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極夜の警官



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【この小説が収録されている参考書籍】
極夜の警官 (小学館文庫 ヨ 1-2)

極夜の警官の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

物足りなさはあるものの、立派です

主人公に多少物足りなさを感じるものの、血気盛んな行動力や踏ん張るところは立派です、警官の鑑ではないでしょうか。
日頃おぞましい殺人事件ばかりを読んでいると、こういう素朴な?警官小説がリフレッシュになります。
ヨナソン氏の小説は初めて読みましたが、続きもありそうなのでこれからが楽しみです。


ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)

事件の割には、のんびりした捜査

アイスランド発の人気シリーズ「ダーク・アイスランド」シリーズの第5作。日本語版では、前作「雪盲」に続く第2弾である。
前作同様、舞台は人口1300人足らずの地方都市(警察の人員は全部で2名!)で、主人公アリ=ソウルの上司である署長が射殺されるという大事件が勃発する。現場は町外れの空家で、ドラッグの取引に使われているという噂があった。警官殺害という大事件だけに、事件捜査には首都から昔(アリ=ソウルが新米として赴任時)の署長だったトーマスが派遣されてきて、アリ=ソウルと昔懐かしいコンビで担当することになった。閉ざされた小さな社会で容疑者は限られているはずなのに、事件の様相は一向にはっきりせず、しかも関係者に様々な不審な出来事が起きたり、誰もが正直に話しているようには見えなかったりして、捜査は難航するばかりだった。
物語の基本は、誰が署長を殺したかという古典的な謎解きミステリーである。その途中に謎の人物の告白が挿入され、全体像が見えないままストーリーが引っ張られて行く。最終的には、合理的な解決に至るし、伏線や謎解きの鍵もきちんと提示されていて、まさに正統派ミステリーと言える。ただ、事件の背景や登場人物の心理描写などがあっさりし過ぎていて、読み応えがない。
北欧の警察ミステリーとしてはちょっと物足りないが、謎解きミステリーとしてはそれなりのレベルの作品である。

iisan
927253Y1

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