■スポンサードリンク


犬の力



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
犬の力 上 (角川文庫)
犬の力 下 (角川文庫)

犬の力の評価: 8.00/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

犬の力の感想

まず初めに、この本はミステリではないのですが中々読ませる内容なので取り上げたということを了承していただきたい。もっとも読ませる内容といっても、まず女子供向きではないだろうということですが、
ハードボイルドや冒険小説が好みという人には十分楽しめるであろうとは思います。30年に及ぶ麻薬戦争の闘いを描いた物語ですが、残虐さや非常な暴力をリアルに描いています。
国境警備隊、FBI、DEA、州警察、連邦保安局、CIA、入国帰化局、アルコール煙草火器局、北米貿易自由協定、国家安全保障局、とキーワードはたくさん出てきますがすべての組織を動かしアート・ケラーはアダン・バレーラを追いつめます。しかし、「銀か鉛か」の囁きで汚職警官が生まれ政治家も一国の大統領さえも巨大麻薬カルテルと癒着するという現実に、その説得力あるリアルさが圧倒的なスケールで描かれ
ていて文庫本上・下の二冊のボリュームですが読み疲れるというようなことはありません。特に下巻のアート・ケラーとノーラとバレーラ兄弟との対決に向かうラストに至る後半はとても興奮しながら読みました。犬の力とは誰の心の奥底にも潜む邪悪な牙。アート・ケラーでさえも正義の名のもとにその犬の力をもって麻薬カルテルに立ち向かっていく。そんな物語であるのでこのタイトルはとても意味深で良いタイトルであると思います。

ニコラス刑事
25MT9OHA

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!