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本好き! さんのレビュー一覧

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レビュー数342

全342件 281~300 15/18ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.62:
(10pt)

光秀の定理の感想

明智光秀を主人公にした小説はなぜこれほど面白いのでしょうか。
光秀(十兵衛)と僧・愚息と剣人・新九郎との友情物語の色濃く、彼らの性格描写は格別です。
また光秀に妻・熙子に対する愛情もよく出ています。
数学の問題の部分がかなりウエートを占めていますが、出てきたときにはもう時間も忘れて読みすすめました。
「本能寺」後における彼らの光秀に対する推測も十分うなずける内容でした。
信長も出てきますが、意外とイメージよりやさしい人物に描かれている?
真保裕一「覇王の番人」と併せて読むとより楽しめるかも。
光秀の定理 (角川書店単行本)
垣根涼介光秀の定理 についてのレビュー
No.61: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

既視感?

読んでる最中、読み終わってなんだか既視感を感じずにはいられなかった。
冒頭の殺人現場、終盤の”格闘”シーン。「カエル男」によく似たシーンが。。。
”格闘”シーンがなんともクドかったなぁ。
でも終盤に向かっての高揚感とラストの衝撃はやはり著者ならではの迫力がありました。
いわゆる「ウラ七里」の作品はこういったエグイシーンが持ち味の作品が多いのでしょうね。
「ウラ七里」のあとに口直しに「さよならドビュッシー」を始めとする「オモテ七里」を読むのがよいようで。
魔女は甦る (幻冬舎文庫)
中山七里魔女は甦る についてのレビュー
No.60: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

前作同様痛快ストーリー

前作「おれバブ」に続けて読みましたが、負けず劣らず痛快なストーリーで時間を忘れて読み進めました。
同作は半沢はもちろん、出向先で奮闘する近藤や金融庁のオネェ検査官・黒崎といった個性的なキャラも登場してきますが、
特に近藤には思い切り感情移入でき、思わず「がんばれ!!」と声をかけたくなりました。

半沢の活躍ぶりはもはや言うまでもないこと、徹底的にやり返す(「倍返し」と言う言葉が小説にも出てくるんですね)様が気持ちいいくらい痛快です。

近々「ロスジェネの逆襲」も読みましょう。そして4作目になる「銀翼のイカロス」も今は週刊誌に連載中とのこと、単行本で刊行されるのが楽しみです。
オレたち花のバブル組 (文春文庫)
池井戸潤オレたち花のバブル組 についてのレビュー
No.59: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

元銀行員の著者ならではの痛快小説

あの大ヒットドラマの原作ではありますが、元来原作と映像は別物と認識しているので、ドラマは全く見ていません。(某出演者がキライというのもあって。。。)
元銀行員であらせられる池井戸さんならではの痛快な作品。銀行をやめたのは実際にひと悶着あったからで、それでここまで銀行組織の闇の部分を書いているのでは?と思わせますが、勧善懲悪的な展開になっていることや、半沢直樹君の活躍ぶりがみごとにハマッています。
ここに起こっていることは、決して小説の中だけではなく、多かれ少なかれ現実の銀行組織でも起こっていて不思議ではないことであり、「銀行の常識は世の中の非常識」をまざまざと体感させてくれる”半沢直樹シリーズ”第1作目であります。
ますます銀行組織と銀行員がキライになります。。。
これを読んで銀行に就職したいと思う学生がいるのでしょうか?
オレたちバブル入行組 (文春文庫)
池井戸潤オレたちバブル入行組 についてのレビュー
No.58:
(7pt)

タニアは主人公?

