かれており、環境保護運動に対する痛烈な批判書となっています。
小説でありこれをそのまま鵜呑みにするのは危険だとは思いますが、現代人はかってない豊かさと安全を手に入れているにも拘らず、マスコミや学者らにより「恐怖の状態」(State of fear)に陥らされているのかも知れません。そう思って新聞・テレビを見ると環境保護問題以外でも、今、マスコミでセンセーショナルに取り上げられている、子供に対する犯罪、住宅欠陥問題などに対しても我々はあまりこれに踊らされることなく、冷静に判断を下す必要があるのではないかと思います。
堅苦しいことばかり書いてしまいましたが、マイケル・クライトンの作品だけにスリル・サスペンス小説としても一級品でお勧めです。
恐怖の存在 (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:恐怖の存在 (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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No.19:
(5pt)

やっぱりクライトン、いけます

今までの彼の作品の中ではもしかしたら一番の傑作かもしれない。(いや彼の場合出た本を読む度にそう思ってきたので、多分彼の次の作品こそが僕にとっての一番の傑作になるでしょうけど。。)終わりに今回の本を書くにあたってマイケルが読んだと言っている参考文献のリストが分厚く、しかもほとんどの参考図書に彼の丁寧なガイドがついていてそれだけでも感動します。例えば、ジュラッシックパーク一つをとってもそうなのですが、彼の奇抜なアイディアって、これら膨大な参考図書を徹底リサーチすることによってクリエイトしているんだなという事が分り感銘を受ける。今回の作品も徹底的にエンターテイメントしているが、そこで終わらず彼自身の環境問題に対するスタンスが明確に出ているところが素晴らしい。共鳴しましたよ。人によって受け取るイメージが違うだろうし、物議を醸し出す内容になっていますが、それこそがマイケルクライトンの真骨頂だし、センセーショナルでなければ彼の本には成り得ないですからね! ただ間違いなく言えるのはマイケルは環境保護の運動そのものに反対している訳ではなく、メディアその他の情報源に踊らされる事なく、正しいデータを正しくとって正しく状況分析することが大切だと言っている。そこがポイントだと思います。 An 極度なスリラー Giorgio Kostantinos 著‾‾Quest
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No.18:
(5pt)

地球温暖化の背景に見え隠れする政治的意図

マイケルクライトンが、地球温暖化を斬る。
内容は確かに破綻している感が否めないが(雷雨を起こすテロだなんて・・・・)
それは今回の目標は「地球温暖化」の背景に見え隠れする
政治的意図の断罪と利用されている我々への警告だったからでしょう。
私はこの分野を大学で学んでいたのですが
「人為的温暖仮説」はあくまで仮説の一つです。
それも有力説でもなく、信じているのは政治家と
政治家に媚を売っている科学者です(本当に)。
大体2005〜06年の冬を「暖冬」と判定した
コンピューターとアルゴリズムで
なぜ100年後の気象が正確に予想できよう。
第一、日本の気温だって2004年をのぞけば
90年代前半を高極として徐々に下がっているではないか。
日本は京都議定書を主導した国だけに
こういった議論が完全に黙殺されている。
小池環境大臣の兄弟が、環境ビジネスに
携わっていたりと、政治家の利権も見え隠れしている。
それに90年のCO2を基準にしたのは
ただ、日本が観測史上最も高温な年だったから。
京都議定書を少し見ても、こんなに粗が出てくる。
そんな日本人政治家にこそ、この本を読んで
有効な反論をしていただきたい。
ちなみに世界中で各団体が批判、反論を試みているが
総じて説得力に欠けるのは、少し考えれば分かると思う。
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No.17:
(5pt)

情報化社会の恐ろしさ

情報化が進む社会において、世論を操作するための道具は恐怖状態を植えつけることにあるということを主題に、環境問題の実態も踏まえサスペンス調にしたてあげたのが本小説。環境問題に関しては科学的根拠があいまいというのは米国を中心に主張されている事であるが、この様な主張の裏には常に情報を操作しようとする勢力がいる事は事実であり、これからの時代を生きるものにとって情報の取捨選択が重要ということがしみじみ感じられる。米国多発テロもブッシュ政権の陰謀という説もあり、この小説でテーマになっている恐怖の作り方を考えるといろいろと考えてしまう。
小説としては、非常に場面展開がはやく映画向け(それを意識?)と感じられるが、テンポがよく英語も平易なのであっという間に600ページ強を読んでしまった。科学的サスペンスとしてお奨めです。
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No.16:
(4pt)

