「できることが目的じゃないよ。

主人公・青山霜介が、ライバル・千瑛と湖山賞を競い合った展覧会から2年が経った。

前代未聞「二児同時誘拐」の真相に至る「虚実」の迷宮！真実を追求する記者、現実を描写する画家。

クラスでは目立たない存在の結佳。

中学の国語教師・檀（だん）は、猫を愛する奇妙な2人組の小説原稿を生徒から渡される。

「ここで始めたい、もう一度」。星がつないだ、心ふるえる大人の青春物語。

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。

５２ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。

あなたと生きる、その痛みごと。

娘を亡くし妻と離婚した僕に、未来を生きる資格があるのだろうか。終わりがあると知りながら過ごす、僕と君のひと夏。

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。

本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化！ 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。

小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。

「たった11ミリ。

メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画」。日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく。

医師国家試験に合格し、野呂は金沢のまほろば診療所に戻ってきた。娘の手を借りず一人で人生を全うしたい母。

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

五輪に行けるのは一人だけ。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。

耳の中に棲む私の最初の友だちは 涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

思いは、森羅万象は文字に託され時空を超えて旅をする！実直なホテルマンは奔放な書家に振りまわされ、手紙の代筆を手伝うことになるが…。

武器はチェロ。 潜入先は音楽教室。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

新たなアメコミ的ヒーローが出現? 超能力の代わりに使う武器とは? 乱歩賞・直木賞作家が挑む、書下ろしダークファンタジー小説! バーナム・クロネッカーはアメリカ合衆国ユタ州のウィットロー高校に通う17歳の少年。

うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

男に騙され、会社も辞める羽目になってしまった元OLの神戸美菜代は、 凄腕の復讐屋がいるという噂を聞きつけ、その男、成海慶介の事務所を訪ねる。

「朝五時。渋谷、宮益坂上」。

雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。

「お探し物は、本ですか？仕事ですか？人生ですか？」。仕事や人生に行き詰まりを感じている５人が訪れた、町の小さな図書室。

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤…。

大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトをしていた。

人の意見を聞くまえの方が、自分の声を正しく聞けるチャンスだ──。

本当に「あの日」に戻ることができたなら。そんな切実な思いが叶えられる――それが鎌倉一条神社。

5歳の男児が神森で行方不明になった。同じ一週間、4人の男女も森に迷い込んでいた。

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。

二ノ宮こと葉は、製菓会社の総務部に勤める普通のOL。

50万部を突破した感動のベストセラー待望の文庫化！ さらに映画化！櫻井翔さんと宮崎あおいさんが、 初の夫婦役で競演します。

栗原一止は、夏目漱石を敬愛する信州の内科医だ。

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

「本書は６つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。

累計50万部突破の超話題作「セカスキ」待望の続編。

ある３月の週末、ＳＮＳ上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。

小学六年生のユウたちは、先生から厳守するよう言われたルールを体育館裏でこっそり破る――。

甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、人生の味わいを詰めこんだ17の物語。

「ワぁ、ゴッホになるッ！」 1924年、画家への憧れを胸に裸一貫で青森から上京した棟方志功。

ついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。

ほどいてつないで私はもう一度踏み出せる。

極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。

町田そのこ 2021年本屋大賞受賞後第1作目は、すれ違う母と娘の物語。 小学1年の時の夏休み、母と二人で旅をした。

問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度ーー補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。

「由比正雪の乱」とは何だったのか！ 由比正雪の乱として知られる「慶安の変」の裏で、何があったのか。