■スポンサードリンク


歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧

歌舞伎蝶さんのページへ

レビュー数17

全17件 1~17 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.17: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

蜜蜂と遠雷の感想

私は音楽に造詣が深いわけではありません。
むしろ作中に出てきたほとんどの曲と曲名とが一致しません。
音符も読めない楽器も弾けない私が、
文字を読むだけでピアノの音が頭の中で響き渡りました。
四名の登場人物が一つのピアノコンクールを舞台に描かれた群像劇。
脇役も含めて登場人物は全員魅力に溢れています。
素晴らしい作品を世に出してくれた作者に感謝します。
蜜蜂と遠雷
恩田陸蜜蜂と遠雷 についてのレビュー
No.16: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

孤狼の血の感想

またも凄い作品に出会えたものです。
ミステリー小説というよりはハードボイルド小説なのですが…!
広島の架空都市を舞台に暴力団同士の抗争を止めるべく、
違法な取引や方法で悪徳刑事が動き回るだけでも十分に面白いのですが、
広島弁全開のやりとりがリアルな任侠の世界を堪能できます。
この男くさい世界を女性作家が書いたことに驚かされます。
更に姐さんたちの喪服の描写などは女性ならでは細やかさも楽しめます。
章ごとに書かれた日誌の意味を理解した時、
プロローグとエピローグが繋がった時、
この小説と出会えたことに感謝しました。
孤狼の血 (角川文庫)
柚月裕子孤狼の血 についてのレビュー
No.15: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

最後の証人の感想

久々の一気読み。久々に震える瞬間に出会えた作品。
法廷サスペンスでも有りミステリーでもある本作は、
テン良し、中良し、終い良しで逆に欠点を探すほうが難しい程の素晴らしい出来だと思います。
クロスカッティングで描かれる本編は、
ともすれば場面の切り替わりに読者がついていけなくなる場合がありますが、
読みにくさは全く感じさせないだけでなく、緻密に計算された構成に驚かされることになります。
更に伏線回収、読後感ともに完璧。
こういう作品に時々出会えるからこそ読書がやめられなくなってしまいます。
文句なしで10点満点です。
最後の証人 (角川文庫)
柚月裕子最後の証人 についてのレビュー
No.14: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

少女たちの羅針盤の感想

読み終わった瞬間に即座に映像化希望と思い、
あとがきを読んですでに映画化していることを知りました。
過去と現在を交互に描くミステリーにはありふれたスタイルですが、
過去パートの青春ステージが秀逸で、
単独でもかなり上質のエンタメ作品ができそうな出来です。
極上の青春群像劇を見事にミステリー仕立てに仕上げた素晴らしい作品だと思います。
切なさとほろにが感が最後に残るものの、文句なしの満点評価の作品です。
続編も是非読みたいと思います。
少女たちの羅針盤 (光文社文庫 み 34-1)
水生大海少女たちの羅針盤 についてのレビュー
No.13: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

完全恋愛の感想

完全犯罪ではなくて完全恋愛という秀逸すぎるタイトル。
好き嫌いは大いにあると思われる作品ですが、こういう感覚を味わいたくて小説を読み続けているわけでして、
予備知識ゼロだったこともあり個人的には大満足の一冊でした。
正直長くて途中中だるみしたのですが、ラスト読んだ瞬間報われた気がします。
傑作だと思います。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
完全恋愛
牧薩次完全恋愛 についてのレビュー
No.12: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

消失グラデーションの感想

まず一言お見事。
登場人物の描き方が上手いので主人公格の人物だけでなく、
周りの人物も覚えやすく非常に読みやすいです。
好みはわかれると思いますが、組み上げられたロジックの秀逸さは見事と言うほかありません。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
消失グラデーション (角川文庫)
長沢樹消失グラデーション についてのレビュー
No.11: 7人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

