富士五湖の一つ、西湖のほとりにある巴屋旅館から一人の男が遺書を残して失踪した。

銀座のクラブのママが殺された。死体の口にはおしゃぶりが、胸には子供をあやすでんでん太鼓が置かれていた。

「おかえりなさいませ、ご主人様」秋葉原のメイド喫茶を訪れた日本画家・衣川円明は、亡くなった娘・あすかによく似たメイドと出会う。

青森県F高校の男女七人の同窓生は、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、卒業後七年ぶりに郷里に向かおうとしていた。

元大臣の小西が、連続少女殺人容疑で逮捕された。愛人の手紙が、小西のアリバイを崩す証拠となった。

「ベストセラーを出しませんか」売れない作家・三浦に、出版社の社長から執筆の依頼が来る。

名も知らぬ三人の女から「責任を取って欲しい」という脅迫電話を受けた実業家の中山憲之には、記憶の欠落があった。

「神が人を殺した。これは、神々の殺人の始まりだ」―都内で発生した3件の女性殺害事件。

多摩川土手近くに立つ長屋の中で、老人の扼殺死体が発見された。

江戸川区内の交番に勤務する巡査長・山中浩平のモットーは、地元住民と仲良くすることだった。

スランプに陥ったミステリー作家の吉田は、執筆環境を変えようと、東京郊外の古い洋館を購入した。

梶本文也は35歳独身のサラリーマン。歴史が好きでアマチュア歴史研究会所属している。

十津川、亀井の名コンビが連続殺人事件の謎に迫る!トラベル・ミステリー 鉄道カメラマンの古賀は、深夜に九州へ向かう寝台特急「はやぶさ」の車中で声をかけた後に、突然苦しみだした小田あかりを助けた。

マンション横のゴミ置場でゴミ袋を食い破っていた野良猫が、眼の前で何かをくわえた。

陸羽東線を走る急行「もがみ1号」の車内で、若い女性の絞殺死体が発見された。

函館本線の線路際で、警視庁を定年退職した川島が、絞殺死体となって発見された。一方、東京では川島の自宅に空巣が入る。

千三百年以上の歴史をもつ岐阜・長良川の鵜飼い。

戦争はまだ終わっていない!? 十津川警部、特攻の真実に直面する。

越後湯沢で休暇中の画商・竹田幸太郎は、東京の自宅で妻子を殺され、新進の画家・渡辺久の絵を盗まれた。

十津川警部の友人、原口が雲仙で死体として発見された。生前、何かにひどく怯えた様子だったという。

東京のホテルで宿泊客の男が殺され、彼をホテルに紹介した大学教授も行方不明になった。

東京・渋谷のマンションで十九歳の大学生が毒殺された。現場に残されたオモチャの江ノ電。

東京・京都・福岡で首のない他殺体が相次いで発見された。

総理大臣・安達の個人秘書がマンションのベランダから転落して死亡した。

癌で余命いくばくもない一乗寺多恵子が殺害された。

今井明子は認知症予防も兼ね、彦根城の観光ボランティアをしていた。

都内で、会社社長とクラブホステスが相次いで殺害された。

大手銀行監査役を退職し、歴史研究会で活躍していた桜井信行が自宅で自殺した。

私立探偵・橋本の叔母みさ子は、京都の資産家。身延山参拝を計画し、旅行会社の早田敬子に付き添われて優雅に出発した。

十津川警部は、心当たりがまったくない男の仙台での葬儀に、参列を願う手紙を受け取った。

都内で陰惨な連続殺人事件が発生。

東京郊外で若手カメラマン誘拐事件が発生。しかし犯人からの要求はなく、三日後にカメラマンは無事保護された。

二人組の強盗犯の前に一人の男が現れ、杖一本で犯人を打ち伏せてしまう。

東京の地下鉄で男が刺殺された。

フリーライターの森田は、震災後の被災地の記事を書くため、松島を訪れる。

亀井刑事は休暇を利用して、鉄道ファンに人気の篠ノ井線の姨捨駅を訪れた。 そこで奇妙な服装の男を目撃し驚愕する。

新潟県小出と福島県会津を結ぶ急行「奥只見」の停車駅、浦佐、会津若松、入広瀬で三人の男が死んだ。

京都の旅館で中年女性が殺され、その知人が東京で殺された。双方の現場に残されていた「陰陽」の墨文字。

嵯峨野トロッコ列車観光を楽しんでいた女優の衣川愛理は列車内で奇妙な脅迫行為に遭い、嵯峨野警察署に届け出た。

北海道から、成功を夢みて上京した青年・本田剛。

北海道の海岸から、三組の新婚旅行客が相次いで失踪した。

十文字多恵子32歳が、自宅で絞殺された。

東京の府中刑務所から、一週間後に刑期満了で出所する筈だった受刑者・鹿島源太が脱走した。

会津鬼怒川線開業記念のバッジを持った男が浅草で血に汚れて倒れていた。

広島電鉄の若い運転士が路面区間で制限速度を20キロ超過する不祥事を起こし、処分を受けた。

ホテルの殺人現場に残された血文字「こいけてつみち」は、被害者の名前だった。

もしも、賎ヶ岳の戦いで柴田勝家が秀吉に勝っていたら、お市の方の運命はどうなっていたのだろうか…時代小説の人気作家・広沢は、新作の執筆を開始した。

歴史と神話に彩られた飯田線が運んだ殺意! ? 十津川警部 正義の捜査! 十津川警部の部下・北条早苗刑事の友人で旅行会社に勤める野田花世が殺害された。

京都発賢島行近鉄特急ビスタＥＸの車内で大学准教授が殺された。

札幌近郊のホテルで殺人事件が発生した。被害者は都内在住の女性と判明。

東京の大学に通う早川ゆきは、同郷の恋人・原田と高知へ帰省する当日、自室で刺殺され、乗車予定のJR切符は消えていた!原田に疑いがかかる中、十津川と亀井は高知で地元の権力者であるゆきの父・秀典に会う。

失踪した娘を捜してほしい―依頼を受けた、かつて十津川警部の部下だった私立探偵の橋本は、池戸彩乃の捜索を始める。

一人旅中の三浦あや子は田沢湖でベンツに乗った実業家・田代に声をかけられる。

K省官僚の合田仙一が、深夜帰宅途中に襲撃され、意識不明の重体に。

東京深大寺。テレビ番組ディレクターの井上美奈子が、お遍路姿で殺害された。

三つの時代の三つの死。 十津川警部、古代史の謎に挑む! 今年3月に逝去した著者の年譜を収録。