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海岸の女たち



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【この小説が収録されている参考書籍】
海岸の女たち (創元推理文庫)

海岸の女たちの評価: 6.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

果たして主人公はヒロインなのか!

女性の英雄には、とても思えない感じで(ことある毎にメソメソしている)
普通なら「彼はきっと見付かるから、頑張って!」と、応援したいのに
共感できない場面が多くて、一応最後まで読みましたが、つまんない小説でした。
(それだったら、最初からパリに探しに行かなければいいのに・・・みたく、ちょっと反発も)

作者は、主人公を通して不法移民の問題点を読者に知らせたかったのだろうけど
その思惑は果たして成功しているのか!?
小説の半分は男性主人公で進めて、残りを女性主人公が引き継ぐ方が、良かったのではないかと。
フランス語が殆ど分からない女性主人公がここまで突き止められるなんて、とても現実とは思えませんでした。


ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)

妊婦が単身で巨悪に挑む!

いま、ヨーロッパで人気上昇中のスウェーデンの新進作家のデビュー作。ヨーロッパの不法移民をテーマにした社会派ミステリーである。
ジブラルタル海峡を挟んでアフリカが見える、スペイン最南端の町・タリファ。スウェーデンからの観光客で20歳のテレーセが羽目を外し過ぎた翌朝、海岸に流れ着いた黒人男性の死体を発見し、死体はアフリカからの不法移民が溺れ死んだものとして処理された。
ニューヨーク在住の舞台美術家アリーは、妊娠に気がついたが、喜びを伝えるべき夫は取材でパリに出かけており、10日ほどまえに電話があってから音信不通になっていた。フリージャーナリストの夫は、ヨーロッパの不法移民を取材しており、難しい局面に直面していたようだった。夫の身を案じたアリーは、一人でパリへ出かけ、夫を捜すことにした。
妊婦がたった一人で、しかも知り合いもいないパリで夫を探せるのか? 知恵と度胸で難局に挑むアリーの獅子奮迅の活躍が読みどころ。その背景になる不法移民を巡る闇の世界の存在も、サスペンスを盛り上げる。メインのストーリーから生まれるスリル、サスペンスはあるのだが、全体的にやや深みが無い印象を受けた。登場人物のキャラクター設定より物語のテーマを重視する作風のようで、妊婦が単身で組織犯罪と戦うという設定の割には、ヒロインに感情移入しずらかったのが、深みが無い印象につながったのだが、女性読者なら違った印象を持つだろう。
ヒロインが活躍するミステリー、社会派ミステリーが好きな読者にはオススメだ。

iisan
927253Y1

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