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闇の牢獄



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闇の牢獄

闇の牢獄の評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(6pt)

これほどイライラさせる主人公も珍しい

スティーグ・ラーソン亡き後「ミレニアム」第4〜6部を書いた作者の新シリーズ第一弾。上流階級の心理学者と貧困層出身で移民の女性警官という異色コンビが主役のバディ・ミステリーである。
サッカーの審判員を務めたアフガン難民の男性が試合後、撲殺死体で発見された。試合中の判定に不満を爆発させた男による突発的で単純な暴力事件と判断されたのだが、逮捕されたイタリア系移民の男は頑強に否認し続ける。何とか自白を引き出したい警察は貧困層出身で移民の女性警官・ミカエラと、上流階級出の心理学者で尋問の専門家・レッケ教授を操作チームに迎え入れた。水と油のごとく対照的で混じり合うことがないと思われた二人だったが、鬱症状から自殺を図ろうとしたレッケをミカエラが助けたことをきっかけに奇妙な協力関係を築き、事件の背景に国際的なスキャンダルが隠されていることを突き止めていく…。
これまでに無い組み合わせのバディもので、殺人事件の謎を解くミステリーとしての筋立ても良くできている。が、いかんせん主人公の性格、言動、才能が異色すぎて少しも共感が呼び起こされない。読書中、これほどまでにイライラさせるヒーローには会ったことがなかったほど。シリーズは三部作というが、次作を読む気にはならなかった。
北欧ミステリーやミレニアム・シリーズの流れを期待すると、残念ながら裏切られるだろう。

iisan
927253Y1

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