わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。

家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。

「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。

じいさんが死んだ夏のある日、孫の良嗣は、初めて家族のルーツに興味を持った。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

昔のあの出来事、セクハラにあたるのでしょうか?…西城秀樹が好きでたまりません!占いは当たるのでしょうか…すべては“あなたの悩み”から始まった―。

東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。

妻あり子なし、39歳、開業医。趣味、ヴィンテージ・スニーカー。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。

85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

カンタベリーへの道中、同じツアーの参加客が各自、とっておきの不思議な話を披露し合うことに。

私を見下ろすお父さんの背後には

「価値観が変わる」と聞いて避けてきたけれど、いってみたら「書かれ続ける理由」がわかったインド、首から完走メダルを提げたまま、初老の紳士と親指を突き立ててうなずき合ったスペイン、自分の好みにおける「めんくい」が多いことに気づいた香港……旅好き作家・角田光代が

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

オカルト、宗教、デマ、フェイクニュース、SNS。あなたは何を信じていますか？　 口さけ女はいなかった。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

「精神鑑定」に真っ向から挑む感動作! 「心神喪失」の通り魔犯に娘を殺された夫婦。

こんな人生に、使命は宿るのか。片足の祖父、不登校の甥、大切な人を失ったみのり。

自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…見知らぬ客から段ボール箱を預ったバイト店員。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

子どもへの性犯罪が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が殺される。

こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

普通の高校生だった「ぼく」、須玉明が得た力は、この世に留まる霊の姿が視えるというものだった。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

母と娘。二種類の女性。

出版社勤務の沙羅は40歳を過ぎ、かつて妊娠中絶した相手の川島と再会。それ以来、子供が欲しくてたまらなくなってしまった。

ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

子供を妊娠し浮かれているサエコ

望むことは、罪ですか？　誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったＤＶ男との逃避行──。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。

四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。

恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も複雑な事情を

あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。

ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。