名前のない病を患った彼女との、すれ違う恋の物語 ある夏の夜、文学部一年の埋夏樹は、芸術学部に通う岩戸優紀と出会い恋に落ちる。

西暦八十万二七〇〇年。

愛してるよ、どの時代の誰よりも。命のサイクルを超えたラブストーリー。

複雑化していく訴訟社会にあって人間の代わりにＡＩ裁判官が導入された日本。

第11回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作 恐るべき加速度が襲いかかる事象の地平面で 意識から切り離された私の神聖が、時空の歪みに弾丸を撃ち込む ブラックホール相補性×時間SF×ガールミーツボーイ 宇宙連邦創成期に発見された十五兆標準太陽質量の超巨大

いくつもの並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作のほか、脳科学を題材として伊藤計劃『ハーモニー』にトリビュートを捧げる「美亜羽へ贈る拳銃」、ソ連とアメリカの超高度人工知能がせめぎあう改変歴史ドラマ「シンギュラリティ・ソヴィエト」、未曾有

進行していく温暖化と、世界各地で相次ぐ戦 乱。

「いままでに書かれた最高の犯罪小説の一つ」 レイモンド・チャンドラーが激賞した、 ノワール小説の古典的名作が、ついにそのヴェールを脱ぐ！ 強盗未遂で殺人を犯してしまい14歳で終身刑となった青年ボウイは、囚人仲間Ｔダブ、チカモウとともにアルカトナ刑務所を脱獄

「メタヴァース」の語を生んだ傑作 連邦政府が無力化し資本家によるフランチャイズ国家が国土を分割統治する一方、オンライン上に仮想空間「メタヴァース」が築かれた近未来のアメリカ。

惑星〈裁剣（ソード）〉には、あたかも罪と罰の概念を理解しているかのようにふるまう雄鹿に似た動物シエジーが生息する。

人が死後に自らのライフログから分身を遺せるようになった未来、“この世”を卒業するバーチャルアイドルのラストライブを舞台裏から描く書下ろし表題作のほか、コロナ禍によりウェブに移行した神事がＶＲ空間上の超巨大競技へ進化していく「オンライン福男」、“信仰が質量を

ネットへの視覚的なアクセスを遮断する規制が敷かれた香川県からやってきた女子高生の大阪観光サイバーパンクの表題作、百合SFアンソロジーや『異常論文』へ書き下ろしとして発表された短篇群など、『元年春之祭』著者による知性と感情を揺さぶる小説全8篇

人類が宇宙へ広がってから6000年。

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。

マルクスとエンゲルスの出逢いを阻止することで共産主義の消滅を企むCIAを描いた歴史改変SFの表題作をはじめ、零落した稀代のマジシャンがタイムトラベルに挑む「魔術師」、名馬スペシャルウィークの血統に我が身を重ねる青年の感動譚「ひとすじの光」、音楽を通貨とする

「――人生は、ゲームとは違いますよ」 進路相談でそう担任に告げられて散々な気分のあの日、出会ってしまったんだ。

日本SF作家クラブ企画! 世代を超えて集結した豪華・少女小説作家たちが、少女小説に眠るSFの可能性を解き放つアンソロジー!

