「お前、“O”と関わっているだろ?」クラスメイト・大嶺醍哉が、星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”への入り口だった。

「ああ…分かったよ。僕が―僕が、『王』になってやる」クローズド・サークル『王降ろしの国』。

声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。

人を傀儡化し、世界を支配しようとする醍哉を捕らえたのは、一輝が展開した箱“願い潰しの銀幕”。

*この作品は電撃文庫『僕らはどこにも開かない』を再構築。大幅に加筆改稿し装丁を一新したものです。

「さあ、最後の対決だ。星野一輝くん」“O”は手を広げる。

大嶺醍哉が手にした箱は“罪と罰と罪の影”。

氷鉋清廉。警察も頼りにする精神科医にして、美学に満ちた殺人鬼・マスカレード。

繰り返しの日々の果てに、再び星野一輝の前に現れた音無麻理亜。しかし、ふたりで過ごす穏やかな時間は長くは続かない。

鎖の音がする。高校受験やら恋愛だかで辛苦を味わっている奴らを縛る、鎖の音。

ギフテッド―それは神から与えられた頭脳を持ちながら、苦しみから逃れられない悲劇の存在を指す。世界最高峰の企業、天子峰。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

純聖和学園の前生徒会長であり、おかしいくらい美しい存在。

小国の運命をめぐる、策謀のゲームが始まる。 天子峰の幹部候補生となった俺と綾芽、エルに与えられた最初の仕事。

3月。中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢。

アナタの1票が、彼女の生死を決める。 始めますよ。

海里克也は保健室で目を覚ました。なぜここにいるのか?保健医の鏡司によると、階段で転んで気を失っていたらしい。

かつて子どもだった すべての大人たちへ。郵便配達人・時任は、階段島での生活を気に入っていた。

世界で一番清潔で規律正しい場所、東京。

遠藤正樹は嘘がわかる特異体質で、川端小百合は決して嘘をつかない少女だった。

ここカスミシティでは、若者たちは株式会社のように自分をRELEASEという市場に上場し、時価が付けられる。

その男、呪いを鑑定する。

自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。

沙紀ちゃんはいつも殺されがちな最高にかわいい女の子。

「死の自由」は正義なのか。最悪の女・曲世愛の向かう先は――世界。

彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。

願いが叶うチケットがあるという。それは学校伝統のチケットで、使用者の願いを叶えるのだ。

謎解きを通し〈古典部〉メンバーの新たな一面と出会う、シリーズ最新刊! 奉太郎が省エネ主義になったきっかけ、摩耶花が漫画研究会を辞める決心をした事件、えるが合唱祭前に行方不明になったわけ……。

いじめをする奴は、もちろん最悪だ。だが、いじめを見過ごす奴だって最悪だ。

退屈な日常から抜け出したいと思いながら毎日を過ごすシニカル男子・野々村。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

第55回メフィスト賞、受賞作!! 「犯人がわからない? あなたは地獄行きね」 死者復活を賭けた推理ゲーム! 俺を殺した犯人は誰だ? 現世に未練を残した人間の前に現われる閻魔大王の娘――沙羅。

“地獄代行業”の皓と助手・青児は、不可解な過去の通り魔殺人を調べるため奥飛騨の旅館へ向かう。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

冥官・小野篁が館長を務める「からくさ図書館」にも、秋が訪れていた。

「なぜ―僕なんだ?」 「それはね、あなたがひとりぼっちだから」 不幸な交通事故により家族を失った青年・匂坂郁紀。

季節は秋。DS研でコトリバコの呪いを辛くも退けた空魚と鳥子は裏世界探検の日々へと復帰する。

普通の高校生活を送る僕・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」という不思議な現象。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

幸せな交際を経て結婚した宗一と瞳。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

すべての伏線が、愛――。 第54回メフィスト賞受賞作! わたしは1年しか生きられない。

闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

―ぼくは、彼女が誰なのかわからない。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。

彼ほど個性的な人間にお目にかかったことはない。同居人の凛堂である。

石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。

高校三年生の初乃素直は、最後の夏休みを利用して、クラスメイトの間ノ井忠、神無月さよりと共に旅行に行く。

掟上今日子―-彼女の記憶は眠るたびにリセットされる。その特性をいかし、彼女は「忘却探偵」として活動していた。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

「二十三年前、私は妖狐と取引し、妻を殺してもらったのだよ」 妖怪と人間の調停役として怪異事件を解決してきた岩永琴子は、大富豪の老人に告白される。

「三つ目の扉をくぐり抜けゴールしたプレイヤーには、外への脱出と、その他副賞として豪華特典が与えられます。

ある怪事件と同時に国家機密ファイルも消えた。唯一の手掛かりは、事件当夜、現場で目撃された一人の大学生・戻橋トウヤだけ―。

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。

修学旅行に行くはずだった高橋進一が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。