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なおひろ さんのレビュー一覧

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レビュー数572

全572件 21~40 2/29ページ

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No.552:
(6pt)

ストラングラー 死刑囚の推理の感想


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ストラングラー 死刑囚の推理 (ハルキ文庫 さ)
佐藤青南ストラングラー 死刑囚の推理 についてのレビュー
No.551: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説の感想

昭和ミステリシリーズ二作目。2020年の年末ミステリーランキング3冠に輝く作品。昭和24年を舞台とした物語は、主人公が高校三年生と作者と同年齢に設定されており、ある種自伝的青春ミステリーの側面も有る。しかし本作のどこが素晴らしいのか?、それは作者自身が知る当時の社会風俗や人々の考え方が非常にリアルに感じられ、近過去時代小説として優れているからだと思う。また、伏線と回収、構成の妙、心情描写には読み所があり、トリックや犯人の意外性のみで評価をするべきでは無いのだ。推理小説は推理クイズでは無い。良い小説だった。
たかが殺人じゃないか: 昭和24年の推理小説 (創元推理文庫)
No.550:
(6pt)

松谷警部と目黒の雨の感想


▼以下、ネタバレ感想
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松谷警部と目黒の雨 (創元推理文庫)
平石貴樹松谷警部と目黒の雨 についてのレビュー
No.549: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

滅びのモノクロームの感想


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滅びのモノクローム (講談社文庫)
三浦明博滅びのモノクローム についてのレビュー
No.548: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

波濤の城の感想

消防士・神谷夏美シリーズ。舞台は乗員乗客二千名の豪華クルーズ船。乗客として乗り込んだ二人の消防士がこの規模の事故に置いて何が出来るのか?、非常に興味深く読みました。やはり内容としては、消火活動よりは人命救助に比重が有ったかとは思います。いずれにしても、絶望的な状況の中諦めずに何とかしようと戦う姿勢は感動的で、読んでいて力が入る。良い人、悪い人、巻き込まれる人、改心する人、様々に描かれた人物達の運命と、映像が浮かぶ様な船内の描写、そして序盤から張られた伏線の回収されて行く様をぜひ楽しんで欲しい。面白かった。
波濤の城 (祥伝社文庫)
五十嵐貴久波濤の城 についてのレビュー
No.547:
(6pt)

ゴールデン街コーリングの感想

著者の自伝的青春小説。「不夜城」以来20年振りの馳星周。エグい話は好きでは無いのでずっと敬遠してきましたが、本作は違う様なので当時の冒険小説界隈の雰囲気を知りたくて読んで見ました。著者のインタビューによれば、執筆時生存されている方は差し障りも有るので基本的に出さず、亡くなられた方の事は事実を含めて書いているとの事。しかし、お酒が全く飲めない私は酔っ払いが何より苦手。読んでて嫌になったけど、好きな物の事を深く話せる人達も貴重ですよねぇ。で、結局一番の感想は、内藤陳ってこんな人だったんや、と言う事です(笑)。
ゴールデン街コーリング (角川文庫)
馳星周ゴールデン街コーリング についてのレビュー
No.546: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

教場X 刑事指導官・風間公親の感想

教場シリーズ5作目。時系列に沿って読む為4作目を飛ばしてこちらへ。本作も倒叙ミステリーで有るが、伏線が余りにも分かり易いのでかなりあっさりした読み心地。なので単体としての評価としては微妙な所でしたかね。まあ風間が警察学校教官へと異動する間を繋ぐ作品として、シリーズ的には意味が有りますけども。来月から始まるドラマの前に、と思って手にしました。キムタクファンなので楽しみにしてます。
教場X 刑事指導官・風間公親 (小学館文庫 な 17-6)
長岡弘樹教場X 刑事指導官・風間公親 についてのレビュー
No.545: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

教場0: 刑事指導官・風間公親の感想

教場シリーズ3作目。時系列的にはシリーズの最初に位置するエピソード集。先の2作とは設定が異なり、舞台は警察学校では無く警察署。風間が若者を追いつめるのは同じでしたが、やはり退学を迫られる方が緊迫感は上だったかも。警察学校教官の話と新人教育係の現役刑事の話、全然別の設定ながら主人公風間の存在が、これは同じシリーズだと実感させる。それは物語が始まった直ぐに謎の真相を全て見抜いている、神の如く、悪魔の如く鋭い視線のおかげです(見えていてもいなくても)。今回全作倒叙ミステリーになっていて、それも面白かったですね。
教場0 刑事指導官・風間公親 (小学館文庫)
長岡弘樹教場0: 刑事指導官・風間公親 についてのレビュー
No.544: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

鋼鉄都市の感想

著者初読み。70年前に書かれた古典SFミステリー。かなりの未来が舞台になっており、現在から見ても想像の付かない時代の話です。なので、逆に古く感じると言う事でも無くストーリーを楽しめました。今流行の特殊設定ミステリーとはすなわちSFな訳で、そう言う意味では非常に現代に合った作品なのかも知れませんね。人間とロボットのバディ物として、また推理が二転三転する正統派ミステリーとして、そして閉塞感漂うディストピア物として、色々な面から楽しめる傑作。
鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)
アイザック・アシモフ鋼鉄都市 についてのレビュー
No.543:
(6pt)

風が吹いたら桶屋がもうかるの感想


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風が吹いたら桶屋がもうかる (集英社文庫)
井上夢人風が吹いたら桶屋がもうかる についてのレビュー
No.542:
(6pt)

お電話かわりました名探偵です リダイヤルの感想


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お電話かわりました名探偵です リダイヤル (角川文庫)
No.541: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

