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約束の道



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【この小説が収録されている参考書籍】
約束の道 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

約束の道の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

野球が熱い!

野球そのものを全くみないので、ここまで熱く語られるとちょっとは見てみようかな?となるぐらいリアルでした。

風土も民族も歴史も全く違う日本にいる私が読んでも、親子の感情・思いというのがひしひしと伝わってくる良い小説でした。
親子間にある言葉では言い尽くせない愛情は、何処に住んでいようとも、いつの時代であっても変わらないのだと、この点は嬉しいものがありました。

今度は野球抜きの本格化ミステリーが読みたいな~。
文章が上手い!
もちろん、翻訳も素晴らしいです。



ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)

少女の健気さが印象的なロードノベル

マーク・マクガイアとサミー・ソーサが熾烈な最多ホームラン数争いを繰り広げていた1998年夏、ノース・カロライナ州の養護施設に暮らすイースターとルビーの姉妹のところへ、3年前に母親と離婚し行方が分からなくなっていた父親ウェイドが訪れ、一緒に暮らそうという。しかし、親権を放棄していた彼には娘達を引き取ることは許されず、ある夜、娘達の部屋に窓から忍び込んで二人を連れ出してしまう。イースターとルビーの訴訟後見人で元刑事のブレイディは姉妹を連れ戻すために三人の行方を追い始めるが、もうひとり、三人を追ってくる凶暴な人物がいた・・・。
ストーリーの本筋は、新しくやり直したい父親と娘が車での逃避行の間に親子の絆を構築できるかというロードノベルであり、サブとしてブレイディの捜査活動と、地元の悪役のボスがウェイドに盗まれた金を取り戻すために差し向けた殺し屋の追跡が、サスペンスを加えている。
ミステリー、サスペンスとしてはさほどの出来ではないが、親子の情、アメリカ南部の情景、ソーサとマクガイアに熱狂する時代状況などが物語に深みを与えており、しみじみとした味わいがある。何より印象的なのは、12歳の多感な少女・イースターの強さと優しさである。メジャーリーグを目指しながら挫折した父親ウェイドをはじめ、悪役のボス、地元警察など周りの大人がやや間抜けなだけに、イースターの健気さが際立っていた。
ロードノベルファンにはオススメだ。

iisan
927253Y1

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