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本好き! さんのレビュー一覧

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レビュー数339

全339件 241~260 13/17ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.99:
(9pt)

イーハトーブ探偵 山ねこ裁判: 賢治の推理手帳IIの感想

宮沢賢治”探偵”と助手役”カトジ”が活躍するシリーズ第2弾。
前作にも増して”ケンジ”の推理が冴え渡ります。
大正という時代を舞台に、ケンジのせっかちな人柄とそれに振り回されるカトジの困惑振りが面白く描かれています。
前作で気になった時代考証もなんとかクリアはされているんでしょう、各章に登場する人物たちのセリフ・服装・所作など
かなりの部分で当時実在したかのようなリアリティも醸し出されているように思いました。
こうなれば第3弾も待ち遠しくなります。

イーハトーブ探偵 山ねこ裁判: 賢治の推理手帳II (光文社文庫)
No.98: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

静おばあちゃんにおまかせの感想

元裁判官の高遠寺静おばあちゃんの名推理がさえる!
どんでん返しのスリルも味わえる5編からなる、軽快かつメッセージ性の高い連作短篇。
静おばあちゃんの名推理が味わえるが、そこは中山センセイ。一筋縄ではいきません。
最後のどんでん返しにひっくり返りました~!
期待は裏切りませんよ~!
静おばあちゃんにおまかせ
中山七里静おばあちゃんにおまかせ についてのレビュー
No.97: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

朽ちないサクラの感想

著者の作品は佐方貞人シリーズに見られるように、女性作家らしからぬ骨太さが売りだと思うのですが、本作品は女性の警察事務員が主人公のせいか、その特徴が希薄な印象を受けました。警察小説を謳っていて、後半は骨太さが戻ってくるけど、全体的には物足りなさが...

あの極悪宗教団体を思わせる団体が出てきて(やや唐突に)、それなりの面白さはあります。
また警察、とりわけ公安の闇の部分をえぐってくるところは、警察嫌いの私にとっては読みどころではあります。

やはり、佐方シリーズの骨太さ・えげつなさが持ち味なので、(佐方ばかり書けとは言わないが)それを忘れないで新たな作品を手がけてほしいと思います。
朽ちないサクラ (徳間文庫)
柚月裕子朽ちないサクラ についてのレビュー
No.96:
(9pt)

レオナルドの扉の感想

かつてアニメ制作に携わっていた筆者が、当時からあたためていた構想を元に描いた冒険ファンタジー。
ナポレオンを敵に回し、レオナルド・ダ・ヴィンチに賛辞を送る筆者として初(?)となる冒険活劇です。
なるほど、アニメ制作の現場にいた人にとって、こういった冒険アニメは一度は作ってみたいと思うんでしょうかね。
これは小説だけにとどめておくにはもったいない、ぜひジブリと手を組んでアニメ化してほしいものです。
登場人物では二人の女性のキャラが際立っていますね。
レオナルドの扉 (角川文庫)
真保裕一レオナルドの扉 についてのレビュー
No.95: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

どんでん返しのオンパレード!

どんでん返しの帝王が短編を書けば、これでもかとどんでん返しのオンパレード作品が出来上がる。
おそらく得意のどんでん返しを題材に依頼された作品なのでしょう。
少々”ムリヤリ”感も否めないが、ここまでどんでんされたらさすが!と言わざるを得ないでしょう。

七色の毒 刑事犬養隼人 (角川文庫)
中山七里七色の毒 刑事犬養隼人 についてのレビュー
No.94:
(8pt)

我が心の底の光の感想

タイトルからくる重いイメージとは裏腹に内容は軽め。
主人公・晄は幼い頃からの境遇・年齢を重ねるごとのエピソード(章)は読んでいて胸糞わるくなるほど
ひどい経験をするが、やはりタイトルほどの重さは感じられない。
でも最終章でこのタイトルの意味がわかったときは、ほろっとする場面もありました。
貫井さん、このテーマも悪くはないですが、どうか次回作はもっとずっしり重い作品を期待しています。
我が心の底の光 (双葉文庫)
貫井徳郎我が心の底の光 についてのレビュー
No.93:
(8pt)

