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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧
歌舞伎蝶さんのページへレビュー数303件
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ノワールと言えばノワールですが、
元マル暴担、堀内・伊達の息の合ったコンビの活躍が面白くてエンタメ小説として十分に楽しめます。 主人公の二人の姿を勝手に漫才師のサン〇イッチマンに当てはめて読み進めていました。(あくまでも勝手にです) 勧善懲悪というよりも全員悪なのですが、 まぁ応援したくなる悪なのですよね。 次回作も期待しています。 |
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前作『七つの海を照らす星』読後から早3年半。
何度もハードカバーを買おうか悩んだ末、 ようやく待ちに待った今作の文庫化。 読前のハードルは今まで読んだどんな作品よりも高かったと思います。 そんな中で 「えっ!?」 と思わず声を上げてしまった今作。 児童養護施設を舞台に大人と子供との間にあるリアルな心情の描写が、 暖かくもあり残酷でもあり心地よく胸に響いてきます。 そこからの衝撃。 素晴らしい作品だと思います。 残念なことに前作から間が空きすぎていたため、 登場人物のリンクがいまいち上手くいかなかったことが悔やまれます。 もう一度前作を再読しようと思っています。 |
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またも凄い作品に出会えたものです。
ミステリー小説というよりはハードボイルド小説なのですが…! 広島の架空都市を舞台に暴力団同士の抗争を止めるべく、 違法な取引や方法で悪徳刑事が動き回るだけでも十分に面白いのですが、 広島弁全開のやりとりがリアルな任侠の世界を堪能できます。 この男くさい世界を女性作家が書いたことに驚かされます。 更に姐さんたちの喪服の描写などは女性ならでは細やかさも楽しめます。 章ごとに書かれた日誌の意味を理解した時、 プロローグとエピローグが繋がった時、 この小説と出会えたことに感謝しました。 |
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このシリーズもはやミステリーにする必要があるのでしょうか?
読後の率直な感想です。 ポーランドを舞台に凄惨なテロパートとショパンコンクールでの音楽演奏パートでの対比が非常に美しく描かれています。 演奏の描写は実際に音が聞こえてくる錯覚を起こすほど疾走感に溢れています。 読みやすい良作ですが、 むしろミステリー要素なしの方が感動が大きかったのではと思ってしまいました。 読後ショパンの曲を何曲かを聴きました。 |
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堀内・伊達シリーズの第一弾。
大阪府警のマル暴担の悪徳刑事のお話。 ヤクザ顔負けの非合法なシノギのやりとりや女にだらしない姿などキャラ設定は文句なしの主人公。 ただ殺人事件が起こるまでが長くてそこまでがものすごく読むのに時間がかかってしまいました。 殺人事件発生後からは一気読み。 登場人物の複雑な人間関係の把握に時間が少しかかりましたが面白かったです。 序盤がすっきりしていればもっと好みでした。 続編も読みたいと思います。 |
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原田マハさんのデビュー作にして評判の良い作品だったので期待して読んだのですが…。
他の方もレビューに書かれているのですが、 私も主人公を筆頭に登場人物に誰一人として感情移入できませんでした。 小説なのでご都合主義を楽しむものと割り切ってしまえば良いのかもしれませんが、 コメディではなくて純粋なラブストーリーとして読むのであればリアリティが無さ過ぎて残念な印象です。 ラブストーリーの小説をあまり読んだことがなかったのですが、 私自身あまり向かないのかもしれません。 |
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青春小説として読みやすく更に構成も上手いので高評価も納得の作品です。
24時間の歩行祭という設定は面白く、 なんとなく懐かしい感覚を思い出したりしながら楽しめました。 ただ登場人物全員に現実感が少し乏しく、 所々ラノベか少女漫画の原作を読んでいるような感覚になってしまいました。 |
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前作の『最後の証人』でがっちりハートを捕まれたことで、
