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恐怖の存在
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【この小説が収録されている参考書籍】
恐怖の存在の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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配送に問題はなかったのですが、本の1ページ目が破れていました。新聞・雑誌等の書評の内容のページだったので、本の中身には影響はありませんでした。 今回、返品交換は希望しませんが、今後は検品をちゃんとしていただきたく思います | ||||
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Kindle版で読みました。非常に読後評価が難しい本です。 カストマーレビューでは超一級の娯楽作品という評価も多いようですが、“サスペンス小説”としての私の印象は星3個といったところです。Michael Crichtonの小説は、この「State of Fear」以外には「Airframe」、「Sphere」、「Disclosure」を読んだだけで、書評できるほどの読書量ではないのですが、少なくとも「Airframe」、「Sphere」、「Disclosure」よりは、サスペンスの面白みは低く感じました。一方、小説という形を通して、環境問題に関するCrichtonの視点に触れ、環境問題を別の側面から考えさせる蒙小説としては、星5個の水準にあると感じました。Crichtonもメッセージ発信を目的にして書いていると思います。その裏付けとして、本の小説部分は全体の90%であり、残りの10%は本著作のベースとなっている環境問題に対するCrichtonのステートメントに割り当てられています。 サスペンス小説としてエンターメント度が他のCrichton作品より劣る理由は、2つあります。1つ目は、物語の単調さです。環境保護団体が仕掛ける異常気象による被害を甚大化させるための3種のテロを、次々に暴き、失敗に導くのが醍醐味ですが、要はそれだけなので、場面場面ではハラハラして読み進めますが、全体的な読後の満足感はあまり高くありませんでした。 2つ目の理由は、テロと戦うスパイの様なエージェントが、単純に温暖化を信じ切っている環境保護団体側の人間に、地球温暖化が如何に非科学的な根拠に満ち、人々の不安をあおって全体主義的に社会をコントロールする思想、State of Fear、であるかを、フェアな語り口で説明する場面が多いので、その部分が説教的に感じるためです。まさに、ここにCrichtonのメッセージが込められており、この説教的な部分をしっかり読まなければ本書を読む意味が無いといっても過言ではありませんが、くどい説明の繰り返しはけっして面白いとは言えませんでした。 一方読者に、温暖化=文明がもたらした悪、という常識化している構図に疑問をもたせ、その未来に対する恐怖の背後に潜む全体主義的なシステム、すなわち政治〜法曹・警察〜マスメディア(PLMシステム)が三位一体で創り出す社会的不安に関して、正面から言及した啓もう書としては、一級品と言えるのではないでしょうか。リベラルを装った全体主義。これこそが、State of Fearと彼は言います。「温暖化のうそ」といった類の本が結構ありますが、数多の受け狙いの本とは一線を画する視点の大きさや公平性が感じられます。医者といった、科学的でありかつまた人間というものに深い関心をもつ著者の経歴がバックボーンにあると感じられました。Crichtonに共鳴するもよし、反対するもよし、勉強の意味でぜひ一読をお勧めします。 洋書リーディングとしては、易しいところと、難しいところが極端に分かれて共存しています。温暖化問題の説明、議論になると途端に難しい単語が並びます。Kindle WhitePaperのバンドル辞書でも引けない単語が結構ありました。上記にあげた他のCrichton著作よりも高い単語レベルが要求されます。ただ、難しい単語が分からなくても全体的なあら筋は十分追えます。他のCrichtonの小説と同じ不思議な長所です。 | ||||