代理出産ビジネスの闇を描いた、女性作家ながらなかなかに骨太なミステリーです。
いわくありげな中国人を巧に動かしている点もいい。
しかしながら、サブタイトルにある「蛭川タニア」のキャラクターがイマイチ解せない。
謎の女捜査官として、そのキャラはあまりにクールで共感が得られない。
サブタイトルに名前を出すならもっと前面に出せばいいのに。
テーマがよかっただけに少々残念なキャラ設定です。
アンフェイスフル    国際犯罪捜査官・蛭川タニア (角川文庫)
No.57:
(8pt)

襲名犯の感想

ミステリ作家の新人賞の意味合いを持つ乱歩賞は、基本的に受賞者の処女作であることが多く、従ってその内容などは欠点も多く見受けられる。刊行にあたって修正を施されてはいても、それは完全になされているとはいえない部分がある。
本作は、内容としては既存のミステリ作品とそう見劣りするものではなく、十分及第点をとっていると感じた。処刑された死刑囚に傾倒し、同じ手口で犯罪を犯していく者、そのストーリーはミステリとして十分なものと思いました。凄惨な殺人現場や状況はもっとエグク描いてもいいと思いました。もっとグングン迫ってくるものがあってもいいかなと。
今後どのような路線でいくのでしょうか。次回作以降が楽しみです。
襲名犯 (講談社文庫)
竹吉優輔襲名犯 についてのレビュー
No.56:
(8pt)

正義をふりかざす君への感想

正義、いわゆる正しいことを貫こうとしているはずなのに罠にかけられる。
正義とはいったい何?と考えさせられる一冊。
真保作品ならではのストーリー展開が(少し地味めだけど)心地よく読めました。
こういうテーマは真保作品にピッタリ合っているような気がします。

正義をふりかざす君へ (徳間文庫)
真保裕一正義をふりかざす君へ についてのレビュー
No.55: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

救命拒否の感想

「トリアージ」という言葉は、聞いたことはあってもその意味まではよく知りませんでした。
本作はその意味と問題点を提起しつつ、救命活動に携わる救命士の葛藤を描いています。
ストーリー展開は少々地味ではあるけど、爆弾事件の真相を探っていく二人の刑事のキャラがいい味を出しており、警察小説としてよみ応えのある作品です。
大きな災害が起きる頻度が増してきている昨今、トリアージという言葉がより一般化していくのでしょうか。
救命拒否
鏑木蓮救命拒否 についてのレビュー
No.54: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ソウルメイトの感想

私もかつて犬を飼っていたことがあります。
小型犬でしたが、エサやりや散歩は私の役目。きっと彼らは私をボスだと認めてくれていたと思います。
私のような犬好きに必読の、犬と人間とのつながりを描いた短編集です。
冒頭に犬の十戒なるものが掲載されていますが、まさにそのとおりで、犬を飼うからには小さくても尊い命があることを忘れず、最後まで責任をもって接していくこと。
いうことを聞かないとか、一緒に住めなくなったとか言って捨て犬にするなんてもってのほか、ぜひとも命ある犬たちの一生を人間が見守ってあげる、ある意味あたりまえのこととも言えるメッセージを感じました。
ソウルメイト
馳星周ソウルメイト についてのレビュー
No.53: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

連続殺人鬼 カエル男の感想

「さよならドビュッシー」とともに最終選考に残ったという話題性の高い作品で、読むのを楽しみにしていました。そして読後感は。。。
「ドビュッシー」の印象そのままに読むと結構度肝を抜かれます。まずもって、殺害シーンや暴力シーンの描写がエグイ!「さわやか系」と言われる「ドビュッシー」と同じ作者とは思えぬドぎつさ!
それだけ完成度も高いということなのでしょう。
せめてもの救いは、ピアノの演奏シーンが出てくること。エグイシーンが多数出てくる中で、心洗われる場面が出てくるのは、やはり七里さんならではです。

連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)
中山七里連続殺人鬼 カエル男 についてのレビュー
No.52: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (3件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

微笑む人の感想

妻子を殺害した容疑者はすぐ逮捕されるも、動機は本を保管する場所に困って(!?)とこの先どうなっていくのか興味津々で読み進めていったが。。。

全編インタビュー形式で展開するのはいいのですが、妻子殺害の動機や容疑者の周辺の人たちの証言を読んでいくうち、何が本当で何がウソだかが分からなくなってきました。(インタビュアーである小説家(著者がモデル?)が容疑者を含む証言者にまんまとダマされている?)