パレートの誤算の感想

ケースワーカーを題材にした著者ならではの硬質ミステリ。
生活保護の不正受給などを取り上げ、読み応えのあるミステリに仕上がっています。
著者の長所は硬質・骨太な内容・描写ですが、前半はそれがやや希薄かな?と思いましたが
後半、クライマックスに向かうと色濃く出てきました。やはりこうでなくちゃ。
生活保護をめぐる問題点や、パレートの法則に関する薀蓄など、なるほどと思わせる部分もgood!
80:20の法則など、誰かに話してみたくなりましたよ。
パレートの誤算 (祥伝社文庫)
柚月裕子パレートの誤算 についてのレビュー
No.92:
(8pt)

the SIX ザ・シックスの感想

超能力というか特殊な能力をもった子供たちを題材にした連作短編。
夢人さんはこういった”特殊能力”をテーマにしたものが得意ですね。

前作の「ラバーソウル」なんかに比べると、軽くてその分物足りなさも感じてしまうけど、
特殊能力に悩む子供たちを温かい目で見つめてる、そんな雰囲気が全編に漂っていて、
読後はとてもさわやかな、心が温かくなる作品です。
the SIX ザ・シックス
井上夢人the SIX ザ・シックス についてのレビュー
No.91: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人の感想

「ドンデン返しの帝王」と呼ばれるだけあって、ストーリー的に面白く読ましてもらいました。
”臓器移植”をテーマとして、ドナー側・レシピエント側の思惑・感情がミステリの要素を借りて巧みに描かれています。
自分にはまず無縁であろうこのテーマについて、改めて考えさせられる一作です。

ただし登場人物はというと、主人公であるはずの犬養には魅力を感じなかった。主人公にしてはあまり活躍はしていないような。
むしろ相棒を務める古手川に刑事として人間としての魅力が詰まっていました。これは筆者の狙い?

サブタイトルの「刑事犬養隼人」はいらないなぁ。。。
刑事犬の話かと思ったよ(笑 (^^;
切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 (角川文庫)
No.90:
(9pt)

ダブル・フォールトの感想

新米弁護士が初めて殺人事件の被告側の弁護に奮闘。前半はいわゆる法廷サスペンス的に進むが、そこは真保さん、並みの法廷モノに終わらず、後半は趣がかなり変わってくる。その変換点が結構読ませてくれます。
そして、被害者の娘・香奈が物語を動かす。このキャラはいいですよ、彼女を主人公にスピンオフ小説読みたくなったから。
ダブル・フォールト
真保裕一ダブル・フォールト についてのレビュー
No.89:
(7pt)

ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめの感想

太宰治「晩年」...
一度使ったテーマを再登場させるのはいかがなものか…というのはあった。
個人的なことではあるが、このシリーズで、古書に関する薀蓄を数多く知りたいというのがあり、前巻まででも楽しませてもらったが、
「晩年」は既出であり、再登場させたのははネタギレ!?を思わせるものが正直あった。
でも、1巻通して太宰スペシャルだし、今回はじめて「晩年」を読んでみようと思わせたのも確かである。
ストーリーとしては依然面白いです。よく考えられていると思います。
五浦くんと栞子さんのラブストーリーの行方も気になるところですが、それはほんのサイドストーリー的に扱ってもらって、
次巻以降も古書にまつわる薀蓄&ミステリ全開でお願いしたいところです。

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
No.88:
(8pt)

イントゥルーダーの感想

登場人物のキャラガどうも血が通ってないようで、初めて息子を目の前にした主人公も何か他人事みたいに考えているような印象がぬぐえなかった。主人公のみならず、全員に言えること。(中には愛嬌のあるのも出てきたけど。)後半になるとそれも幾分薄らいできたが。
でもさすがは著者の経歴がモノを言ってる。原発事故を予見したかのようなストーリーは今読むとさすが、としか言いようがない。
予見したのか、福島の原発事故は起こるべくして起こったのか。
原発の今後を改めて考えさせられる作品です。

イントゥルーダー (文春文庫)
高嶋哲夫イントゥルーダー についてのレビュー
No.87:
(9pt)

蟻の菜園 -アントガーデン-の感想

最近ニュースでよく耳にする「連続不審死事件」と「児童虐待」を組み合わせたような作品。
「佐方シリーズ」のような骨太さというよりは、女性作家ならではの女性登場人物の心理や、社会的に問題になっている事件に対するメッセージなどが込められているように思います。
どんな理由があろうと人を殺めるのは許されることではないですが、この作品を読むとそんな考えが少し揺らぐほど切ない、やるせない気持ちにさせられます。
ここに出てくるアリバイについては、そんなにうまくいくか?という気にもなるけれど、特に児童虐待については実際にも犠牲になる子供たちを思うと、行政がもっとなんとか対策を練ってくれと願う気持ちがより高くなりました。


蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)
柚月裕子蟻の菜園 -アントガーデン- についてのレビュー
No.86:
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

銀行嫌いに拍車がかかる痛快作

前作「ロスジェネの逆襲」でやや失速したように思えた”半沢シリーズ”、本作で一気に挽回!
銀行内部のみならず、帝国航空の再生タスクフォースとの攻防あり、政界も絡んできたりで今までになく大きな話になってきた。
再生タスクフォースの辣腕弁護士との”対決”も面白い。そして中野渡頭取が...
読んでいるときが至福のときに思えてしまう”半沢シリーズ”、まだまだ続きがあるのでしょうか。
失速することなく、半沢のあっ!と驚くような活躍を今後も期待します。
銀翼のイカロス (文春文庫)
池井戸潤銀翼のイカロス についてのレビュー
No.85: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