皇帝のかぎ煙草入れの感想

古典ミステリーとして超有名作ですが、幸い何もネタバレを知らずに読めました。かなり面白かったです。序盤はイヴの言動にイライラして感情移入出来ずストレスでしたが、段々と可哀そうになって来て(男を見る目が無い、と言う意味では自業自得ですが…)最後は応援していました。そして真相が明らかになった後、数々の伏線が張って有った事に気付き素直に感心、アンフェアとは思わなかったです。メロドラマ、家族のドラマとして面白く読め、シンプルかつ大胆に仕掛けられたトリックに驚く事も間違い無し。訳文も読み易く、絶賛でおススメします。
皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)
No.540: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

鍵の掛かった男の感想

作家アリスシリーズ。今作は本格ミステリーと言うよりも、ヒューマンミステリー。物語の半ばを過ぎるまで火村はほぼ登場せず、アリスの単独捜査が続く。この間は推理の材料を集めている期間になるが、ここが正直長かった。中之島の情景描写やホテルに関するうんちく、登場人物達の背景の説明等。じりじりと進んで行き火村登場から一気に加速、が本作の醍醐味で有るとは思うが、少々疲れました。とは言っても内容としては十分満足、とても面白かった。文章が良く読み易いし、このコンビは品が有って好き。シリーズとしては異色作ですけど、おススメ。
鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)
有栖川有栖鍵の掛かった男 についてのレビュー
No.539:
(8pt)

最悪の感想


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最悪 (講談社文庫)
奥田英朗最悪 についてのレビュー
No.538: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シャイロックの子供たちの感想

銀行を舞台にした短編集、かと思いきや物語を貫く一つの事件が有り、多視点の長編小説だったのか、と言う感じの作品。銀行勤めでは無くても営業職をやっていれば、読んでいて苦しくなるばかりで、無邪気には楽しめないとも思った。著者初期の作品でミステリー色が強い、色々試行錯誤している頃だったのかな?。少々分かり辛くスッキリしない所も有るが、一人一人の背景をじっくり書き込むのは読みごたえが有りました。勧善懲悪のヒーロー物では無いが、やはり池井戸潤作品は面白い。ただ、現実の銀行はもう少し顧客ファーストで有って欲しいけどね。
シャイロックの子供たち (文春文庫)
池井戸潤シャイロックの子供たち についてのレビュー
No.537: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

午後の脅迫者の感想

1960年代半ばから80年代半ばに発表された作品が収録された短編集。皮肉な捻りが効いたオチになっており、ブラックユーモアを感じる作品が多かった。もちろん今読めば時代の違いは有るものの、面白い事は間違い無い。若い方にはおススメしませんが、初老の私以上の世代の皆さんにはおススメです。十津川警部は出ませんが、西村京太郎ファン以外の方にも読んで欲しい佳作。
午後の脅迫者 新装版 (講談社文庫)
西村京太郎午後の脅迫者 についてのレビュー
No.536: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

後妻業の感想

「後妻業」と言う言葉を世間に知らしめた作品。強烈な内容でとても面白かった。とにかく金、金、金、の人物ばかりが出て来ますが、大悪党も小悪党もそれぞれ必死で圧が凄い。お金持ちで独り身の老人男性が、子供や孫では無く、最期を共に過ごしてくれる女性に財産を残す。金を持っては死ねないので、使いきれない分どうするか、は自分が好きに決める事だ。人間だれしも、志半ばで突然最後の日を迎える。この被害者の爺さん達が、多少でも幸せな気持ちで最期の日々を過ごしていたなら、まあ有りかも知れない、と思わんでも無い。ンな訳無いか(笑)。

後妻業 (文春文庫)
黒川博行後妻業 についてのレビュー
No.535:
(4pt)

逃亡作法 - TURD ON THE RUNの感想

下巻読了。上巻よりはマシで有ったが、やはり好みの作品では無かった。登場人物に感情移入出来るキャラが居なかったのが大きいが、セリフや比喩が下品過ぎてね…。そもそもの物語の設定や、終盤の展開やラストは悪くないです。キャラや世界観が違えば楽しめるかも、他の作品を読んで見たいと思いました。

新装版 逃亡作法 TURD ON THE RUN (上) (宝島社文庫)
東山彰良逃亡作法 - TURD ON THE RUN についてのレビュー
No.534:
(7pt)

心のなかの冷たい何かの感想

著者長編デビュー作、でありながら文庫化まで15年を要し、その後重版が掛かっている様でも無い。それが市場の評価かも知れませんが、読む価値は有ると思う。ダークでヘビーなストーリーと登場人物の狂気には、ウンザリして気が滅入る。その上、作中作(手記)物なので、複雑で長くなり分かり辛い。それでもおススメするのは、明らかにその後の葉村シリーズに直結する作品で有るから。気分が悪くなる共感出来ない醜悪な事件を、誰にも頼まれていないのに、決して諦めずとことん追及する。しつこいです、騙されます、殴られます、ね、葉村でしょ?。

心のなかの冷たい何か (創元推理文庫)
若竹七海心のなかの冷たい何か についてのレビュー
No.533:
(5pt)

トラップ・ハウスの感想

著者デビュー十周年記念作品。クローズドサークル物ですが、どうでしょう出来栄えは微妙かと…。終盤に犯人が分かり、動機が分かれば、多少納得出来る部分はありますが、ちょっと「トラップ」がショボいと言うか何と言うか。もうちょっと良く探せよな。犯行動機も余り共感出来ず、置いてきぼり感が有るなぁ。次々重ねられる推理は楽しめる所もあり、卒業間際の大学生たちを描く、と言うのが裏テーマなら、それなりに成功しているのかも知れません。軽く短時間で読めるのは良かったですが、クローズドサークルの閉そく感、緊張感は少々弱かったです。

トラップ・ハウス (光文社文庫)
石持浅海トラップ・ハウス についてのレビュー