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本好き! さんのレビュー一覧
本好き!さんのページへレビュー数342件
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いつの時代になってもなくなることのない「いじめ」問題。今回も重いテーマを貫井流に取り上げた作品です。
重厚感のあるテーマを読みやすく描いたと思われるのは、”アニコン”を大量殺人現場に取り上げたところか。その辺に貫井流を感じさせます。 その他にも、自分と接点のあること、あまりないことについて人はどう関わるか、考えさせるところもありました。 事の真相については、そうなのかなぁ。。。という感想にとどまってしまい、読後感はどこか消化不良を感じるものでもありました。 でも、やはり貫井さんともなればこの重いテーマにずっしりとした警鐘を鳴らしたという点では成功しているでしょう。 いわれているほど悪くないですよ。この調子で次回作も重いものを持たせてくださいよ。 |
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昭和を代表する社会派ミステリの金字塔ともいうべき、傑作。といえるのは、昭和30年代にこれだけのミステリ作品が描かれ、今なお読み継がれる傑作となっていること。
今西刑事の執念の捜査、方言学、音響学、政界のウラ側までも上手く取り入れて、読み応え十分の作品に仕上げられたこと。上下巻に分かれる超長編になったのは、それだけ現実的には世の中簡単じゃないよ、と紆余曲折を繰り返す捜査やそれを攪乱する犯人のやり口を細かく描いた結果なのでしょう。採用されているトリックがどうのこうのと取りざたされることもあるようだけど、別に気にならなかった。 松本氏を代表する作品であるだけに、何度もドラマ化・映画化されているが、そのどれもが到底及ばない原作の力をよくわからせてくれた”昭和の社会派ミステリの最高峰”なのです。 追伸:「男の爆発」には笑いました(笑) |
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野球や競馬のミステリを読んできた本城氏の新境地か、ミュージシャンの世界を見事に描いた人間ドラマに仕上がっている。仲違いやドラッグなど、ミュージシャンあるあるな部分もあり、実際のミュージシャンたちも味わっている部分もあるのでは?とリアリティも窺える。
音楽を奏でるシーンも堂に入ってるんじゃないかな。歌詞もドラマチックな仕上がりですよ。音楽好きな私にも納得。 でもやはり本城氏の作品はスポーツモノがいいな、というのもホントのところ。 |
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直木賞受賞作「少年と犬」のステップとなったとも言える作品。犬好きな必読、女子中学生・雨音を取り巻く伯父・道夫や高校生の正樹が彼女の成長に手助けし、そして忘れてはいけないバーニーズマウンテンドッグのワルテルから大切なものを教わり自分自身を見つめて将来の姿を見出していくという、感動的な小説となっている。山岳小説の要素もあるが、犬小説としてのある種のパターンもあって、これはこれでひとつの小説ジャンルととらえる。道夫さんや正樹の言動、きれいな山岳・森のシーン、そしてラストは涙なしでは…
ひとつ気になったのは、ストーリーには関係ないけど、中高生にビールやワインを飲ませるところ。別に変な意図はないんだろうけどね。 |
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現実に起きた事件がもととなった作品であり、時代もあっただろうが協会側の狡猾さと、当時の日本の警察力の弱さを見事に描いた快作。
人物名や団体名は変えられており、多分にフィクションも交えているだろうけど、教会側の巧みな策略には警察のみならず、私も舌を巻かれる思い。 全編にわたり、作者の事件に対する思いが張り巡されている、最後まで気を抜けない物語だった。また、第1部の教会編、第2部の捜査編に分かれて 事件の書き方も作者のうまさが光っていると思う。 これが全くのフィクションだったらよかったのにとも思った。 警察のふがいなさに歯噛みすることしきりだったが、現代の未解決事件も同じようなことが起きているのではないかとも感じさせてくれた。 |
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これまでの「戦場のコックたち」や「ベルリンは晴れているか」等とは全く異なる作風で、まさにジブリ映画を思わせる幻想的ファンタジー。本の世界に入り込むというリアリティとは真逆の世界を体験する少女がとても健気で好感度↑↑。
元来、私自身はこういった作品はやや守備範囲外だけど、いつしか物語世界にどっぷりハマって、自分も”本”の世界に入り込んでしまっているのに気づくことも。 基本的には普段の読書にリアリティを求める私ですが、たまにはこういう幻想空間を体験するのもいい、と感じさせてくれた。 しかし、ひるね伯母ちゃんは気持ち悪いな。。。 |
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前作「たこ焼きの岸本」でたこ焼き屋を営む十喜子の女子高生時代から進と結婚するまでの「エピソード0」的な第2巻です。
十喜子の病院勤務時代にはある「事件」も起きて、ミステリ要素も込められています。 前作にも増して、大阪人情、大阪の文化が織り交ぜられ、大阪下町の人たちの温かさがしっかり伝わってきます。少しでも大阪に縁のある人なら、これぞザ・大阪を(それも古き良き昭和の)感じることでしょう。 十喜子は進のようなちゃらんぽらんな男とよく結婚しようと思ったものですが、前作を読んでいれば納得はいくでしょうね。 |
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巷では猫ブームとやらで猫番組も多いが、やはり犬好きには犬小説。前作「ソウルメイト」と比して「命」に重きをおいたお話が多いです。
特に障碍をもった犬をテーマにしたものは、かつて私も脚の不自由な犬を飼っていたので感傷に浸っていました。 最後の章では、そんな彼らに逢ってみたくなる作品。あっちの世界で元気に走り回ってるかな。 |
