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恐怖の存在
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【この小説が収録されている参考書籍】
恐怖の存在の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 1~20 1/3ページ
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中身がとても綺麗でした。表紙もそこそこ綺麗。何も問題ない状態でした。 | ||||
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二酸化炭素、地球温暖化、気候変動というレトリックに我々はだまされ続けている。毎日阿呆のようにこれを連呼し続けるマスコミと不誠実な気候学者が問題なのですが、その後ろにいる本当の巨悪がこの小説では描き切れていないのが残念。小説用にドラマチックに書きすぎているのも減点の理由です。 さて気候変動に関して自分はだまされてないと思っている人にはS.E.クーニン著の「気候変動の真実」をおすすめします。その本の中でトルストイの言葉が紹介されています。なかなか味のある言葉なので以下に書いておきます。 「いかに難しい話であっても、そのことに関して先入観のない人に対しては、いかにその人の頭が悪くても説明が可能である。だが、いかに単純な話であっても、そのことをとっくに知っていると固く信じている人には対しては、いかにその人の頭がよくても説明が不可能である」 私が気候変動に関して一番問題だと思うのは、これから世界中で何百兆円ものお金が二酸化炭素削減などに費やされることです。このお金を本当に意味のあることに使えば、世の中もう少し良くなると思うのですが、どうでしょうか。 | ||||
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2004年、パリ。おかしな機械が登場する。屋内プールのように見えるのだが、その周りには電子機器が付いている。波を人工的に起こし、圧力などを測る装置らしい。大学院生のマーシャルがマリナという女のために機械を動かし、説明している。 その後、マーシャルとマリナはいい仲になるが、突然マーシャルの部屋に正体不明の男たちがなだれ込んできて、マーシャルに暴力を振るう。その結果、マーシャルは死に至ってしまう。 一方、地面を震動させる装置を3つも買った、ピーターソンという謎の男。何に使うのだろうか? そして、ミサイル用のワイヤーを手に入れた人物もいる。そこで、殺人まで起きてしまう。 何か大きなことが起きようとしている。そう感じさせる序盤である。 場面は変わってカナダ。ナット・ダモンは困惑していた。彼は石油地質学者で、石油関係のメーカーで働いていた。そこへやって来た風変わりな客。ダモンは調査用の潜水艦や遠隔操作の潜水艦をリースしているのだが、2000フィートの深海で機器を監視したいというのだ。また、海流やそこの温度も知りたいと言う。だが、ダモンには何のためにそんなデータが必要なのか分からない。そして、相手は8個以上の機器を置くというのだ。一体、この客の目的は何だろうか? 場面はまた変わってアイスランド。火山の近くの氷河で環境団体が地球温暖化の調査をしている。モートンという金持ちの事前事業家がそこに来ていたのだが、電話がかかってきて、彼は奇妙な事実を知る。自分の名前で、25万ドルの小切手が使われていたのだ。使っていたのは有名な環境団体だった。話はモートンとその弁護士、ドレイクとエバンスあたりを中心に展開していく。モートンはNERFという環境保護団体を所有している。ロサンゼルスのモートンの所に、マサチューセッツ工科大学のジョン・ケナーが訪ねてくる。話の内容は分からないが、どうやら何か頼み事があるらしい。エヴァンズの上司、ローゼンステインはケナーがトラブルメーカーだと言う。 そしてエヴァンズはヴァヌ-ツ訴訟という裁判の件でカルバー市に行くことになる。ヴァヌ-ツは南太平洋にある4つの珊瑚礁から成る島である。8000人の島民は現在、地球温暖化による海面の上昇で島に住めなくなるかもしれない状態にある。 そこで出会ったバルダーという人物は、「地球温暖化とは何か?」と聞いてくる。エヴァンズは「化石燃料の使用によって地球の気温が上昇すること」という当たり前の答えを返すのだが、バルダーはそれが間違っているという。それは仮説にすぎないと。そしてエヴァンズはいくつかのグラフを見せられる。そのグラフによれば、地球温暖化と二酸化炭素の増加はあまり関係がないのだ。特に、1940年~1970年の間、二酸化炭素は増加しているのに、地球の気温はむしろ下がっている。これをどう考えればいいのだろうか? その後、モートンが不在の間にエヴァンズはケナーに連絡を取ろうとする。その時、ドレイクが気になることを言う。ケナーは以前米内務省で働いていたのだが、その職歴は記録に残っていないというのだ。それからMITの教授になるのだが、最近になって長い休暇を取り、誰も彼がどこで何をしているのか知らない。そして普段は一人で行動することのないモートンが一人でどこかへ行き、連絡が取れない。