このごろ都にはやるもの。恋文、凡ちゃん、二人静。

大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。

私はマドレーヌ。犬語が話せるめずらしい猫で、柴犬の玄三郎さんとは夫婦なの。

万城目学の最新作にして、大傑作！！！ 琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。

天下は豊臣から徳川へ。度重なる不運の末、あえなく伊賀を追い出され、京でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。

このことは誰も知らない―四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京から来た会計検査院の調査官三人と大阪下町育ちの少年少女だった。

スタッフの熱い想いを乗せ、構想4年をかけて、堂々たるTVアニメ化! 原作もアニメも楽しめるガイド。

京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。

誇り高き「阿呆の血」が騒ぐ! TVアニメ化され、累計32万部突破した大ベストセラー『有頂天家族』。

小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

一風変わった友人と祇園祭に出かけた「俺」は“宵山法度違反”を犯し、屈強な男たちに捕らわれてしまう。

巨大な妄想力の持ち主。主人公のひねくれた学生生活が描かれた、笑撃のデビュー作。

おまえを主人公にしてやろうか!これこそ、万城目学がずっと描きたかった物語―。

一年ほど前からそいつは京都の街に現れた。

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。

「ついに証明した!俺にはやはり恋人がいた!」。二年間の悪戦苦闘の末、数学氏はそう叫んだ。

俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。

「知り合いから妙なケモノをもらってね」篭の中で何かが身じろぎする気配がした。

本を買ったらまずカバーをはずす!? 仕掛けも楽しい“神さま版お仕事小説" 本を買ったら、まずカバーをはずしてみてほしい。

京都が生んだ、やさしい奇跡。

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。

東京でピアニストとして活躍していた柏木ユリが音楽教師として長崎にある中五島中学校へ赴任してきた。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。

異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。

万城目ワールド、 ついに海を越えて世界へ! 梵天、梵地、梵人(三つ子)。

高校卒業と同時に三重県の山村に放り込まれた平野勇気19歳。林業の現場に生きる人々の1年間のドラマと勇気の成長を描く。

人間の血を吸うなんて、ありえないーー！　吸血鬼一族・嵐野家のひとり娘でありながら普通の高校生として暮らす弓子だったが、17歳の誕生日を間近に控えたある朝、得体の知れない物体に出くわす。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

『のぼうの城』から六年。

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。

その死体は信長――密室殺人事件に巻き込まれた私は、うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。

世紀の奇書『熱帯』に惹かれ、秘密を解き明かさんと集まった“学団”によるソウダイなる追跡劇。

9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。

正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。

僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。 私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。

武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。

東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。

この一冊で世界が変わる、かもしれない。 実業之日本社創業120周年記念! 小社文庫限定の書き下ろしあとがき収録。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

古書店『無窮堂』の若き当主、真

直木賞受賞、第一作 待望の書き下ろし長編 母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。

『元気ですか?浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。

「天から与えられた才能はどこへ消えた？」 舞台はヴィクトリア朝京都。

「これからは竹林の時代であるな!」閃いた登美彦氏は、京都の西、桂へと向かった。

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。

人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー あの事件から10年。