クライトン、暗いトンネルから出てきたかな

AndromedaStrainで衝撃デビュー、JurassicParkでは小説の絶叫マシンを世に送りだしたクライトンですが、
正直この最近数作にはかなり失望していました。映画化を意識しすぎているのか、アクション・サスペンス仕立てでありながら
中身が薄くて、あせっているのか、もはや息切れなのか、とあきらめていたところです。
まさかこの本のタイトルを本人も自覚していたなんてことはないでしょうが。
地球温暖化という大きなテーマを彼独自の取り上げ方をしたようです。
とにかく内容は盛り沢山。
主人公たちは世界中を駆け巡り、どこへ行っても襲いかかる危機の山。恐竜もハイテク生物も出てきませんが、敵は十分います。
無数の人間が登場、あまり多すぎて、その人たちの顛末は不十分だったりします。主要キャラの変わり身が早すぎて理解できなかったり。
でも2時間半くらいの映画の中で、すべてを解決するような展開と思って読めば大目に見てあげられるかもしれません。
ページ数も結構あります。スピーチ(登場人物というよりクライトンの自説を唱えるためですね)や説明もふんだんですが、
もっと少なくてもちゃんと伝わってるから、と言ってあげたくなりました。
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No.15:
(4pt)

"地球温暖化"本当に怖いのは....

困難なテーマに真正面から取組んだ非常に挑戦的な作品。
"地球温暖化"問題を表に持って来る中で、現代社会が有する根源的な問題が浮彫になっている。
社会問題を小説の題材にしたものは数多く有るが、この作品では問題の有り方を問題にしており、作者の着眼の鋭さを感じた。
この様な、明確なメッセージを有する小説では、ややもすると説教臭い印象が漂うが、ここではその様な事は無くきっちりと書き切っている。
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No.14:
(4pt)

ハラハラドキドキのストーリー

未知のウィルス、遺伝子再生による恐竜の復活、量子的タイムトラベル・・・
過去に扱ってきたテーマが次々と話題になるマイケル・クライトンの最新作!
今回のテーマは「地球温暖化とは何か?」
テーマがテーマだけに、いろいろ批判が広がっているようですが、純粋
におもしろいですよ〜〜!!
息つく間のない、ハラハラドキドキのストーリーテリングの巧みさは、
今作も健在!まずはたっぷり楽しんで、そしてその後で「地球温暖化と
は何か」を、じっくり考えてみましょう。
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No.13:
(3pt)

クライトンの中でなにかが変化しているのか・・・?

本書は、まっこうから、「地球温暖化」に関してのアンチテーゼの姿勢ともとれる文章がたくさん出てくる。そのことが原因でリベラル系のメディアに昨秋出版時に、こっぴどくたたかれたらしい。しかし、「アンドロメダ病原体」からのファンであることに起因するのかもしれないが、彼の書かんとしている本筋はなんなのか?を知りたくて、彼の最長作であるにもかかわらず、何度か読み返してみた。彼の主張したかったこと・・・それは・・・これは、読者のみなさんが読みといていただくことに・・・エンターテイメント性の高い、彼の従来咲く同様、とにかく、次々に起こる(起こりすぎるのだが、苦笑)事件の数々。定石どおり、少し先のテクノロジーをうまく導入しながら、なにがしかの相手に立ち向かう・・・そのパターンは大きくは崩れていないし、読んでいると映像がアタマの中に投影される文章手法はいつもと変わらない。ただし、今回、なにかよくわからないが、彼をしてあせりにも似た、散漫な演出が多く、ユニークな登場人物を生かしきれていないのが残念。いずれ、本作も映画化されるだろうが、作者は異なるものの「ダ・ヴィンチ・コード」のほうが、ある意味、よほど、クライトン的な作品だったことを思うと、クライトンの中のなにかが変化しはじめているように懸念されてならない、読後感のすっきりしない作品にしあがっている。惜しい!
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No.12:
(3pt)

反面教師

この小説、反面教師としてみれば面白い。小説の中にあるようにデータはいかにでも加工できる。たとえば、後半にある京都議定書の件、確かに2050年ではその程度の気温上昇しかない。しかしながら、それは環境の持つ慣性効果によるもので、ヨーロッパ諸国が懸念し、環境学者が警告するのは、いま、議定書に示した値をクリアーすれば、2050年以降二酸化炭素の濃度が減少し2100年においての気温上昇は生じないが、アメリカが主張するようなことを行えば、2050年以降も温度上昇が生じ2100年では3~5度の気温上昇、そしてその時点ではそれの持つ慣性効果はあまりにも大きく、気候変動により環境が壊滅的なダメージを受けるという点である(IPCC2001を見よ)。 データは恣意的に改変できる。また、解釈もそれを行う人の能力によって異なる。しかしながら、そのような曖昧な状況であるが故に工学というものは安全係数というものを見込んでいる。これは環境工学においても同様。だとすれば、我々がどのような立場をとるべきかは一目瞭然。当然、経済とのバランスはとるべきではあるが、それを本書のケナー氏の主張のように両者対等のバランスで行うことには所詮無理がある。
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No.11:
(1pt)