その後、モートンは戻ってきたが、ドレイクと会議室で口論している。 モートンたちが「ヴァヌ-ツ訴訟」と呼ばれる裁判をしているのだが、これは環境問題についての裁判だ。そこで酔っ払っていたモートンは証人として出てきて、NERFへの支援を打ち切ると行ったのだ。法廷から引っ張り出された後、酔った状態でモートンが運転したフェラーリは、崖から落ちかけて停止する。しかし、どうやらモートンは転落したようだ。そしてその現場には、なぜかMIT教授のケナーの姿が……。 その後、エヴァンズが家に戻ると、家の中がめちゃくちゃに荒らされていた。その上、何者かに後をつけられているようだ。モートンが持っていて、その後エヴァンズたちに渡された「何か」を探しているらしい。 その上マーゴという関係者が、家捜しをしている強盗と鉢合わせして、暴力を受けて意識がなくなったというのだ。 エバンスがサラという同僚に会いに行くと、サラはエヴァンズの持ち物から2つの盗聴器を見つけ出す。そして、2人はそこで彫像と台座の間から封筒を見つける。これがモートンが渡したかったものらしい。マーゴを襲った連中がその封筒を奪いに来るのだが、そこを助けたのが、何とMIT教授のケナー。モートンが伝えたかったことは何なのか。そして、襲ってきた連中の正体は……。 地球温暖化を否定する証拠が、グラフや数値で次々に出てくる。クライトンの作品は虚実がない交ぜになっているので、どこまで本当なのかは分からないが、私の信じている世界観が揺るがされたのは確かだ。クライトンらしく、環境問題に対する知識をふんだんに盛り込み、アクションもあるエンターテインメント作品に仕上がっている。 | ||||
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『恐怖の存在』の「あとがき」にあたる部分にマイケル・クライトンの秀逸な文章があります。『なぜ政治化された科学は危険なのか』というタイトルで、英文であれば、Michael Crichton の公式サイトの検索窓に、「 WHY POLITICIZED SCIENCE IS DANGEROUS 」と入力すると、ネット上でもたどり着けます。 『新しい科学理論があると想像してみてほしい。その理論は差し迫った危機を警告し、そこからの出口を指し示すものである。この理論はすぐに世界中の指導的科学者、政治家、名士達の支持を得る。研究は著名な慈善家から資金援助され、高名な大学で実施される。危機はメディアで頻繁に報道される。この科学は大学や高校で教えられる。私は地球温暖化のことを言っているのではない。もうひとつ、別の理論について言っているのだ。それは100年前に目立つようになったものだ。』という書き出しで始まるこの文章は、実は「優生学」について述べているのですが、そこで起こった混乱は、「地球温暖化」騒ぎで起こったものと驚く程よく似ています。 『今日では、我々は、とても多くの支持を得たこの有名な理論が、実は偽科学であったことを知っている。この理論が主張した危機は存在しなかった。そして、この理論の名のもとにとられた行動は道徳上も犯罪学上も間違っていた。最終的には何百万もの人の死をもたらした。その理論は優生学であり、その歴史はとても恐るべきものである。---この理論に捕縛されていた人たちはとても困惑し---今ではまれにしか議論されない。しかしこれはみんなに知られるべき話である。その恐怖が繰り返されることがないように。』 ・・・・・・ 『そして今、我々は再び、大いなる新理論に呪縛されている。またしても世界中の政治家、科学者、著名人に支持されている理論にだ。大規模な財団の後押しを受けている点も同じなら、いくつもの有名大学で研究されている点も同じだ。そして、やはり立法措置がとられ、その名のもとに社会計画が推進されている。反対意見を表明する者が少数であり、反対すれば手厳しい批判を浴びる点も変わらない。 また、先の例と同じく、推奨されている手段はなんらの事実にも科学にも基づいたものではない。そして今回も、高邁に見える運動の陰には、その運動とは別の教条的信念を奉ずるグループが潜んでいる。極端な行動を正当化するために、モラルへの訴えが声高に叫ばれているところもそっくりだ。抽象的な大義はいかなる個人の尊厳よりも重要だという理由で、一部の人間が被害を被っているという事実も、先の例と同様、顧みられることはない。そして今回も、新しい危機に対処するためと称して、”持続可能”だの”世代の正義”だのというあいまいな用語が―明確な定義のない用語が―用いられている。 地球温暖化理論が優生学と同じだといっているのではない。だが、それぞれの構図に見られる共通点は、決して表面的なものではない。私が特に注意を喚起したいのは、データと問題のオープンで率直な議論が抑圧されていることである。指導的な科学雑誌は、地球温暖化を強力に支持する立場をとってきた。現状では、温暖化に疑念を持つどのような科学者も、ここは口を閉ざしておくことが賢明だと理解している。』 マイケル・クライトンは残念ながら、2008年11月4日に癌で亡くなっています。しかし、その聡明な思考には今も関心させられています。私が「地球温暖化」理論の異常さを確信したのも、彼の発言を昔聞いたのがきっかけでした。そういう訳で、今も彼には感謝と尊敬の念を持ち続けています。 最後に、彼の他の作品にも愛すべきものがたくさんあることを付け加えておきます。 | ||||