結末は結局、著者が読者に対し「さぁ、あなたならどう考える?」と問いかけられて終わっているようで、中途半端な感もありましたがこれも著者ならではの手法でしょうか。そう考えればこれもありかな、とも思いますが。

微笑む人
貫井徳郎微笑む人 についてのレビュー
No.51: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

日本の黒い霧~昭和の激動期を実感

昭和20年代、日本はGHQの統制化にあり、混乱状態から抜けられないでいた時代に起きた数々の事件の謎を清張さんが独自の観点から推理する。
有名な下山事件、松川事件に帝銀事件などは、事件の概要は良く知っていたが、そこにはGHQの影がうごめいていた。。。
聞いたことのある事件から、初めて耳にしたような事件まで、清張さんの名推理が展開され、戦後間もない頃の日本国内の混乱の様がよくわかった。真相はいかに、という感じですが、真犯人に突き当たりそうになったら急に警察が捜査を終えてしまうところなど、似たような事件は現代にもあるような。。。
本作に納められた事件については、当時も今もその推理について物議をかもしているようで、本作の影響力の大きさを知らされますが、特に伊藤律の章などは、伊藤の遺族から大きな間違いを指摘され、場合によっては発禁もありうるという記事を最近読んだことがあるくらいです。なんといっても、事実は小説より奇なり、歴史は生き物なんですね。
日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)
松本清張日本の黒い霧 についてのレビュー
No.50: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

臨床真理の感想

正統派の医療ミステリと思いきや、障害者を題材になんともいえないダークさというか、
ここまで書いて大丈夫か?というくらいエグイ小説です。(特に最終盤)
ストーリーは割合ミステリの王道を行っていて、キャラクターもそれぞれ持ち味を出してます。
司の特殊能力もミステリらしくでいいじゃないですか。
美帆や友人警察官もいいキャラです。

障害者の描き方云々が言われてますが、私はこのくらいエグくてもいいのでは?と思います。
さすがに終盤のシーンはそのエグさに「!?」が目の前をユラユラしながら読んでいましたが、
これまで読んだこのミス大賞作品野中でも、レベルは上位だと思います。(このミス大賞の受賞作には結構エグイ内容の作品が多いと思うのは私だけ!?)

評価の高い柚月氏の他の作品も楽しみです。
臨床真理 (角川文庫)
柚月裕子臨床真理 についてのレビュー
No.49: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

思い出探偵の感想

思い出の人・もの・ことを探すのが生業の思い出探偵。
終戦間もない頃の混乱期に出会った女性や、大事な落し物を届けてくれた名前も知らない人を探すことを生業とする思い出探偵。
”ハートフルミステリ”作家の著者ならではの心がホットになる作品です。
中にはサスペンス色の強い章もあり、できたら全て”ハートフル”であってほしいとも思いましたが、
どの章も「思い出」をテーマにしていることを思えば、少し変化球で攻めるところがあってもいいかなと。「思い出」とはいいものも悪いものもありますからね。
「思い出をなくした男」が続編とのことなので、早いうちに読んでみたいですね。

思い出探偵 (PHP文芸文庫)
鏑木蓮思い出探偵 についてのレビュー
No.48: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

写楽の正体見たり!?

謎の浮世絵師・東洲斎写楽の正体を著者ならではの視点で解明していく傑作長編。
その謎については諸説入り乱れているのですが、島田説はまさに目からウロコ!
これまで誰も目をつけなかったところ(意外と盲点?)に注目、謎解明のストーリーは
納得の一言です。

惜しむらくは、冒頭からしばらく読まされる”六本木回転ドア事故”。
なにか写楽の謎につながるのかと思って読んでいると肩透かしをくらったような感じです。
この事故は写楽とは直接関係ないので(こっちの方は解明まで行かないので)、
写楽の謎解明の部分が痛快だっただけに、よけいなサイドストーリーをつけてしまったな、という
印象が残り、残念な後味でした。
写楽 閉じた国の幻
島田荘司写楽 閉じた国の幻 についてのレビュー
No.47: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

ローカル線サイコウ!

