■スポンサードリンク


秘密



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

秘密の評価: 8.33/10点 レビュー 3件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.33pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

さすが!ケイトモートン!

この作家さんには毎度驚かされるのですが、今回もまたまたビックリでした。
題名が「秘密」なので、必ず秘密があるとは思って読んでいたのですが
想像以上の?秘密でぶっ飛んでしまいました。

欲を言えば、戦争中の様子をもっと詳しく知りたかったな~っと。
食べ物とか(出てはきますけど、ちょっと物足りない)市井の人々の細々な暮らしをもっと書いてほしかったな~と、その点は不満です。

全体に広がる大らかさ?これは、オーストラリア特有のものかなと、これが良い意味で息抜きになっていて
心地よく?ミステリーを読める要因になっているのではないかと思われます。
彼女の小説では(今まで読んだ中では)「湖畔荘」が好きなのですが
この本も肩を並べるぐらい、上質のミステリーでした。


ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

「強い女性」の物語

表紙からして女性を意識した作品で、第二次大戦下を生き延びた女性のいき方を中心に据えた物語だが、ミステリーとしての完成度もなかなかで、男性読者にも十分読み応えがある。
16歳の時、自宅を訪ねてきた見知らぬ男を母・ドロシーが殺害するという衝撃的な場面を目撃したローレルは、50年後、死に瀕した母親を見舞うために故郷の家を訪れた。そこで、思い出の品々に触れている内に、50年前の恐ろしい記憶が甦った。あの事件はローレルの証言もあって、当時、近隣に出没していた連続強盗に遭遇した母の正当防衛として処理されたが、実は、男は「やあ、ドロシー、久しぶりだね」と声を掛けていたのだった。明らかに、男と母は知り合いだったのだ。男の正体は、何者なのか? そして、母はなぜ、あの男を殺してしまったのか? ローレルは、残された写真や関係者の証言によって母の秘密を探ろうとする。
母の秘密を探るストーリーは、現在と戦時下のロンドンを行き来しながら、ゆったりと進んでいく。そこでは、ドロシーや関係する人々の生活を通して、1930年代から60年代ごろの女性の生き辛さと力強さが描かれている。派手なアクションやどんでん返しとは無縁だが、読者をぐいぐい引き込んで行くパワーが感じられる。
母の秘密が暴露された後に付け加えられた小さなエピソードがしゃれているのは、訳者あとがきによると、この作家ならではのもののようである。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!