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最初の100pくらいは読みやすい英語だなぁと感じましたが、途中からネイティブ英語になって70パーセントくらいしかわからなくなりました。しかし、この作家の作品は何故か読みやすく、そう苦にならずに先へ進んでいけます。現在500ページくらいまで読みました。これなら最後まで読めます。 | ||||
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某国営放送が組んだ特集の中でこの本を知りました。 データの読み方の問題、研究者のジレンマなどを取り上げる中で、表面的な世論形成の危険さを暴いています。 地球温暖化については、諸説あります。ここで紹介されているのもまた、1つの説です。 ただ、手段が目的化することに対する警鐘としては、有用だと思います。 何が正しいかが分かるのは、1000年後でしょう。 それはさておき、物語はスリリングな冒険活劇です。 この著者は、緊迫する状況、パニック状況の描写が魅力的です。 ぐいぐい引き込まれ、降りる駅を乗り過ごしてしまいました。 | ||||
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何故、商品説明に「日経エコロジー」の呆けた書評を載せているのか理由は凡そ見当がつくものの、クライトンファンとしては、ケチをつけられて黙っている訳にはいかないので、時期遅れだが、此処で指摘しておきます。 日経のように投機を煽るメデアは、京都議定書で「排出権取引」が規定され、零から市場が創設され金融取引が始まることへの期待が大きく、それに掉さす言説が許せないのでしょうが、今では、地球温暖化等は、政治・経済・金融が動機になった壮大な虚構である事実が判明しています。 日本では、環境省の要請でしょうが、殆ど報道されることは無かったのですが、Climategate事件で明らかになったことは、今まで、科学的には誤謬との指摘が相次いでいた「ホッケースティック」の図に始まるIPCCが掲げる気候変動を示す図表が、関係者に依るデッチ上げだったのですから。 それに、今世紀になってからは、地球の平均気温は低下していて、欧州等では、寒冷化で小氷期の到来が心配されています。 日本では、巨費を投じて巨大コンピューターに勝手なデータを入れ、温暖化だと煽っていますが、自然は皮肉にも寒冷化を示しています。 二酸化炭素が増大しているにも拘わらず。 これをどう説明するのでしょうか温暖化村は。 正しく「人為的地球温暖化創造」です。 クライトンの本作は、こうした虚構を暴くもので、彼の比類なき知性が発揮されたものです。 流石にその死までに発表された数々の話題作に負けない鋭い角度で切って呉れます。 痛快としか言いようが無い程に切れます。 加えて、環境テロリストに依る諸種の策動は、これまた事実として現実が示すところです。 彼等は、金銭のために「喰える環境活動」と称して温暖化を煽っています。 これ等活動家に活動資金を提供し、民衆を一定方向に扇動して統制し、己が僕にせんとしている者が誰か、を知らねば。 これだけで一気に読めます。 アクションは不要だったかも知れません。 記念にハードバックで、もう一冊購入しました。 クライトンの快著として残すために。 | ||||
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環境テロリストが金儲けのために気象テロを引き起こすなんて・・・。 NHKの「未来への提言」という番組でマイクル・クライトンが対談していて、 この書籍の話をしていました。 ノーベル平和賞を受賞した人たちが、情報操作していたのではないかと いうニュースが出てきたりして、この本のことを思い出しています。 当然ながら下巻も読みました。 読み物としても面白かったです。 クライトン氏は他界しましたが、尊敬しています。 | ||||
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「アンドロメダ病原体」からの著者のファンとしては、前半部分はとても面白かった。 特に、さまざまなデータを示して、環境変化、温暖化のイデオロギーに疑問を呈するあたり、ワクワクした。 このあたり、著者の真骨頂だと思った。 ただし、後半になると、めっきりアクション物になってしまった。 まあ、ストーリーの盛り上がりという点では、特に終盤はハリウッドまがいのアクションを展開しないともたない、ということだろう。 でも、個人的にはここに興ざめしたのも事実だ。 なんら訓練もうけていない民間人を、いきなり銃器や危険のまっただ中に放り込むことなんて、現実的ではない。 ミッションの遂行があやぶまれるだろ、って突っ込みが入るぜ。 そして、著者の環境問題に対する切り込みが、どうしてもロンボルグのものとかぶってしまうのも、先にロンボルグの「環境〜」を読んでいるだけに、少々残念である。 まあ、あれを上回るテンション、迫力はなかなか難しいとは思うけどね。 でも、本書を読んで、改めて環境問題を考えてみようという気分になった。 どうしても昨年の震災以来、環境問題は後回しにされているけど、大事な問題だからね。 | ||||
