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忌館 ホラー作家の棲む家



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忌館 ホラー作家の棲む家の評価: 5.14/10点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.14pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

ゾクッとするストーリー

小説の中の現実と小説の中で作家が書く小説の世界が交互に展開され、途中どちらがどちらなのか分からなくなります。それが後半収斂されていき、結末は・・・。三津田ワールド全開のなんかゾクッとするストーリー。ただ、最後はやや消化不良の感がしたのが残念なところでした。

タッキー
KURC2DIQ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

忌館の感想

主人公は本作の作家であり、編集者でもある三津田信三氏自身。
三津田氏は執筆のインスピレーションを求め、イギリス建築の洋館に住みます。
洋館を「人形荘」と名付け、同人誌「迷宮草子」に連載した「忌む家」のモデルにします。
「忌む家」は三津田氏の分身である「津口十六人」の登場といった、筆者の想定外な展開もあるが、スラスラと筆が進んでいきます。
しかし、現実世界で津口十六人を名乗る存在といった、不気味で三津田氏には身に覚えのないことが起こり始めます。
作家の手から作品も洋館も現実も離れ、勝手に進んでいく。
いったい過去に、そして今何が起きているのか―…と、ざっくりいうとこのような展開です。
三津田氏自身が作中で言っているように、幻想怪奇系小説であり、ミステリ<ホラーの作品だと思います。
そのため、ミステリのような推理による伏線回収・説明はあまりありません。
どちらかというとホラーの雰囲気を楽しむものであり、伏線なども雰囲気で察する作品だと思います。
主人公=三津田信三ということで、おそらく実際に作者が行ったこと(編集作業など)を合間合間に挟んでいます。
ノンフィクション感は出るかもしれません。
しかし、編集に限らず何か説明する際、作家○○の「○○○」のような~といった他作家の作品を例に挙げることが多すぎる気がしました。
ミステリやホラー好きで、それらの作品を読了している人はニヤリとするのかもしれませんが、私はそこまで知識豊富ではないので、例とし出されてもよくわからないことが多かったです。
説明や紹介が長くて少しだれてしまいます。
このあたりは、この本はそもそも三津田氏のデビュー作の改訂版とのことなので、自作以降もっとスッキリした雰囲気になるのか、それとも「三津田信三らしさ」となるのかわかりません。
私は冗長と感じましたが、逆に好みという人もいるのかなと思いました。
作者が主人公で、同人誌にも更に分身がいる
洋館があり、同人誌にも洋館がある
物語の発想は面白く、ノンフィクション感を出すことで更に不気味な雰囲気を醸し出していると思います。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB
No.1:
(4pt)

ホラー作家の棲む家の感想

海堂尊の医療蘊蓄のように、この作品は出版業蘊蓄が過ぎると思います。その分野に興味がなければ眠くなってしまいます。
作者の体験談の様な語り口に感情移入しやすく、物語の主人公である作者の視点で事件に恐怖することができます。
どこまでが創作か解らないほど現実的です。これほどまでリアルなフィクションを読んだことがありません。

判子
9NSL6FZ2

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