赤字廃止寸前のローカル線を再生させるべく、社長に抜擢されたのはなんと、新幹線のカリスマ・アテンダント!運転ダイヤは1時間に1本程度の青息吐息ローカル線が、新社長の画期的なアイデアによって見事に地元に愛され蘇る。
本書はそんな企業再生物語にミステリの要素を絡めた、実に痛快な作品です。ミステリの部分は著者ならではの展開になっています。
現実にも再生を果たした路線はあるし、工夫次第で廃止を免れることは可能だということを改めて教えてくれています。鉄道オタクの皆さんにもぜひ読んでもらいたいです。
ローカル線で行こう! (講談社文庫)
真保裕一ローカル線で行こう! についてのレビュー
No.46: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ミステリ色が一層濃くなりました

これまでと物語の印象がかなり変わりました。
長編であることのほかにも、江戸川乱歩をテーマにして暗号解読なんかも出てきて、ミステリ色が濃い一冊となっています。
いつかは出てくるだろうな、と思っていたらやはり出てきた「乱歩」。
ストーリーもそれに合わせたでしょうね、ミステリの王道のような展開です。
栞子さんの”探偵ぶり”も堂に入ってます。
こうなると次回作はもっとミステリらしくなるんでしょうか。
そして栞子さんと大輔君の運命は!?
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
No.45: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

いつまでもショパン。いつまでも岬洋介。

岬洋介シリーズです。「ドビュッシー」「ラフマニノフ」ときて「ショパン」です。
前2作と比して、舞台がポーランドで行われる「ショパン・コンクール」、そしてテロリストによる爆破事件とスケールが一気に大きくなりました。そして、内容の描写も格段に進化しているような気もします。コンクールの場面とテロの部分も難なく融合していると思います。
コンクールにおける演奏時の描写も変わらず秀逸で、まさにその場にいるように演奏者や観客の気分がよく伝わってきます。
それにしても、われらが岬洋介の今後が気になります。
ショパンの次にお目見えする大作曲家はさて、どなたでしょうか(・ ・)??

いつまでもショパン (宝島社文庫)
中山七里いつまでもショパン についてのレビュー
No.44:
(8pt)

コミカル青春お仕事小説

「あぽやん」、予想通りドラマ化されましたね。原作に勝るとも劣らない軽くてコミカルなドラマですが、さて原作と比べて中身的には...
本作は1作目と比しても、あぽやんの仕事ぶり・奮闘ぶりがより軽妙に、それでいて様々なトラブルに真っ向から立ち向かう真摯ぶりがより濃く描かれていると思います。
大げさではなく、仕事に汗を流す我々に元気を与えてくれるといっても過言ではないといえます。
これからもがんばれ、遠藤くん!
恋する空港 あぽやん2 (文春文庫)
新野剛志恋する空港 あぽやん2 についてのレビュー
No.43: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ビブリア古書堂の事件手帖3 栞子さんと消えない絆の感想

ドラマ化もされ、作品の雰囲気もわかったので第2巻でやめようかと思ったけど、結局3巻目も読んでしまった。。。
1章の古書店の入札に関しては初めて知った内容なので、印象に残りましたね。
あとはそれなりの謎を提起して。。。

4巻目も出るんですか?終わり方が気を持たせるような感じだし、あとがきにも触れられて
いるし。

もうっっ、また手を出しちゃうぢゃないですかっ!

ps.ドラマ版、大丈夫か?(原作栞子さんとのあまりのギャップに心配になります。。。)
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)