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かなり極端だが、このような見方もあるということだ。 過激原理主義や9.11以降のテロリズムが人類を恐怖させている。それ以前はコミュニズムであった。環境問題が取り上げられ、そして、今、地震、原発事故が昨年来の共通の恐怖だ。 地球環境をよくしようというのは、現代のキーワードだ。私は悪くないと思っている。実際に大気汚染も河川の水の改善も進み、30年前よりはるかに住みやすくなった。もし、この本のように人工的に大地震が起こせるとするなら、それこそ恐怖だ。でも本当の恐怖の存在は、思い込みではないだろうか? | ||||
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巷では地球温暖化に関する記事・評論等多数あり、私もそれなりに考えていた。この小説では「世界には常に『恐怖の存在』が必要であり、「温暖化」はそのために「つくられた真実」である、ということが多種多様なストーリーを通じて述べられている。内容は面白い。しかし、外国小説独特の言い回し(翻訳の都合で仕方ないのですが)がどうも好きになれないのでマイナス1点。 | ||||
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皆さんが書かれている通り、小説としては練りが甘く、名手マイクル・クライトンがいったい‥と思ってしまう。人物がステレオタイプでストーリーも”犬も歩けば棒に当たる”的、なんだか007の映画みたいなところもある。 しかしこれを地球温暖化問題の解説書と見れば秀逸である。この種の問題を扱う本では、ともすれば感情的な議論が先立つものだが、そこはさすが科学的思考のトレーニングを受けた者にふさわしく、客観的で信頼できるデータを豊富に引用して(具体的な引用文献が記してあるので、自分で原典を確認できる)あくまで客観的、科学的思考に徹している。 この話の結論は、「地球温暖化という問題は、存在するのかしないのか、今の科学的データでは判断できない。存在するとしても、その原因が二酸化炭素の増加であることを示す確実なデータはない。先進国が、近代的で快適な生活を大幅に犠牲にして二酸化炭素の排出を必死に削減しても、地球の気温に与える影響はほとんどない。」というものである。環境保護運動とやらに熱心な方々も、ぜひ虚心坦懐に一読することをお勧めする。CO2の25%削減などとのたまう某国の政治家たちにも必読の書である。 実はこの本は、”あとがき”でさらに根本的な問題を提起している。近代社会は常に一般大衆に恐怖を与える何かを提供し続けている。かつては優性学であり、冷戦であったのだが、後者が終結したいま、環境問題に置き換えられたというのだ。確かにメディア、政治家、官僚、学会、一部産業界などが集団ヒステリー的に地球温暖化を叫び、それに疑問符を付けようものなら袋叩きに遭いかねない雰囲気がある。マイクル・クライトンが本当に言いたかったのは、このことである。 | ||||
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When I grabbed this book at a book store, I was so much attracted to the progress of the story, and I decided to buy it. At home, I slowly read it, because he used many statistics in foot notes, and I wanted to check them up on the Internet. It took me some time to complete reading it. After I read it, I knew that my eyes opened widely. Though there are rebutting criticism on what Michael Crichton argued in the book, I have understood his important message in it. Yes, there exist money mongers who want to make use of the global warming theory to make a lot of money thereby inflating unnecessarily the truth cause of the global warming phenomena. The money mongers are some politicians, lawyers, business executives of large companies, journalists, would-be environment protectors, etc. Until I read the book, I was a mere onlooker about the global warming issue, and this attitude is in fact