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マリオネットK さんのレビュー一覧

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レビュー数347

全347件 261~280 14/18ページ

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No.87: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

綾辻氏の新境地にして真骨頂!

館シリーズ以外はいまひとつパッとしない評価(失礼!)だった綾辻氏の新たな代表作となった作品ですね。

学園青春ホラーミステリと言うべきか「こんな作品も書けるんだ!」と綾辻氏の新たな可能性を教えて貰った作品です。
それと同時に従来の彼の作品の魅力である、現実と幻想の狭間をつくようなホラー、極めて読みやすい文章、終盤の大どんでん返し、が遺憾なく発揮され
まさにこの作者の新境地にして真骨頂と言える作品になっていると思いました。

作中で「酒鬼薔薇聖斗事件」や「ノストラダムスの予言」が言及された時、主人公達と自分が同年代ということが判明して、親近感が沸きました。
その反面、自分も中高生ぐらいの年齢の時に読めていればさらに楽しめた作品だったような気もします。
実際、アニメ化したり、スニーカー文庫版も出たり、ティーン向きの読み物としても優秀な作品となっていますね。
この作品を機会に館シリーズなどを読む中高生が増えてくれたら嬉しいと思いました。



▼以下、ネタバレ感想
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Another
綾辻行人Another(アナザー) についてのレビュー
No.86: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

努力は買いたいです

中世のフランス、第一次大戦下のドイツ、1989年の日本……3つの時空で生まれ変わりを繰り返す男女たちの壮大なSFミステリー。

ともすれば作者の独りよがりのようなストーリーで、非常に人を選ぶ作品だと思うのですが、それぞれの舞台にそれぞれ謎やトリックを用意した上で、全体を通して大きなストーリーとどんでん返しが用意されており、実際のページ数以上の大作感はあります。
いろんな要素を詰め込みまくった挙句、ほとんど投げっぱなしで終わった前作の『クロック城殺人事件』に比べれば、綺麗にまとまっているのではないかと。
あと、個人的にはちょっとゲームの『クロノ・トリガー』を連想しました。


出来がいいとは言えないかもしれませんが、やろうとしたことは個人的に評価したい一作です。

▼以下、ネタバレ感想
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『瑠璃城』殺人事件 (講談社文庫)
北山猛邦『瑠璃城』殺人事件 についてのレビュー
No.85: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

B級ミステリにしてもお粗末ですね

「森のくまさん」を名乗る、そのユーモラスさが逆に不気味な殺人鬼による連続殺人をテーマにした、典型的なB級ミステリ。

これの前年に発表された中山七里氏の『連続殺人鬼カエル男』にいろんな面で似てると思いましたが、謎解き、意外性、独創性、ドラマ、人物、描写……全ての面において大きく水準が下回ってると感じました。
(あの作品も結構辛口にレビューした私が言うのもなんですが)

・登場人物がみんな薄っぺらい。
・ミステリファンどころか名探偵コナンが好きな子供でもわかりそうなレベルの見え見えすぎる犯人。
・2ち○んモチーフの匿名掲示板の書き込みの描写がいちいち寒い(年数が経ってから読んだらますます見るに耐え無そう)

正直この程度の作品でこのミス大賞 隠し玉ですか……という感想です。
あの賞自体がそもそも自分の中では「このB級ミステリ面白い!」みたいな賞だと思ってますが、そのB級ミステリの中でももうちょっと光る作品はいくらでもあったのではないかと思います。
はっきり言って、出来のいい作品や独創性のある作品よりも、一般大衆の興味を惹きやすそうな作品に受賞させて、騙してでも買わせたらこっちのもんって考えなんですかね。

ボロクソに言いましたが、テンポは良くて非常に読みやすく、分量も少なめなので、あまり頭を使わず時間もかけず軽めなのを読みたい、という時にはおススメできるかもしれません。

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公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
堀内公太郎公開処刑人 森のくまさん についてのレビュー
No.84:
(7pt)

まさに物語が徐々に「骨」組みされていくよう

幻想的で怪談じみた物語が、展開が進むにつれて徐々に輪郭がはっきりしていきます。
まるでバラバラだった骨が一つずつ組み合わさってその形が出来上がっていくかのような作品です。

