とある高校のバスケ部員椎名康は、屋上から転落した少女に出くわす。

シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

帝ご寵愛の猫はどこへ消えた?出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車に繋いでおいたにもかかわらず、いつの間にか消え失せていた。

秋庭市のはずれもはずれ、ススキばかりがおいしげる斜面のど真ん中にたつ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。

親王誕生の祝宴に影を差す、盗賊と呪符の謎。

動物園ミステリ・待望の第二弾! ダチョウと焼死体がつながる?――楓ヶ丘動物園の飼育員「桃くん」とツンデレ女王の「鴇先生」、怪しい仲間たちが解決に乗り出す。

夏の午後。古ぼけた大学の研究棟が嵐に閉ざされた。

「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」凶暴なクロコダイルをどうやって?続いて今度はミニブタが盗まれた。

日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞 寒村でおきた殺人事件の犯人と疑われた大学生・静馬を救った隻眼の少女探偵・みかげ。

過疎が進む島、定まらない進路、将来への不安…… おれの居場所はどこにある? 俳句ってすごい! ! 仲間たちと磨き上げた勝負の一句、白熱のディベート、 言葉の面白さと可能性に驚かされる青春エンタメ! 瀬戸内海に浮かぶ五木島。

少年しか知らない絵本? 幻の卵料理? 秘めたる恋の落とし物? そして白骨死体?! のどかな図書館の新人司書は、今日も謎解きに奮闘中! 大好評図書館ミステリ第2弾。

世は平安、道長が栄華を極めている。紫式部は「源氏物語」の人気に少々困惑気味。

「あたしが殺したの」と何度も呟き死んでいった母親の過去を探るため、少年は16年ぶりに故郷のアパートを訪れた。

秋去姫、朝顔姫、梶葉姫…、七つの異称を持った七夕伝説の織女。

繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。

木崎淳平は仕事を辞めて、ハワイ島のヒロを訪れた。

相田と由宇は、出会わないほうが

ススキ野原のまんなかに立つ秋葉図書館。ごく普通の市立図書館に見えるけれど、実はちょっとした伝説がある。

宮仕えを辞して出家した紫式部(香子)は今、彰子が手配してくれた宇治の寺の庵に一人で暮らしている。

都内の暴力団が殲滅、偶然居た刑事2人も重傷を負う事件発生。それが東京中をパニックに陥れる夜の前触れだった。

脚本家として順調に生活する鈴音(36歳)が、高校時代の友達・水絵に突然呼び出された。

フリーライターの真以が書斎がわりに使う、東京郊外の寂れたファミリーレストラン。

とある屋敷で暮らす美しい姉妹のもとにやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた数々の陰湿で邪悪な事件。

新興宗教団体「宇宙神瞠会」が極秘裏にすすめている“ハルマゲドン”計画。

18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。

ビストロ・パ・マルへようこそ。

第4回ミステリーズ! 新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、四季折々の「日常の謎」に予想外の結末が待ち受ける、新鋭による不可思議でチャーミングな連作短編集全7編。

美術部の領地と思しき「開かずの間」を巡る鉄研と映研の争いの最中、その部屋に突如として異様な鉄道模型が出現!?　表題作を含む５編収録のコミカルな学園ミステリ短編集。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

倒産寸前の零細代理店・ユニバーサル広告社に大仕事が舞いこんだ。

希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。

フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。

レンタル家族派遣業というけったいなビジネスを営む花菱家は、元は大衆演劇の役者一家。

桓武帝に始まる平安京。帝に縁を持つ多治比の女の一族は、遠くから帝を見守り、長く都に想いを寄せ続けた。

平凡なサラリーマンの「ぼく」こと海老野が勤める会社の近所に、突如できた小さな美術館。

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは4人。

シリーズ最大の強敵!?　殉職オヤジ刑事の魂が宿るあみぐるみのクマと、心ならずも探偵業を続ける和子の前に、イケメン占い師が現れ……。

フィリップ・マーロウに憧れる私は、むろん私立探偵である。が、やむなく、失踪したペットの捜索を請け負うこともある。

「今日的テーマを扱いつつ、難易度の高いテクニックを駆使し、着地の鮮やかさも一級品である」と『このミステリーがすごい！』大賞選考委員・茶木則雄が絶賛した2011年『このミス』大賞優秀賞受賞作です！　長崎県南児童相談所の元所長らが語る、ある少女をめぐる忌まわし

痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

目覚めると父親の姿はなく、かわりに可憐な女の子が家に。

無人島とはこれまた古風な―とは言い条、お得意ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店“北斎屋”の一行は、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。

他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。

元プロゴルファーの殺害を震源に、複数の死者や行方不明者が周辺にいると判明して事件は多層化、松谷警部らを翻弄する。

文化祭目前。準備に熱が入っている生徒たちを横目に、おばけのような、ペンギンのような、不思議な「天使」が至る所で描かれる。

ニューヨーク・ブルックリンの書店を大叔母から相続した、三十代半ばのダーラ。その書店にはマスコットの黒猫がいた。

科学知識を駆使したミステリを描いた、日本SFの先駆者・海野十三。

バツイチになったのを機に、学校司書として働きはじめた詩織。

十年前に解散した女性三人組アイドル・トライスター。彼女たちが所属していた事務所の元社長が他殺死体で見つかった。

失踪した母、殺害された父。そこから悲しみの連鎖は始まった。

上司との不倫にやぶれた「あたし」は、 自暴自棄になり、夜の公園を彷徨う。

妹を守るため、僕は探偵になった。

夫が残したものは、滞納した事務所の家賃とリボルバー、そして苦い思い出だけ。