irresponsible, because an onlooker can allow such money mongers to grow much large and strong whereby terrorists may intentionally cause damage to nature to instigate onlookers and the great majority people to feel fear in the future in relation to global warming. That is what Michael Crichton wanted to assert. He pointed out in his book that the state of fear is forged by those who want to make money out of global warming business. Fear does not exists, but it is created by those money mongers. That is why the title of the book is “State of Fear”. By the way, the Japanese translation of the title says, “Existence of Fear”. I don’t like its translation because fear doesn’t exist by itself, but the state of fear is created unnecessarily large by some people who want to make a lot of money from global warming business. | ||||
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なんとなく書店で手にし…何やらアメリカが二酸化炭素を最も排出しているということで、アメリカが訴えられるのかぁ、なんて程度で買ってしまった本。 地球温暖化について警鐘をならす内容かと思ったら、そんなことなかった。。。環境問題+科学+政治+エンターテイメント=この作品って感じです。 環境問題を背景に映画を思わせるような、アドベンチャー、アクションを感じつつもその中で環境問題についてすっごく色々考えさせられました。 今、実際、世界のいたるところで地球温暖化をはじめ、環境問題に対して様々な取組みがされているのですが、それに私は踊らされている部分も少なからずあるのかもしれない…と思えたし、こういった環境問題について、「ちょっと待った!こういった見方もあるんじゃないのかな?」と言われているような気分になりました。 上、下巻で1000P近い長編で、あっという間に読み終えたものの、リアルに考えさせられた本。今、環境問題に関し、かなり、かなり!タイムリーな内容なので、是非読んでみて欲しいと思います。 | ||||
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「地球温暖化」「エコ」は万国共通のキーワードであり、京都議定書に批准しない国は悪とされ、テレビやメディア、そして街角ででその言葉を目や耳にしない日はない。 その実、3Rや「MOTTAINAI国際語」のキャンペーンに、リサイクルのために多くの資源と二酸化炭素を排出しながらポスターを作成配布している。 この本を読むまで、地球温暖化はすざましいペースで加速しているものと信じていた。しかし、違った見解も存在するという事を知る事ができた。 エコや環境保護を名目とした「エコテロリスト」も問題となっている、この本にあるようにエコや福祉などと銘打った団体は会計調査や不正の告発が世論もあり難しくなっている現状やそれが金儲けの材料として使われているというのにも深く考えさせられた。確かにこの本に関してさまざま非難もあるだろう しかし環境問題をもう少し冷静に考える上でぜひ読んでおきたい。 この本が発行された後起こった津波や地震、異常気象、何より作者の死が「もしかしたら・・・」と考え少し背筋が寒くなった。 | ||||
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The lost world、Airframe, Disclosure, Timeline, Prey(順番めちゃめちゃですが)と、中身の濃さを犠牲にしながら、スピード感に重きがおかれる傾向がありましたが、本作はガラっと違います。 Andoromeda Strainの科学っぽさ、Congoのような不思議さ、著作ではないですがボーンアイディンティティ(映画の一作目)や007のようなスケールの広がり(北極からジャングルへ)・スピード、かつ、リアルさに加えテーマのタイムリーさ、でだんとつにお勧めです。 ダビンチ・コード(映画ではない)の9掛けぐらいおもしろいです。映画化を直球でねらってますね。 State of fearというものが何なのかということが途中でわかるのですが、それは実際に読んでもらって分かったほうが、「ほぉ〜」とおもしろいので、あまり具体的に内容を書きません(でも、他の人が書いちゃってますね)。 単におもしろいだけでなく、物事の考え方も身に付くようでお得な一冊です。 自分は、それに加えて英語の勉強にもなってますが。 今、次作のNextを読んでいます。 | ||||