単純な物語としての印象は前二作の方が上かもしれませんが、ロジックの完成度は今作の方が洗練されていると感じました。



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文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)
京極夏彦狂骨の夢 についてのレビュー
No.83:
(5pt)

ハイジャック&殺人事件の真相と結末は……

ハイジャックされた機内でハイジャック犯とは別の何者かによる殺人事件が起こるという緊迫感と不可思議感が同居したミステリ

設定は面白かったんですけど、人質に取られてるのは人形たちか?と思うような不自然さと、一人称で描かれているハイジャック犯たちに全く共感できなかったのであまり楽しめませんでした。

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月の扉 (光文社文庫)
石持浅海月の扉 についてのレビュー
No.82:
(8pt)

非常に高水準・高密度の連作短編

戦中の日本が部隊のスパイ養成機関を題材とした連作短編。
普段あまり読まない、興味を惹かれないジャンルなのですが非常に出来が良いと感じ、面白かったです。
収録された五編の短編はどれも違った切り口で、ハズレ無しと感じました。
ページ数はそれほど無く、実際2時間少々で読めたのですが、その内容の密度の濃さに大満足でした。

現実のスパイ事情や定石などわからないし、結城中佐やD機関のメンバーの超人っぷりには、作中でまさに言われてるとおり「現実にこんなヤツがいるわけないだろ」なんですが、それでも作中随所の台詞や説明に納得させられてしまう説得力がある作品でした。

しかし考えてみると日本は戦時中から今日にいたるまで、国家で「スパイ」という存在はとことん排除している国なんですね。
それより以前には「忍者」という世界的知名度を誇るスパイがいたのになぁ、なんてふと思いました。

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ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
柳広司ジョーカー・ゲーム についてのレビュー
No.81:
(4pt)

理屈ではなく感情、感覚的に好きになれない話だった

東野圭吾氏の作品の中ではミステリ成分は薄めの作品な気がしました。

個人的にはどうも登場キャラクターたちの言動に違和感、不快感を覚える場面が多く好きになれませんでした。
中盤の夫婦のすれ違いの流れが、娘を失ったという最大の悲劇そっちのけで醜い争いしてるなぁ、という気持ちがどうしてもぬぐえませんでした。

出来うんぬんではなく、私の好みではない、という作品でした。

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秘密 (文春文庫)
東野圭吾秘密 についてのレビュー
No.80:
(7pt)

いろんな意味で「究極」「極限」のミステリ

核ミサイルが落ちたと思しき世界で核シェルターの中に命からがら逃げ込み、外の世界の情勢不明、何時出ることができるかも判らない状況で起こる連続殺人事件という、まさに究極のクローズドサークル物。

この中では他にすることは無いとばかりに、閉じ込められたメンバー内の2人の探偵役(?)により繰り広げられる密室トリックの検証をはじめとする、推理論議の濃密さが半端ないです。
実際のページ数の印象を遥かに超えた読み応えを感じました。

一度読んだだけでは理解しきれていない部分が多々あると思わされたので、いつか再読したいとはずっと考えているのですが
あまりにこってりした料理のように、良くも悪くもいつまで経ってもお腹一杯気分にされてしまっている作品です。

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シェルター 終末の殺人 (講談社文庫)
三津田信三シェルター 終末の殺人 についてのレビュー
No.79:
(4pt)

発想・構想は面白かったのだけれど……

比喩ではなく重機まで持ち出され、山荘が窓や天井まで完全に雪で埋められてしまうという、まさに究極「雪の山荘」もの。

さらに一見不可能犯罪とおぼしき連続殺人が起こるたびにまるでゲームだと言わんばかりに「どんなトリックが使われたのか正解した者には賞金!」
と謎の正体主である「トリック卿」から出題が発生し、雪の山荘に閉じ込められた招待客たちに怒りと恐怖を与えるという、クローズドサークルシチュエーション。