14歳の誕生日の夜に"それ"に両親を奪われた少年、陳。

人生のすべてを記録し再生できる生体受像(ビオヴィス)の発明により、死後の世界という概念が否定された未来。

地球上の全生命滅亡まで30年……。

完全自動運転車が急速に普及した２０２９年の日本。

東京、炎上。正義は、守れるのか。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

巨大情報企業による実験都市アガスティアリゾート。

【AIと人類を巡る超巨弾エンタメ小説が文庫化】 今日も働く、人類へ 至高のAI『タイタン』により、社会が平和に保たれた未来。

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

〈ハヤカワ文庫JA1500番記念作品〉先鋭的なアイデアを架空論文の形で提示して話題を呼び、増刷なったSFマガジン2021年6月号の特集を書籍化。

ロックスターの奇妙な死。少女連続失踪事件。

203X年3月、JAXA公募幹部として航空自衛隊宇宙作戦群に所属する加瀬修造三等空尉は、衛星とデブリの異常機動を観測する――

“バイバイ、地球――ここでアイドル活動できて楽しかったよ。

高校生・久遠空々梨（くどう・くくり）の下校途中、いきなり巨大隕石が地球に直撃！　全人類は一瞬にして滅亡した！！――目を覚ますとそこは隕石衝突の三日前。

自殺、他殺、事故死など、寿命以外の“死”が見える志緒。彼女が悲しまぬよう、そんな死を回避させるのが僕の役目だった。

遠未来、天の川銀河の知的生命体は“連合”を結び、人工知能文明“知能流”に対抗しつつ辺境の恒星系を調査していた。

第二次大戦中のドイツで携帯電話とインターネットが発展し、高度な監視システムが構築されたら? 20世紀初頭にほぼ現代同様のコンピュータが開発されたこの改変歴史世界のドイツで、国家保安局NSAはすべてのデータを監視し、保存していた。

首都圏ビッグデータ保安システム特別法が施行され、凶悪犯罪は激減ーにもかかわらず、親の借金で臓器を売られる瀬戸際だった人工知能技術者の三ノ瀬。

四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。

マイクロブラックホールを動力源とするらしい小惑星オシリス、人間の首を刎ねるパイプ状のロボット“チューバー”らによって、不気味な侵入を開始した未知の存在オビック。

ビジネスセンスを備えた人材の育成を目指す木津庭商科大学では、学食等での支払いのみならず、家賃の支払いや単位の売買にも使用できる「ポイント」を獲得するため、学生たちがしのぎを削っていた。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

1930年、ロンドン。名探偵レイチェル・サヴァナクには、黒い噂がつきまとっていた。

「玩具修理者」で第二回日本ホラー小説大賞を受賞しデビューした著者は、自身を「本質的にはSF作家」と称し、センス・オブ・ワンダーとロジックの世界をこよなく愛していた。

衝突事故直前の車載AIが最後の審判を繰り広げる八島游舷「Final Anchors」、恋人の死体を盗んだ女が超常の存在へ愛を問う斜線堂有紀「回樹」、大正時代の屋敷で少女二人の運命を怪死事件が結ぶ芦沢央「九月某日の誓い」、徳川光圀の命を受けた学者たちが和歌コ

華夏(ホワシア)の辺境の娘、則天(ゾーティエン)は、異星の機械生物・渾沌(フンドゥン)と戦う人類解放軍に入隊する。

二〇八四年、人類が、植物の生理機能を演算に応用する技術“フロラ”を生み出した未来。

18世紀、夢の動力、永久機関をめぐり発明詐欺が横行。

被害者は、空から降ってきた。落下したと思われたフラットの五階の部屋は無人で、玄関ドアは内側から釘と板で封じられていた。

叔母が空から流れたのは、とても良い秋晴れの日だった―― 静かに滅びゆくコロニーで暮らす女性ふたりが、叔母の弔いのために小さな旅をする表題作。

ノースカロライナ州の湿地で青年の遺体が見つかる。村の人々は「湿地の少女」カイアに疑いの目を向ける。

ホームレスの老女が殺され燃やされた。犯人草鹿秀郎はもう18年も引きこもった生活を送っていた。

ここが想像力の最高到達地点。

女同士じゃ結ばれない宇宙なんて。

空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。

余命1ヶ月。天国に近いこの場所で、死を待つ人に、私ができること。

「私の目を、最後まで見つめていて」 そう告げた『道連れの魔女』リリィがヒースクリフの瞳を見ながら絶命すると、二人は1日前に戻っていた。

殺し屋、ポップスター、売れない作家、軍人の妻、がんを告知された男……なんのつながりもない１１人だったが、ある飛行機に同乗したことで、運命を共にする。