ハードルが上がった状態で読んだ佐方シリーズの第二弾でした。 短編集と知らず読み始めたのですが、大好きな横山秀夫さんばりのヒューマンミステリーで、 改めて柚月さんの実力に驚かされました。 実際に横山秀夫さんに傾倒されていることを知り納得です。 主人公は佐方貞人で間違いないのですが、佐方目線の作品は「恩を返す」一作品のみで、 その他の作品は全て別視点からの描き方をされています。 それでいてしっかりと全作品佐方貞人のキャラクターが光る工夫がされていてお見事でした。 素晴らしい一冊だと思います。 |
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印象派画家4名の史実風短編集です。
実は読み終わって解説を読むまでフィクションだと気付きませんでした。 有名画家や絵画が作中に登場する度にネットで調べる楽しさは『楽園のカンヴァス』と同様でしたが、 話の内容自体は4名の画家を別視点からの日常切り取りでしたので、 もう少し抑揚が欲しかったのは正直な感想です。 |
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ミステリーというよりも青春音楽小説に日常の謎が少しだけ組み込まれた感じのお話でした。
前作が面白かったので期待値が上がっていたこともありますが、 可もなく不可もなくといった内容でした。 音楽の専門用語が多くて演奏パートは正直読みにくかったです。 キャラ立ちはしているので次回作に期待です。 |
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久々の一気読み。久々に震える瞬間に出会えた作品。
法廷サスペンスでも有りミステリーでもある本作は、 テン良し、中良し、終い良しで逆に欠点を探すほうが難しい程の素晴らしい出来だと思います。 クロスカッティングで描かれる本編は、 ともすれば場面の切り替わりに読者がついていけなくなる場合がありますが、 読みにくさは全く感じさせないだけでなく、緻密に計算された構成に驚かされることになります。 更に伏線回収、読後感ともに完璧。 こういう作品に時々出会えるからこそ読書がやめられなくなってしまいます。 文句なしで10点満点です。 |
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序盤に若干の読みにくさはあるものの、かなりの良作だと思います。
主人公が全盲という特殊な状況下において、 動きの描写が非常に丁寧に描かれており見えないという恐怖感が伝わってきます。 派手さは無いものの構成が緻密でラストこそ全貌が少し読めてしまいましたが、 至るところに張られた伏線回収は見事です。 江戸川乱歩賞受賞も納得の作品だと思います。 |
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疫病神シリーズの第五弾。
桑原と二宮の凸凹コンビの軽快なやり取りは健在で相変わらず楽しめます。 直木賞受賞作なのですが単体作品ではなくてシリーズとして読まないと、 登場人物の魅力が半減してしまうと思いました。 ストーリーそのものよりも主人公二人のやり取りを楽しむ作品だと思っています。 |
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半沢直樹シリーズの第四弾。
相変わらず面白いです。 ただ今回はモデルが露骨すぎることが少し気になってしまいました。 シリアスな展開も非常に読みやすく描かれており楽しめました。 ただどうしても展開がパターン化されているため、 もう一捻りあれば尚うれしいなぁなんて思ってしまいました。 |
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姫川玲子シリーズのファンであるならばぜひ読んでほしい一冊です。
正直ドラマ版ありきの作品となっていることは否めませんが、 本編の後日談及びサイドストーリーは姫川玲子好きには思わずにんまりしてしまうシーン多数です。 次回作を楽しみに待っています。 |
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疫病神シリーズ第4弾で今のところシリーズで一番面白かったです。
今作はコンゲームの要素も含みつつ、二宮と桑原のコンビネーションに円熟味が増してきたように思います。 文句を言いながらも二宮を助ける桑原。 ところどころ鋭い感を見せる二宮。 それに加えて今回は若頭の嶋田の頭脳戦と見どころたっぷりでした。 |
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同作家の短編集『儚い羊たちの祝宴』のテイストを持った短編集です。
正直、儚い羊たち~程のゾクりとするような作品はなかったのですが、 収録作6作品とも全て読みやすく丁寧なつくりで楽しめました。 |
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