環境科学についての誤解を増幅する懸念

恐怖の存在は、フィクション小説として割り切れば楽しめるかも知れませんが、末尾の付録でも明らかにされているように、クライトン自身の環境科学に対する問題意識がバックグランドとなっており、彼の主張には、多くの意図的または意図せざる誤解が含まれているため、結果的に、彼自身がまさに指摘するような恐れるような科学の政治化に利用されてしまっています。たとえば、小説の登場人物が、キリマンジャロの積雪の減少は地球温暖化とは無関係であると説明するシーンがありますが、環境科学者もこのケースは温暖化の影響であるとは考えていません。また、NASAのハンセン博士の証言の説明は、他の人物による博士の発表したグラフの一部を意図的に削除した上で行った説明に基づいており、博士の意図と大きく異なっています。米国では、brookings Institutionやpew center on global climate changeをはじめ、既にさまざまな団体がクライトンの主張に反論を試みており、小説の背景を理解する上で大変参考になると思います(上記2つのサイトの解説は日本語版がネット上にアップされています)。
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No.10:
(3pt)

地球温暖化は本当か?

温暖化理論への疑問ももちろん1つのテーマだけど、それ以上に温暖化理論のメディアでの扱われ方に強い疑問を投げかけています。南極の氷が解けるシーンをTVで見ていて、いよいよ温暖化は深刻な問題になっているようだと危惧していた人にとっては、目から鱗の書。ではあるけど、ストーリーの方は起伏もなく、淡々と進むだけ。上・下に分けるほどの濃さはないと思いました。半端な謎解きも意味の無いエピソードも余計な人物も必要ないでしょう。あと、翻訳書だからある程度は仕方ないにしても、カタカナ語がかなり多く、読みづらい部分がいくつかありました。
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No.9:
(1pt)

う~ん、いきあたりばったり

まったく引き込まれていかない、どちら側にも魅力的な登場人物がいない、突っ込みどころ満載、まあ、酷い。映像でならカバー出来るのか? とてもそう思えない、じゃあなぜ? マイクル先は暗いとんちゃうの。落ちてもいない^^;
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No.8:
(5pt)

クライトン久々の快作

~ 量子コンピュータを題材とした「タイムライン」や、ナノマシンを扱った「プレイ」も決してつまらなくはなかったものの、そうは言っても実現はまだまだ先といった背景や映画化を意識したアクション描写過多な内容に、少し辟易した向きも多かったのではないかと。その点、「恐怖の存在」は今まさに我々が陥っている地球温暖化というまったなしの恐怖を、これ~~でもかという資料の応酬で一刀両断、クライトン久々の快作と言って良いかと思います。 クライトンが常時発しているメッセージ、人間は自然に対して無知であり、自然の振る舞いを予測することは困難であるというテーマは今作にあっていっそう揺るぎなく。クライトンがお好きな方にはホフマン教授登場時など、やっぱり出たか安楽椅子探偵といった楽しみも。$N~~$ 酒井昭伸氏の翻訳も安定して素晴らしい。邦題は本文中にある「恐怖の国」のほうがより相応しかったかとも思われますが、そう言うと恐怖を煽るメディアの仲間入りでしょうか。クライトン自身の売り上げも、そうしたメディア上の恐怖にいくばくかの恩恵を受けているという社会の矛盾と合わせて、これはお買い得です。~
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No.7:
(5pt)

著者の炯眼にとにかく感嘆。すごい一冊!

ものすごいスピードとスケールの展開と相まって、知的にも最高に刺激的です。リスクだ危険だと騒ぎすぎて安全を追い求める余り閉塞状態に陥っている現代欧米社会(そしてそれに追従している日本社会)にグサリとメスを入れてます!胸のすく一冊。本編のディスカッションは骨太で読み応えたっぷりでした。クライトンの個人的なコメントと巻末の参考文献も必見です!一般人よ、もっと情報を見る目を養おう。「それはほんとにそこまで怖れるべきものなのか?」
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No.6:
(1pt)

エンタメ作家が政治色出すとロクなもんじゃなくなる

クライトンも純粋にSFに徹してればいいものを下手に政治色を出したもんだから、はっきり言ってハチャメチャになっています。政治性が前面に出たためか、真骨頂のテクノホラーも今回は空振り気味。津波兵器(確かにタイムリー!ではありましたよ)、氷床破壊システム、人工雷雨とスケールでかいんですね。これ、みんな”環境テロリスト”が地球温暖化デッチ上げるための小道具に使われるんですけど、ヤレヤレでした。9.11事件後遺症がこんなところに出ているとは思いもよりませんでした。ちなみに軽薄な自然賛美環境保護論者が人食い人種に食われるというのは、皮肉っているつもりなんでしょうか?
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No.5:
(5pt)

傑作です!