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「社会統制のためにいちばん効果的なのは、恐怖を通じてコントロールすること。それに尽きる・・・東側の恐怖。核戦争の恐怖」 「環境危機が冷戦の代わりに持ち出された」のは、「恐怖の内容そのもの」ではなく「つねに恐怖する対象」をつくる必要からであり、 「ほぼ百年前には最先端科学として受け取られ全体主義政治に利用されながらも、のちに擬似科学であったことが判明した「優生学」の運命が・・・ 今日において・・・最新科学(地球温暖化の主原因=化石燃料消費によるCO2排出)にもあてはまるかもしれない(巻末の巽孝之・慶大教授の解説)」 「環境保護団体の活動がなければ・・・ずっとずっとひどいありさまになっていただろう」 「人々が善意から行動しているのはたしかだと思う」と評価しながらも、 「高邁に見える運動の陰」を注視するクライトン氏のメッセージ 「安全に対する現在のヒステリーに近いこだわりは、どんなに好意的に評価しても資源に対する浪費であり、 人間の精神を萎縮させるものであって、最悪の場合、全体主義にも通じかねない。 その点を啓蒙することは絶対に必要だ」に共感を覚えた。 「絶対確実を標榜する・・・人間の思いこみの歴史」には、私自身、反省することしきりだからである。 本書『恐怖の存在』より 「地球温暖化の理論によれば、閉じこめられた熱によって大気上層部の温度があがるはずなのよ。 温室効果ね。地表の温度があがるのはそのあとのこと。ところが、1979年以来、周回衛星を使って、 高度8キロの大気の温度が継続的に測定されてきているんだけど、その観測データによると、 大気上層部の温度上昇は、地表の温度上昇よりもずっと小さいのよ」 | ||||
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「マスコミによる地球温暖化報道を鵜呑みにしてはいけない」を提言しつつ、ストーリー展開自体は「インディジョーンズ」ばりのハラハラドキドキです。ダメダメ男とクールビューティのコンビもいかにも映画風。何度も窮地に陥りながら、必ず生還するのもお定まり。エンタテイメントが立ち過ぎて、ひょっとして科学的な下敷き(膨大な参考文献)は別に要らなかったんじゃない?とも思われました。「何かじっくりissueを考えたい」人向けではないというか。でも読みやすいし、素直に楽しめます。私は「考えたかった派」なので星4つです。 | ||||
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地球温暖化をネタにした非科学性とメディア批判。捕鯨問題その他にも置き換えられる。 メディアに煽あおられ、情報を鵜呑うのみにするのではなく、冷静に真実を見極める姿勢を持つことが重要だとの著者の訴えはもっともではある。だが、同様に、温暖化そのものを否定するような本書の記述をそのまま受け入れるのも危険だ。本書の科学的な正誤を評価することはできないが、読後は何とも後味が悪かった。 (日経エコロジー 2006/01/01 Copyright(C)2001 日経BP企画..All rights reserved.) ↑メディアに踊らされるな! | ||||
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マイケル・クライトンの作品は殆ど読んでいるが、本書は面白さではジュラシック・パークには劣るものの、本書が提起している問題には別な意味でそれ以上の衝撃を受けました。 本書のテーマは地球温暖化です。これについては、新聞・マスコミで既定事実として連日のように取り上げられているが、実は科学的裏づけは乏しくて、我々は科学者(大学)、マスコミ、政治によりそう思い込まされているだけのようです。 地球温暖化以外にも環境保護の名の下で膨大な資金を投じて行われた政策が、失敗に終わり、逆に発展途上国の健康状態を悪化させるケースや、環境保護を唱える人々の勉強不足や偽善振りがこれでもかと描かれており、環境保護運動に対する痛烈な批判書となっています。 小説でありこれをそのまま鵜呑みにするのは危険だとは思いますが、現代人はかってない豊かさと安全を手に入れているにも拘らず、マスコミや学者らにより「恐怖の状態」(State of fear)に陥らされているのかも知れません。そう思って新聞・テレビを見ると環境保護問題以外でも、今、マスコミでセンセーショナルに取り上げられている、子供に対する犯罪、住宅欠陥問題などに対しても我々はあまりこれに踊らされることなく、冷静に判断を下す必要があるのではないかと思います。 堅苦しいことばかり書いてしまいましたが、マイケル・クライトンの作品だけにスリル・サスペンス小説としても一級品でお勧めです。 An 極度なスリラー Tino Georgiou 著‾‾The Fates | ||||
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