小学生の夏休みに霊が「視える」ようになった鈴。 初めて視たのは、赤い服を着た爪のない不気味な女の霊。

法の網をすり抜け、街なかに紛れる犯罪者たちー。

元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ―。

育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。家を片づけていく過程で金庫を発見する。

あなたの「耳が」推理する。「音」が導く真相に驚愕する。

長野駅前のコーヒーショップで働く砥石華は、忘れ物を届けた縁で、建設会社に勤める矢羽田勝人と知り合う。

蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

舞台は高校。 恋愛、ガチャ、SNＳ……現代特有の悩みを抱える高校生たちを、校務員・平人生（通称：人生先生）が導いていく。

ぜんぶ、ぜーんぶ「ママ」のせい。 「わたし」は、42歳のシングルマザー。

東京都町田市郊外で身許不明の焼死体が発見された。

鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。

明日、会社がなくなる。 最後に残った二億円、俺がもらってもいいはずだ。

第13回小説現代長編新人賞受賞作。 長野の冬は長く厳しい。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

凶器は１４０字、共犯者（フォロワー）は十数万人。SNS×社会派ミステリ！ ネット界最恐の情報通＜市民調査室＞。

千葉県松戸市の結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーの平山亜紀は、仕事で顧客とトラブルを起こして以降、無言電話などの嫌がらせに苦しめられている。

わたしは母を傷つけた。たった一人の肉親を、言葉のナイフで――。

ネル・ワード博士の専門は生態学。断じて殺人ではない。

十七歳の少年に妻を凌辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。

地方都市の寂れた町にある葬儀社「芥子実庵」。

毎年、生徒の誰かがサプライズを起こすことが慣例となっている八津丘高校の文化祭。

1910年、ホームズとワトスンがクトゥルーの古き神々と初めて対決してから30年後。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

かつて連続殺人を犯した16歳の少年・児玉永久は、天才的プロファイラー・中島保の保護の下、晩期死体現象と法医昆虫学の研究を続けていた。

恐竜と蟻が、現代人類社会と変わらぬ高度な文明を築き、地球を支配していたもう一つの白亜紀。

案山子だらけの宵待村で、案山子に毒の矢が射込まれ、別の案山子が消失し、ついに殺人事件が勃発する。

大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。

新人ナースエイドの桜庭澪は、星嶺大学医学部附属病院の統合外科病棟に配属された。

神奈川県警生活安全課の仲田蛍(なかたほたる)は、中学時代の同級生・来栖楓(くるす・かえで)と思いがけず再会する。

時は天明、戦なき泰平の世。

甘粕仁子は見当たり捜査員だったが、犯人追跡中に大けがを負い戦線離脱。警察学校の教官になった。

人生の節目に催される冠婚葬祭――冠は成年として認められる成人式を、婚は婚姻の誓約を結ぶ結婚式を、葬は死者の霊を弔う葬式を、祭は先祖の霊を祀る祭事を指します。

〈その日から僕は、死者が視えるようになったのである──〉 それは暗い夜のことだった。

クリスマスを前にやることが山積みのパールは、中傷メッセージ入りのクリスマスカードを受けとったと友人のネイサンに相談される。

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。

12月の北海道。

戦時下と現代の熱い駅伝魂を描く感涙小説 ボストンマラソンの会場で、とある選手から古びたボロボロの日記を受け取った新米駅伝監督・成竹と学生ナンバーワンランナー神原。

最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。

これまで何冊もの大ヒット小説を生み出してきた 編集者・立花のもとに届いた奇妙な原稿。

祖母が守りたかったもの、それは? 瑞ノ瀬村に暮らす佳代、千代、三代の三姉妹は、美しい自然の中をかけまわり元気に暮らしていた。

小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。

大学の同級生だった麻矢、璃子、友梨香。三人はよく飲みに集まっては夫の愚痴を口にし、日頃の鬱憤を晴らしていた。

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。