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小説としての出来は良くないですね。小説のくせに数表やグラフが出典を明らかにして出てきます。しかも注釈つきで。これじゃ、ストーリーのリズムは寸断されちゃいますね。しかもストーリーはB級SF映画並です。 でも面白い本です。本当に言いたかったのは、地球温暖化っていうのは嘘っぱちじゃない?ということですね。100年単位で地球全体の温暖化が語れるような、正確なデータって言うのはない。過去から現在についてもそうだし、それをベースにしたシュミレーションによる数十年単位の予測というのは当てにならない。気温を含め気候というのは局地的な違いが大きく、地球全体で語るのは難しい。融けている氷河、今にも沈みそうな島という映像をよく見ますが、逆の現象も地球の何処かで起きているということです。 確かに工業化に伴う化石燃料の使用による二酸化炭素の排出が温室効果ガスとして大気に充満して地球が暖まるというのは、確かに分りやすいイメージです。分りやすくて逆に怪しいかもしれません。窒素酸化物の悪いイメージがそのまま二酸化炭素に移っているような気がします。自家用ジェット乗りまわしているハリウッド・セレブがこれ見よがしにプリウスに乗り、京都議定書が善意の塊みたいに思われているのが滑稽に思えてきます。(グリーンピースはもはや善意の塊とは思われていませんね。) 最近地球温暖化は似非科学だという論調の本も出てきましたが、科学理論はもともと仮説ですからね。そう言えば数十年前は氷河期が来ると脅されていたような気がします。 これ以外にも、自然公園は不自然だ。という話は面白いです。もっとも、一番言いたかったのは、タイトルにもなっている恐怖による統治ということだったのかもしれません。いろんな話がこの小説には詰まっています。恐るべし、マイケル・クライトン。 p.s.原著は2004年出版で、すぐ邦訳も出ましたが、あまり話題にもなりませんでした。早すぎたのかもしれません。最近文庫になったのに、未だ話題になりません。帯の文句をいじれば売れるかもしれない。「地球温暖化はウソ!」なんてね。 | ||||
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本書は、まっこうから、「地球温暖化」に関してのアンチテーゼの姿勢ともとれる文章がたくさん出てくる。そのことが原因でリベラル系のメディアに昨秋出版時に、こっぴどくたたかれたらしい。しかし、「アンドロメダ病原体」からのファンであることに起因するのかもしれないが、彼の書かんとしている本筋はなんなのか?を知りたくて、彼の最長作であるにもかかわらず、何度か読み返してみた。彼の主張したかったこと・・・それは・・・これは、読者のみなさんが読みといていただくことに・・・エンターテイメント性の高い、彼の従来咲く同様、とにかく、次々に起こる(起こりすぎるのだが、苦笑)事件の数々。定石どおり、少し先のテクノロジーをうまく導入しながら、なにがしかの相手に立ち向かう・・・そのパターンは大きくは崩れていないし、読んでいると映像がアタマの中に投影される文章手法はいつもと変わらない。ただし、今回、なにかよくわからないが、彼をしてあせりにも似た、散漫な演出が多く、ユニークな登場人物を生かしきれていないのが残念。いずれ、本作も映画化されるだろうが、作者は異なるものの「ダ・ヴィンチ・コード」のほうが、ある意味、よほど、クライトン的な作品だったことを思うと、クライトンの中のなにかが変化しはじめているように懸念されてならない、読後感のすっきりしない作品にしあがっている。惜しい! | ||||
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この小説、反面教師としてみれば面白い。小説の中にあるようにデータはいかにでも加工できる。たとえば、後半にある京都議定書の件、確かに2050年ではその程度の気温上昇しかない。しかしながら、それは環境の持つ慣性効果によるもので、ヨーロッパ諸国が懸念し、環境学者が警告するのは、いま、議定書に示した値をクリアーすれば、2050年以降二酸化炭素の濃度が減少し2100年においての気温上昇は生じないが、アメリカが主張するようなことを行えば、2050年以降も温度上昇が生じ2100年では3~5度の気温上昇、そしてその時点ではそれの持つ慣性効果はあまりにも大きく、気候変動により環境が壊滅的なダメージを受けるという点である(IPCC2001を見よ)。 データは恣意的に改変できる。また、解釈もそれを行う人の能力によって異なる。しかしながら、そのような曖昧な状況であるが故に工学というものは安全係数というものを見込んでいる。これは環境工学においても同様。だとすれば、我々がどのような立場をとるべきかは一目瞭然。当然、経済とのバランスはとるべきではあるが、それを本書のケナー氏の主張のように両者対等のバランスで行うことには所詮無理がある。 | ||||
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温暖化理論への疑問ももちろん1つのテーマだけど、それ以上に温暖化理論のメディアでの扱われ方に強い疑問を投げかけています。南極の氷が解けるシーンをTVで見ていて、いよいよ温暖化は深刻な問題になっているようだと危惧していた人にとっては、目から鱗の書。ではあるけど、ストーリーの方は起伏もなく、淡々と進むだけ。上・下に分けるほどの濃さはないと思いました。半端な謎解きも意味の無いエピソードも余計な人物も必要ないでしょう。あと、翻訳書だからある程度は仕方ないにしても、カタカナ語がかなり多く、読みづらい部分がいくつかありました。 | ||||
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