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【ドロシー・L・セイヤーズ】
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学寮祭の夜の評価:
10.00/10点 レビュー 1件。 A ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点10.00pt
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さすがこれこそ巨匠の作品!
この作品を以って、なぜ今この現代においてでさえセイヤーズが巨匠扱いされるのか、またクリスティーと並び賞されるのかがはっきりと解った。特に読み始めの頃はP.D.ジェイムズを読んでいるかの如くで、セイヤーズの影響をジェイムズが強く受けている事を肌身で感じた。ある閉鎖された世界における多種多様な人々を念入りに描く、これはジェイムズが好んで使う手法だが、しかし本作はジェイムズの作品にない明るさがある。個人的にはジェイムズよりもセイヤーズの方が上だと思う。今回オクスフォードが舞台ということで教授、学生、給仕など登場人物が半端でなく多いのだが、それでも性格付けが非常に上手く、また描き分けも見事で物語として非常に愉しめた―個人的にはヒルヤード女史が非常に印象が強い。『殺人は広告する』でセイヤーズは広告業界の内幕を描いたが、その頃に比べると出来はダントツだ。描かれる事件が学内に陰湿な落書きや悪戯が頻発し、やがてそれが傷害事件にまで発展するというものでコージー以外何物でもない。そのため今回派手なトリック、意外な結末というのは成りを潜めている(以下ネタバレに続く)。 ▼以下、ネタバレ感想
この作品を以って、なぜ今この現代においてでさえセイヤーズが巨匠扱いされるのか、またクリスティーと並び賞されるのかがはっきりと解った。
特に読み始めの頃はP.D.ジェイムズを読んでいるかの如くで、セイヤーズの影響をジェイムズが強く受けている事を肌身で感じた。
ある閉鎖された世界における多種多様な人々を念入りに描く、これはジェイムズが好んで使う手法だが、しかし本作はジェイムズの作品にない明るさがある。個人的にはジェイムズよりもセイヤーズの方が上だと思う。
今回オクスフォードが舞台ということで教授、学生、給仕など登場人物が半端でなく多いのだが、それでも性格付けが非常に上手く、また描き分けも見事で物語として非常に愉しめた―個人的にはヒルヤード女史が非常に印象が強い。『殺人は広告する』でセイヤーズは広告業界の内幕を描いたが、その頃に比べると出来はダントツだ。
描かれる事件が学内に陰湿な落書きや悪戯が頻発し、やがてそれが傷害事件にまで発展するというものでコージー以外何物でもない。そのため今回派手なトリック、意外な結末というのは成りを潜めている(以下ネタバレに続く)。
▼以下、ネタバレ感想