楽園のカンヴァスの感想

なんという優しく美しい作品でしょう。
殺人事件が起こるわけでもなく、派手なアクションが描かれているわけでもありません。
あるのは2人の主人公と一枚の絵と一冊の小説。
そしてそれらをとりまく人々たち…。
一気に読み進めたいのに、物語中に出てくる美術作品の検索に夢中になってしまう楽しさとジレンマ。
美術品を題材とした純文学としても魅力充分なのですが、
更にふるえる瞬間が何か所も設置されている素敵なミステリー仕様。
久々に出会えたお気に入りです。
傑作だと思います。
楽園のカンヴァス (新潮文庫)
原田マハ楽園のカンヴァス についてのレビュー
No.10: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

七回死んだ男の感想

これは面白い作品です。
SFミステリーという性格上好き嫌いはあるかもしれませんが、
設定、文章構成ともに文句なしの傑作だと思います。
さらにラストは見事な伏線回収でまさにお見事の一言です。
新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤保彦七回死んだ男 についてのレビュー
No.9: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

告白の感想

第一章で受ける衝撃…全編をモノローグで綴る構成に対しての『告白』というタイトルのネーミングセンスの良さ。
ダークな内容は賛否両論で好みが分かれると思いますが、
各章で視点を変えながら少しずつ物語の全貌が見えてくる緻密なプロットづくりは見事で非常に面白いと思います。
私は傑作の一つだと思います。
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊かなえ告白 についてのレビュー
No.8: 7人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

カラスの親指 by rule of CROW's thumbの感想

笑いあり涙あり感動ありの極上エンターテイメント作品です。
登場人物のキャラ設定、題材、文章構成どれをとっても非の打ちどころがありません。
数ある傑作と呼ばれる作品も少なからず賛否両論あるのが普通ですが、この作品に関しては誰が読んでも面白いと思うのではないでしょうか?
そう思えるほど素晴らしい完成度の作品だと思います。
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.7: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

第三の時効の感想

私はこの作品が今のところ横山秀夫の最高傑作だと思っています。
各班長のキャラ設定の秀逸さに加え文章構成も文句なし。
これだけの水準の短編集にはそうは出会えないと思います。
中でも白眉は表題作の「第三の時効」。
読み終わった瞬間久々にふるえました。
第三の時効 (集英社文庫)
横山秀夫第三の時効 についてのレビュー
No.6:
(10pt)

武士道シックスティーンの感想

この作品はミステリーではありません。
がしかし…本当に素晴らしい作品です。
剣道はルールすらほとんど知らない私がこれほど楽しめたうえ感動できるとは…。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
武士道シックスティーン (文春文庫)
誉田哲也武士道シックスティーン についてのレビュー
No.5: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

13階段の感想

素晴らしい小説です。
死刑囚と冤罪事件を舞台に死刑制度のリアルすぎるストーリーでありながら、
サスペンスではなくて緻密に計算された上質のミステリーとして完成度の極めて高い作品です。
13階段 (講談社文庫)
高野和明13階段 についてのレビュー
No.4: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

インシテミルの感想

これは面白い。
クローズドサークル物として設定が秀逸です。
エンターテイメントとして非常にクオリティが高い作品です。
インシテミル
米澤穂信インシテミル についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

イニシエーション・ラブの感想

久々に衝撃を受けた作品でした。緻密に計算されたストーリーに脱帽です。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
イニシエーション・ラブ (文春文庫)
乾くるみイニシエーション・ラブ についてのレビュー
No.2: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

リピートの感想

乾作品はイニシエーションラブの方がネームバリューは上ですが、最高傑作はこちらだと思います。
SF設定をこんな形でミステリーに融合させてしまうとは…本当に素晴らしい作品だと思います。
リピート (文春文庫)
乾くるみリピート についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

十角館の殺人の感想

初めて読んだのは20年近く前ながらいまだに色褪せない作品。
今ではこの作品を超える作品に出会うために小説を読んでいるしだいです。
いまだに出会えないのですが…
十角館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人十角館の殺人 についてのレビュー