今までの彼の作品の中ではもしかしたら一番の傑作かもしれない。(いや彼の場合出た本を読む度にそう思ってきたので、多分彼の次の作品こそが僕にとっての一番の傑作になるでしょうけど。。)終わりに今回の本を書くにあたってマイケルが読んだと言っている参考文献のリストが分厚く、しかもほとんどの参考図書に彼の丁寧なガイドがついていてそれだけでも感動します。例えば、ジュラッシックパーク一つをとってもそうなのですが、彼の奇抜なアイディアって、これら膨大な参考図書を徹底リサーチすることによってクリエイトしているんだなという事が分り感銘を受ける。今回の作品も徹底的にエンターテイメントしているが、そこで終わらず彼自身の環境問題に対するスタンスが明確に出ているところが素晴らしい。共鳴しましたよ。人によって受け取るイメージが違うだろうし、物議を醸し出す内容になっていますが、それこそがマイケルクライトンの真骨頂だし、センセーショナルでなければ彼の本には成り得ないですからね! ただ間違いなく言えるのはマイケルは環境保護の運動そのものに反対している訳ではなく、メディアその他の情報源に踊らされる事なく、正しいデータを正しくとって正しく状況分析することが大切だと言っている。そこがポイントだと思います。
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No.4:
(5pt)

Thought provoking

I have been a Michael Crichton fan for years. He is a writer whose stories should be taken seriously. They are very insightful. In this fascinating page turner, the author makes his readers to learn interesting things about their world, in a the subject matter whose influence nobody can avoid. 'State of Fear' revolves around environmental extremists with an agenda that threatens to destabilize the status quo and a small group dedicated to unravel a plot. The characters are succinctly drawn to give the story the credibility that it deserves. Through the person of the young protagonist, Peter Evans, Crichton presented this story of global warming perfectly. The discussions about global warming and the pitfalls of media-geared scientific investigations are succinctly exposed. Crichton's case is strong. This is a thriller that is steeped in reason with a message for the environment. And Crichton concludes it with his by declaring his s position and a footnote to links to this issue. The book has a lot of integrity.Also recommended: DISCIPLES OF FORTUNE , GOD'S POLITICS, THE UNION MOUJIK
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No.3:
(4pt)

地球温暖化をまじめに考えたい人に

地球温暖化に異論を唱えるマイケル・クライトンの新作、という評を聞いて、そんな馬鹿な、と読み始めた。やっぱりそのとおりで、「地球温暖化を科学的に理解していない政治・メディア・環境団体などへの異論」をベースにしている。表題のState of Fear の意味は、451頁から読むとわかる。核戦争、共産主義、冷戦、環境汚染などというFear を政治やメディアに押し付けられてきた我々。地球温暖化もそういうFearにすぎないのではないか。人間は、どれだけ自然の事がわかっているのか。イエローストーン公園の歴史は、人間の浅知恵で自然へ干渉して、ことごとく裏切られて失敗してきた歴史だ(484頁)。科学スリラーという触れ込みで、場面展開は映画向きだけれど、南極のクレバスやソロモンの津波はスリルに欠ける。食人の場面も余計だ。でも、巻末にある「著者のメッセージ(地球温暖化に対する立場の表明)」と付録1の20世紀前半の優生学を事例にしたPoliticized Science の危険性の部分は、いかにもまじめなマイケル・クライトンらしい。
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4152086688
No.2:
(5pt)

やっぱりクライトン、いけます

分厚いので、最後まで飽きずに楽しめるかと思っていたけど、読み終えたときはもうちょっと書き続けろよ、これで終わるなよ、という感じで面白い。常識や先入観を、これでもかってデータや論理を突きつけて打ち破ってくれます。凡人が主人公でスーパーマンが脇役という設定もgood.NGOの正体とか、地球温暖化とか、データや統計の嘘とかに興味のある人にお勧め。もちろんスリルとサスペンスとアドベンチャー十分。
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