設定は非常に面白いと思いましたが。
肝心のトリックや真相が微妙のものばかりなせいで、設定を活かせず、正直駄作といった印象です。

推理小説というよりは、バラエティ番組のコントのシナリオみたいな作品だと思いました。

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トリック狂殺人事件 (光文社文庫)
吉村達也トリック狂殺人事件 についてのレビュー
No.78: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

これをパクった作品より先に読みたかった……

まさに推理小説史上に残るトリックなんですが、悪名高き例のパクリ作品の方を先に読んでしまったので実質ネタバレ状態で読むことになりました。
最初から知らなければどれだけこの真相に驚けたのかなぁと残念でしょうがないです。

デビュー作で堂々と御手洗にホームズをこき下ろさせる島田氏はいい度胸してますね(笑)
しかし、その御手洗のキャラがホームズ的だったり、ホームズ以外の探偵に至ってはそもそも名前すら知らなかったり
ディスってるのかリスペクトしてるのかわからない、今で言う一種のツンデレなのでしょうか?

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占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)
島田荘司占星術殺人事件 についてのレビュー
No.77:
(5pt)

後味の悪い話ですね

まったく最近の中学生はどうなっとるんだ……!

ともし現実にこんな事件が起こったら言いたくなるような作品と思いましたが、この作品が描かれた当時の中学生は自分よりずっと年上なことに気づきました。

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チョコレートゲーム 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人チョコレートゲーム についてのレビュー
No.76:
(8pt)

確かにこれは「読者が犯人」

「読者が犯人!」という究極のトリックをテーマにした作品。
ハードルが最初から上がりすぎているためか、この結末を認められないという人も多いでしょうが、私はこの作品を読み終え、これは確かに「読者(自分が)犯人だ!」と思いました。

私は最初から「どうせガッカリさせられるんだろうな~、まぁ一応最後まで読むか」みたいなひねくれた読み方をしたので、逆に素直に認められたのかもしれません。

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ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! (講談社ノベルス)
No.75: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

17(16)歳の時にこれを書いたってのは天才としか言い様がないですね

死体による一人称という発想も凄いですが、それにも関わらず死体を隠そうとしている兄妹に感情移入してドキドキしてしまうのも不思議でした。

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夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
乙一夏と花火と私の死体 についてのレビュー

No.74:

螢 (幻冬舎文庫)

麻耶雄嵩

No.74:
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (4件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

2度、3度と読み返して楽しめる作品

クローズドサークル&推理合戦&ホラーテイスト&叙述トリック
私の好みの要素が揃っており満足の一作でした。

2度、3度と読み返して楽しめる作品だと思いました。


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螢 (幻冬舎文庫)
麻耶雄嵩 についてのレビュー
No.73: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

デビュー作ながら大作

さまざまな特技や個性を持った大学サークルメンバーが力を合わせて事件を解決する青春ミステリ。
あかずの間研究会のメンバーが好きになれるかどうかで続編も読みたいと思うか、評価が変動しそうです。
他の人の感想を見ても肝心のヒロインが不評っぽいですね。

処女作でありながら膨大かつ緻密なロジックで真相を解明していく流れは感心しました。
ただ、作品そのもののノリがライトなだけに、もっと短い内容にまとめた方がよかったかなぁとも思うところです。

島田氏の『斜め屋敷の犯罪』をリスペクトしているだけに、建物を利用したメイントリックは現実的かはともかくスケールが大きく面白いです。

▼以下、ネタバレ感想
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ドッペルゲンガー宮―“あかずの扉”研究会流氷館へ (講談社文庫)
No.72: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

戦後の日本人に「本格推理小説とはなんたるか?」を教えたような作品でしょうか?

