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死刑判決



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【この小説が収録されている参考書籍】
死刑判決〈上〉 (講談社文庫)
死刑判決〈下〉 (講談社文庫)

死刑判決の評価: 8.75/10点 レビュー 4件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.75pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

これは人間ドラマです!

ミステリーとしても充実した内容で、推理自体も楽しめますが
私が一番感動したのは、下地にちゃんと人間ドラマが存在していること。
後半にさしかかると、推理そのものよりも人間の葛藤が重点になっていき、そして完結します。

ミステリーを読んだあとの感想としては、面白かったとか楽しめましたとか
こうだったのか!とかアイツが犯人だったのか!等々様々なものがありますが
この「死刑判決」読後の感想は一言でいうと、「やっぱりスコットトゥローは素晴らしい作家だ!」に尽きると思います。

未読の方には是非お勧めです。
もう一度最初から読みたいくらいです。

ももか
3UKDKR1P
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

まだ未読のあなたに是非!

想像以上に面白い小説でした。
彼の作品を読んでいないあなたに是非とも読んで頂きたい!

法廷内のやりとりは多少難しいところもありますが
人間関係・人が常々間違いを犯しやすいところ・結局求めているのは愛?
そういう「人として」を考えさせられる内容でした。

長いけど、読む価値あり!です。
お薦めです。

ももか
3UKDKR1P
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

死刑判決の感想

レストランの店主と客など3人が殺された事件。3ヶ月後に犯人が捕まり自白することで死刑判決を出されるのですが、10年たっていよいよ執行間近になって公選弁護人となったアーサー。犯人とされるロミーと面接するうちに真犯人を名乗る人物から連絡があり、彼の無罪を主張していく物語です。

誠実で真面目だけどさえない弁護人、問題を抱え自らも服役することになってしまった判事、野心でいっぱいの検事、正義感はあるものの偏見と思い込みで強引な自白強要をしてしまう刑事、と4人の違う立場の人物それぞれの心理描写が抜群に上手いと感じました。

また4人の男女の私的な関係を横軸に入れて、実際にあった事件をもとに書かれたということですがアメリカの司法制度の実態がわかりやすく描かれています。

裁判は決して真実を明らかにする場所などではなく、いかに自分に有利な判決を勝ち取るかと言う闘いの場なんだと言うことがよくわかります。
日本ではあまりない司法取引などは犯罪の多いアメリカでは日常のことのようですが、いかにお金や権力のあるものが優位な社会なのかと言うことをまざまざと見せつけられているような気がしました。

そして冤罪事件はこんな風にできあがっていくんだなと言う典型的な話でもあり、司法制度は微妙に違うものの日本でも現実に起こっていることと重ねてみてしまいました。

▼以下、ネタバレ感想

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たこやき
VQDQXTP1

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