烙印の感想

本作を大幅改訂して刊行されたものが「迷宮遡行」。著者によると、”主人公を始めとする登場人物の設定、物語のトーン、発端と結末など、かなりの部分で変更があります。七割は新たに書き下ろした原稿なので、まったく別の作品と思っていただきたい”とのこと。
なるほど、完成度としては「迷宮遡行」に比べればやや物足りない感はある。
でもそれはそれで、別の作品として考えれば、十分成り立っている作品と言えます。
最後のどんでん返しは、初期の時点で貫井流が炸裂しています。
本作は「迷宮遡行」が出ている時点で絶版状態でしょうが、某古本屋で安価で手に入ったのはラッキーで貴重な買い物です。

烙印 (創元クライム・クラブ)
貫井徳郎烙印 についてのレビュー
No.84: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

検事の死命の感想

「心を掬う」は何もそこまで?とツッコミを入れたくなるところもあったが、佐方の執念を感じさせる作品。
「業をおろす」は佐方の父が無実の罪を自ら受け入れた真相が明かされる。
連作短編「死命を賭ける」「死命を決する」は検察・佐方側と弁護側の応酬が面白かった。
痴漢行為が題材であるのと、弁護側に対抗する決め手が若干弱いかな?という気はしたが、佐方検事の冴えが
ここでも披露されました。佐方シリーズ、まだまだ続けてほしいですね。
今度は佐方、絶体絶命!?のピンチに陥るも見事に切り抜ける痛快作をぜひ。

検事の死命 (角川文庫)
柚月裕子検事の死命 についてのレビュー
No.83: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

闇に香る嘘の感想

視覚障害者を主人公に、臓器移植、中国残留孤児、点字による暗号解読等盛りだくさんで、最近の乱歩賞作品の中でもかなり上位に来るほど面白い作品でした。主人公が目が不自由にもかかわらず精力的に謎に立ち向かう様は涙を誘うほど。
そして最後のどんでん返し。著者は過去に何度も最終選考に残ってきた実力者ではありますが、デビュー作にしては完成度の高い作品で、次回作以降が楽しみです。
パクリ?そんなの気にしない、気にしない~!
闇に香る嘘 (講談社文庫)
下村敦史闇に香る嘘 についてのレビュー
No.82:
(9pt)

アンダーカバー 秘密調査の感想

IT企業の若手社長が海外でいわれのない麻薬所持容疑で逮捕!
のっけから興味深い展開で先行きが楽しみになる内容。
そしてその後は、真保さんならではのスケールの大きさで、思わぬストーリーが繰り広げられます。
世界中を舞台にしたグローバルな内容が、ともすれば大きくなりすぎて実感が伴わず、登場人物に感情移入しきれない欠点もあるのですが、そこは著者の力量、最後まで息をつかせない内容で、多少の硬さはあるものの、エンターテインメント性は十分です。
あとは、罠にかけられ社長の座を追われた戸鹿野の仕返し(倍返しだ!とは言わないまでも…)が見たかった気もします。

アンダーカバー 秘密調査
真保裕一アンダーカバー 秘密調査 についてのレビュー
No.81:
(9pt)

イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたりの感想

実在の人物を探偵に見立てた小説は特に珍しくはないけど、最近何かと話題の宮沢賢治を彼のキャラクターを崩すことなく、見事に探偵役をこなさせた作品です。彼のパートナーである”カトジ”もいいキャラクターです。
また、賢治が実際に書いた詩を元にした小説でもあり、巧みに詩とストーリーをリンクさせているところはポイントが高い。
収録されている短編4作品は、実現可能かどうかは別として、トリックとそれを解明するまでが丁寧に描かれている。
惜しむらくは、時代考証がどうか、と東北弁のセリフの読みにくさ。
シリーズ化されるようですので、今後が楽しみです。
イーハトーブ探偵 ながれたりげにながれたり: 賢治の推理手帳I (光文社文庫)
No.80:
(9pt)

半沢直樹健在!

期待を裏切らない半沢シリーズ第3弾です。
左遷?で出向させられた半沢と東京中央銀行との戦い。
前2作に比べてやや堅いイメージはあったものの、胸のすく1冊です。
特に後半、繰り広げられる半沢VS東京中央銀行の場面。爽快です。
さぁ、第4弾「銀翼のイカロス」も早く読みたい~!

ロスジェネの逆襲 (文春文庫)
池井戸潤ロスジェネの逆襲 についてのレビュー