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窓辺の愛書家



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【この小説が収録されている参考書籍】
窓辺の愛書家 (創元推理文庫)

窓辺の愛書家の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

イギリス好き、コージー好きの方に受けそう

2021年英国推理作家協会のゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)最終候補作品。過去のミステリーや映画、文学の蘊蓄と英国コージーミステリーのエッセンスが散りばめられた犯人探しミステリーである。
英国南部の高齢者施設に住むペギーが心臓発作で死亡しているのを、訪れた介護士・ナタルカが発見した。検視では自然死とされたのだが、不信を抱いたナタルカは警察に相談するとともに、友人二人と一緒に真相を探ろうとする。すると、ペギーの部屋を調べていたナタルカたちの前に拳銃を持った覆面の人物が現れ、一冊の推理小説を奪って行った。誰が、何のために小説を奪ったのか? 実はペギーは「殺人コンサルタント」を自称し、多くのミステリー作家に協力していたという。推理作家が絡んだ事件ではないかと推測した3人は真相を求めて、ミステリ・ブックフェアが開かれたスコットランドへ赴くことになった…。
本筋は老婦人殺しの犯人探しだが、事件の背景、真相解明のプロセスの至る所にさまざまな作品の引用がまぶされたビブリオ・ミステリーである。従って、英国ミステリーに興味や素養がないと十分には楽しめない。また、巻末の解説によると英語表現にまつわるトリビアも多用されているようで、さらに読者は限定されるだろう。
イギリス好き、コージー・ミステリー好きの方以外にはオススメしない。

iisan
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