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落語にはサゲが大事。破楽師匠が教えてくれたとおりに、見事に最後が決まっています。創作落語の「千歳飴」や刑務所の慰問など読みどころ満載で、まさに名人芸を堪能した気分。電撃文庫大賞の奨励賞を受賞したのも頷けます。「猫の恩返し」で涙腺崩壊です。
弟子入り志願する願もさることながら、破楽師匠の生き様に拍手! |
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認知症を題材にした前半、テロリストの暗躍の中盤、そして警察組織の闇をえぐった終盤。
この展開はミステリとして迫力あり。乱歩賞作としてはレベル高い。地味な前半から派手な中盤〜後半の様変わりには読み応えがあった。 選考委員が指摘するように、警察組織を勘違いしているには同意するが、フィクションだからいいか。 |
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生産者の立場から見た競馬を、リアリティ豊かに描いた感動作。さすがは元スポーツ紙記者、どこをとっても臨場感豊かに読ませてもらえた。生産者のみならず、調教師、騎手、馬主も実際こういうやり取りをしているんだろうなと思わせるし、結末はわかりながらも、感動に誘ってくれるのは競馬ファンならずとも納得の作品です。
帯に「ダービーのスタンドがファンで埋め尽くされる日が戻りますように」とあるように、1日も早く大勢のファンが生のレース観戦ができるようになるよう心から願っています。 |
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輪廻転生を題材にしたものは数々あれど、本作は著者のセンスのよさと読みやすさで感動的な一作。前世の記憶があるということがこれほどまでに不幸なことなのか、というのが全体に漂い、純愛ミステリといった風合いで、なるほど直木賞を獲ったのも頷けると感じた。輪廻転生は肯定も否定もしないがきっとそういう子供は実際いるのだろう、ただ上手く人に伝えられないまま大人になるにつれて忘れていくんだろうな、と思ったしだいです。
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確かに翻訳モノ独特の言い回しが気にならないこともないが、古典ミステリの名作には違いない。文句のつけようはないし、時代を考えればその時代にこれだけの構成でできることが称賛に値するといえるのでは。「多重解決」という手法も面白いし、「犯罪研究会」の面々も個性的。
貫井徳郎が本作を意識して「プリズム」(既読)を書いたときいて納得。 |
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悲惨な電車事故をベースに、人を愛することとは?を問いかける心温まるファンタジー。幽霊が事故の犠牲になった愛する人に会わせてくれるというのは既視感があるが、良心的な作品となっていると思う。特に第四章の最後はウルウルくるね。どこか自分に重なる部分もあって、十分惹き込まれた。いいお話を読ませてもらいました。
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普段はあまり手にしない類の作品だが、タイトル当てということで閑話休題的に読了。○○○○○○○○は終盤にはわかったし、普通に読んでいれば判明しやすいでしょう。
それにしても気になったのは、嫌悪感をもたせるほどの軽さと下ネタ的情景!やはり結局のところ普段あまり手にしない作品のひとつでありました。おそらく高い確率で吝作品はこれが最初で最後。 |
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「人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。こんな動物は他にはいない。」本作を読むとそれがよ〜くわかる。いい人間、悪い人間の違いなんか当然わかってるんだろうな。犬を飼っていたことのある私も、これを読んで改めて犬が人間に対してもっている感情がどれだけレベルの高いものかを感じ取ることができました。私も感じたことがあるのですが、やけに飼っていたのと同じ犬種に出くわすな、と思っていたら当の犬が実は亡くなったと聞かされ、きっとありがとうを言いに来てたのでは?なんて言われたことがあります。本作は現実感はイマイチかもしれないが、そんな犬の想像以上の賢さを思い知らされる作品でした。直木賞受賞おめでとうございます^_^
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大河ドラマの影響もあり、12年ぶりに再読。光秀に関する研究も進み、またドラマや小説などの本を読んできたこともあり、より内容が鮮明に理解できた。改めて真保さんの筆力に感服。
小平太を代表する忍びの躍動ぶりも感動的、上下巻に分かれて長いかと思われた大作もあっと言うまに読破。光秀に関する謎はこうだったらいいな、面白いなと思ったことをほぼ網羅してくれていて、文句なしの傑作と言えます。 数年後、また再読したいです。 |
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横溝正史は私がミステリにハマるきっかけになった作家(そうです、乱歩より先!)。そんな横溝ワールドと親族間のトラブルを上手く絡ませてます。作中でもそう言わせてますが、なかなか上手く描かれています。横溝についての薀蓄もさり気なく公開、あぁそういう時期もあったんだなとしみじみする場面も。シリーズの中でも上位にくるおもしろさでしょうね。
でもなぜ2021年(未来!)の設定が? |
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役場の仕事に行き詰まりを感じる主人公・あたりが現実逃避するお話。結局はもとの職場に戻るけど、どこか「およげ!たい焼きくん」に近いものを感じた。あたりはこの経験を通じて成長できたのか?は少々疑問。
現時点で渚さんの著作すべて読了。次回作が今から楽しみ! |
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ワンパターンなのに毎回ほっこりさせられるエピソード。
今回は第1章にあの大道寺茜さん登場。認知症を患う父親を気遣う様子に感涙。 早くも第7弾になる本作も飽きをこさせず、目頭を熱くさせてくれます。 |
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