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粘膜蜥蜴



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【この小説が収録されている参考書籍】
粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)

粘膜蜥蜴の評価: 7.00/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

粘膜蜥蜴の感想


 月ノ森医院の御曹司・雪麻呂はその権力を笠に着る傍若無人な初等生である。同級生二人を招き自慢するものは医院の地下施設、死体を実験用に保存する惨憺たる光景だった。そして、もう一つのおぞましい光景。それは雪麻呂の世話人である富蔵という者、彼の頭は蜥蜴であった。

 粘膜シリーズ第二弾。角川ホラー文庫の上梓ながら推理作家協会賞を受賞した異色作である。年代は特に明言されていないが前作同様に戦時中のようだ。そして爬虫人という頭がトカゲの生物が受け入れられている。この奇天烈な設定をさも当たり前に展開するのも前作同様だ。
 とにかく繋がりの見えない事象の連続で第二章を終えて、どのように風呂敷を畳むのか心配になってしまうぐらいだった。そしてラストの一撃、もうミステリー調とはかけ離れた作風過ぎてフェアとかアンフェアとかの領域を超えている。

りーり
9EDFH0HC
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

とんでもないな・・・

前作同様、ぐちゃぐちゃのエログロなので、
推理作家協会賞受賞しているとはいえ耐性がある人向け。

子供の無邪気さ残酷さがそのまま大人になってやりたい事をしている感じで、
気持ち悪い所は気持ち悪く、でもユーモアを忘れずそんなに気が重くならない
絶妙な危ないバランスがとても気持ち良い。
富蔵のエールのシーンとかもう、良い意味で変態です。
乱暴な会話文と言い回しのセンスが今作も凄いなと思いました。

ハチャメチャな話なのですが、
最後に一気に物語を収束させたのが圧巻。

前作の髑髏の様な扱いを感じた
本編と外れた美樹夫のナムールの物語がいろんな意味で面白い。
単純に小説の伏線と捉えたり、蟲の気持ち悪さの雰囲気作り、
深読みして人種差別を感じられたりなどなど、、、
エログロのインパクトの裏側に作られている土台がすごい。

とんでもない本だなと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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