出雲伝説7/8の殺人

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初版刊行(参考)
種別
長編
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4,320回
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1
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27
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あらすじ

2026年05月12日 改訂完全版 出雲伝説7/8の殺人 (光文社文庫)

「吉敷竹史シリーズ」完全改訂版四カ月連続刊行・第三弾。山陰地方を走る六つのローカル線の駅に、女性のバラバラ死体が流れ着いた。捜査の結果、被害者は死亡推定時刻に「出雲一号」の個室に乗車していたらしい。休暇で故郷に帰っていた吉敷は、偶然にもこの犯罪の渦中に……。トラベルミステリーの力作、「吉敷竹史シリーズ」第二作。(「BOOK」データベースより)

評判

出雲伝説7/8の殺人の評価:

7.67/10点 レビュー 3件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.67pt

出雲伝説7/8の殺人の総合評価:

7.77/10点 レビュー 13件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.10
(5pt)

この辛い時期を乗り越えなければ、『本格』も無かったのだなあ、と思ってしまう

『島田荘司全集 II』で未読だったのは、『嘘でもいいから殺人事件』だけである。これを読了すると、未読の作品は、最近の作品いくつかだけになり、ぼくの中で島田作品が初めから連続して繋がり、ほぼ網羅できたことになる。

そして、最初にいつものように『後書き』から読みだした。すっかり癖になっているようだ。ここでの4作は、作家として島田荘司が最も苦労していた時期にあたり、相当に辛い目にあっているのが分かる。胃痛に苦しみながら書き上げ、全て1984年に冷たかった講談社以外からリリースされている。

特にカッパ・ノベルスを有していた光文社の人たちとの交流は、心にしみる内容だ。吉敷誕生や、『寝台特急『はやぶさ』1/60秒の壁』のタイトル誕生の話など、島田荘司のファンとしては、驚くことばかりだ。

この苦しい時期に生み出された4作は、作家島田荘司のファンダメンタルをしっかりと確立した。この辛い時期を乗り越えなければ、『本格』も無かったのだなあ、と思ってしまう。

多くの読者は、この時期の作品を読み飛ばしてしまうような気がする。島田作品の一部だけを読み、こうした当時の経緯を知らずに語っている気がする。それでも良いのかもしれないが、それでは真の島田荘司の理解には至らないだろうとぼくは思う。

全てを読む。当時の状況も知る。それ無くしては絶対に真の理解へは到達しない。ぼくはそう確信している。
島田荘司全集〈2〉寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁・嘘でもいいから殺人事件・出雲伝説7/8の殺人・漱石と倫敦ミイラ殺人事件 Amazon書評・レビュー: 島田荘司全集〈2〉寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁・嘘でもいいから殺人事件・出雲伝説7/8の殺人・漱石と倫敦ミイラ殺人事件より
4523264228
No.9
(4pt)

しっかりとした<アーキテクチャ>、そして抒情

初出が1988年ですから、30年ぶりに「出雲伝説7/8の殺人」(島田 荘司 文春e-Books)を再読する。
 先日、出雲を旅して「島根県立古代出雲歴史博物館」を見て回り、「出雲国風土記」に魅了されたことがきっかけになったのかもしれません。
 ストーリーは敢えて記述する必要がないと思います。DNA鑑定がない時代のミステリーですが、よき「昭和」の時代のトラベル・ミステリー+「八岐大蛇伝説」によるバラバラ殺人、変形アリバイ崩しミステリーとして今でも充分読むに耐えるしっかりと<アーキテクチャ>が構築されたパズラーだと思います。
 1点だけ、<寝台個室内の殺人>については、(取り敢えず目をつぶるにしても)少し納得のいかない説明がなされているような気がします。何らかの痕跡は残らないのだろうか?
 とは言え、幕切れの余韻、抒情には魅了されました。<古代の里>から神々の一人が地上に降りてきて、導いて、また<古代の里>へと帰還していったような、そんな爽やかな風を感じさせる幕切れだと思います。
出雲伝説7/8の殺人 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 出雲伝説7/8の殺人 (光文社文庫)より
433470722X
No.8
(4pt)

しっかりとした<アーキテクチャ>、そして抒情

初出が1988年ですから、30年ぶりに「出雲伝説7/8の殺人」(島田 荘司 文春e-Books)を再読する。
 先日、出雲を旅して「島根県立古代出雲歴史博物館」を見て回り、「出雲国風土記」に魅了されたことがきっかけになったのかもしれません。
 ストーリーは敢えて記述する必要がないと思います。DNA鑑定がない時代のミステリーですが、よき「昭和」の時代のトラベル・ミステリー+「八岐大蛇伝説」によるバラバラ殺人、変形アリバイ崩しミステリーとして今でも充分読むに耐えるしっかりと<アーキテクチャ>が構築されたパズラーだと思います。
 1点だけ、<寝台個室内の殺人>については、(取り敢えず目をつぶるにしても)少し納得のいかない説明がなされているような気がします。何らかの痕跡は残らないのだろうか?
 とは言え、幕切れの余韻、抒情には魅了されました。<古代の里>から神々の一人が地上に降りてきて、導いて、また<古代の里>へと帰還していったような、そんな爽やかな風を感じさせる幕切れだと思います。
出雲伝説7/8の殺人 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 出雲伝説7/8の殺人 (カッパ・ノベルス)より
4334025595
No.7
(5pt)

吉敷シリーズのなかで最も正統派の鉄道トラベルミステリー

吉敷刑事もののなかでは最も正統派の鉄道の時刻表がトリックに絡んでくるトラベルミステリーです。個人的には吉敷ものでは本作が最も出来不出来は置いておいて好きな作品です。実際に鉄道に乗り、犯人のトリックが可能かどうか検証する前半はこれぞ鉄道ミステリーという感じがして本作の最大の魅力だろう。反面、後半になると犯人が割と早くに明かされ、出雲の歴史にかかわるネタと絡み、本格推理としての側面はやや揺らぐが、ラストの犯人への仕掛けまで、最後まで全く飽きさせない島田氏のストーリー展開は見事。初期の島田氏のトリックのアイデアの豊富さが堪能できる。
出雲伝説7/8の殺人 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 出雲伝説7/8の殺人 (光文社文庫)より
433470722X
No.6
(5pt)

吉敷シリーズのなかで最も正統派の鉄道トラベルミステリー

吉敷刑事もののなかでは最も正統派の鉄道の時刻表がトリックに絡んでくるトラベルミステリーです。個人的には吉敷ものでは本作が最も出来不出来は置いておいて好きな作品です。実際に鉄道に乗り、犯人のトリックが可能かどうか検証する前半はこれぞ鉄道ミステリーという感じがして本作の最大の魅力だろう。反面、後半になると犯人が割と早くに明かされ、出雲の歴史にかかわるネタと絡み、本格推理としての側面はやや揺らぐが、ラストの犯人への仕掛けまで、最後まで全く飽きさせない島田氏のストーリー展開は見事。初期の島田氏のトリックのアイデアの豊富さが堪能できる。
出雲伝説7/8の殺人 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 出雲伝説7/8の殺人 (カッパ・ノベルス)より
4334025595

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