金田一耕介シリーズの記念すべき第一作目は、横溝正史が江戸川乱歩とならんで20世紀の日本を代表する推理小説家(金田一耕助が明智小五郎と並ぶ日本を代表する名探偵)となった理由がわかるような作品だと思いました。
現在の読者が読んでも、読みやすく面白いこの作品は、一部の推理小説マニアだけでなく、一般大衆の娯楽としての推理小説の地位を高めた横溝御代の偉大さをまさに象徴する作品だと思います。

そして同時に当然のことですが、金田一耕助シリーズ第一作目の70年近く前のこの作品の時点でディクスン・カーやアガサ・クリスティーは推理小説界の大御所中の大御所であることに、その偉大さを改めて感じることとなりました。

▼以下、ネタバレ感想
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本陣殺人事件 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史本陣殺人事件 についてのレビュー
No.71: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

作中に出ている「Locked Room Murders 」って本が滅茶苦茶気になります

「日本のジョン・ディクスン・カー」とも呼ばれ45作もの密室作品を発表してきた大推理作家が密室で殺害されるというストーリー。

そのタイトル、あらすじに恥じず、作中では終始密室談義が行われ、中でも作中に登場する1000以上の密室トリックを網羅したという実在する書物『Locked Room Murders』には興味を惹かれなかった推理小説ファンはいないでしょう。

……しかし肝心のこの事件の密室トリックは特別面白くも珍しくも無いものなので期待すると肩透かしを食らうかと思います。
総合的に評価して、この作品自体は悪くもないけど良くも無い、ごく普通の推理小説ですね。

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46番目の密室 (講談社文庫)
有栖川有栖46番目の密室 についてのレビュー
No.70: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

これは何らかのミステリの賞を受賞してしかるべきレベルの作品だと思いますね。

まだこんなミステリの形があったか!とまずそのアイディアに驚きました。
基本は法廷ミステリでありながらクローズドサークルやデスゲーム的要素が混じり、まさに独自のジャンルとして仕上がっています。
そしてそのアイディアを決して多くはないページの中に惜しみなく、最大限に活かして使っており、非常に内容が濃く面白い作品でした。
設定こそやや荒唐無稽でしたが作者が元警察官というだけあり、被害者・加害者両面の心理や立場にリアリティがあり、社会派ミステリとしても高水準と感じました。

これほど面白い上に出来もいい作品でありながら、こう言ってはなんですが、メディアワークス文庫の作品ということで半分ラノベのような扱いで、ミステリ作品として正当な評価が得られていないような気がしますね。
本当にラノベに毛の生えたような作品がメフィスト賞やこのミス大賞とかに選ばれてる一方で、この高水準のミステリ作品が見逃されてると思うと正直もったいないです。
こう言うと誤解されそうですが、私はラノベはラノベで好きですし、確かにこの作品は「いい意味で」ラノベの特徴を持っている作品でもあります。
これだけ密度の濃い、その気になれば数本分の作品にでも出来てしまう内容を2~3時間で読める分量にまとめてしまっていることや、冤罪と犯罪被害者というともすれば非常に重くなりがちなテーマを、スイスイ読ませる読みやすさなどはまさにラノベ的長所です。
(高野和明氏の『13階段』などが完成度は高くてもテーマ的に読むのが辛かった私が、これにはそういう苦痛を感じませんでした)
ミステリ初心者から上級者まで楽しめるおススメの一冊と感じました。

悪いと思った点で言うと、このテーマや内容で主催者側が必要以上に悪意を感じさせたり、悪趣味な趣向を凝らす必要性が感じられないということです。
デスゲーム的なノリを入れようとしてちょっとここはスベっちゃってる気がします。

真相と結末に関してはちょっと賛否両論ありそうですし、私自身の中でも、果たしてこれは評価すべきか、まるで「有罪」「無罪」を判定するかのように悩みます。

▼以下、ネタバレ感想
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罪色の環 ―リジャッジメント― (メディアワークス文庫)
仁科裕貴罪色の環 -リジャッジメント- についてのレビュー
No.69: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

時代を超えた名作

推理小説の一つのお決まりパターンを作った名作ですね。
ミステリ初心者がとりあえず読んでおくべき作品の一つだと思います。

日本でかの酒鬼薔薇事件が起きた時、犯人の声明文を見てこの作品を連想してしまいました。



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ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティABC殺人事件 についてのレビュー
No.68: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

発明と言ってもいい凶器

このニコチン&針は後世のさまざまな推理小説でも応用される発明的凶器ですね

全編を通して見事なロジックで、まさにフーダニットのお手本のような作品だと思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンXの悲劇 についてのレビュー