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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧
歌舞伎蝶さんのページへレビュー数54件
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一言面白かった。
シリーズの中では小佐内さんの毒々しさは若干緩めな番外編と呼ぶべき短編集でしょうか? 本編よりも一話ごとのクオリティは上だと思われます。 読後感もシリーズの中で一番よく三話目の揚げパンの話は真相で思わず笑みがこぼれてしまいました。 登場人物の把握ができていることが前提ではあるものの、 ゆるさの中にちょっとしたスパイシーな味わいはシリーズのファンであれば誰もが納得の作品だと思います。 |
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読みやすく非常によくできた作品です。
とりたてて斬新な手法では無いですが、 良く練られた連作短編でテンポも良いので初めて小説を読む人にもおススメできると思います。 |
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堀内・伊達シリーズの三作目
相変わらず面白いですね。 テンポの良い会話が楽しいので、 かなりの長編ながらストレスなく読み進めることができます。 登場人物が比較的多いので人物把握が大変ですが、 エンタメ小説として充分に満足できます。 |
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相変わらず非常に面白いです。
ドラマを見ていたので結果を知っているのにも関わらず、 登場人物にイラついたり応援したりできることに驚きました。 敵味方関わらずそれぞれのキャラクターが立っている証拠だと思います。 |
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古典部シリーズの第6作。
短編集ながら、この作品が今のところ古典部シリーズの最高傑作なのではないでしょうか? 満点でない理由はシリーズを全て読んでいることが前提のため、 6作目というのはさすがにハードルが高いので…。 全作品通じて高校生から徐々に大人になっていく過程のほろ苦さが見事に描かれています。 特に『長い休日』と表題作の『いまさら翼といわれても』の二作品は、 登場人物の背景がわかっていないといけませんが、 ミステリーとしてよりも、 折木奉太郎・千反田える二人の主人公の心の葛藤を存分に堪能することができると思います。 次回作も楽しみにしています。 |
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カミーユ・ヴェルーヴェン警部三部作の完結編。
前二作はいまいち作品の世界に入り込めなかったのですが、 この作品は前作ほど凄惨な場面が少なかったにも関わらず、 ヴェルーヴェン警部の心理が違和感なく伝わってきました。 更に見事な構成で文句なしです。 過去の二作を読んでいることが前提にはなりますが、 良い作品だと思います。 |
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相変わらず面白い。
展開はいつもどおりでシリーズを読んでいる人であればある程度読めます。 推理小説で求める大きなカタルシスもありません。 でも面白い。 普通の事、当たり前の事、正論を突き詰めているだけですが、 そういう当たり前の事が人間関係や建前の前で維持することがどれほど困難かという事を、 年を取れば取るほど嫌というほど思い知らされます。 竜崎伸也という突出したキャラクターを作り出した作者に本当に拍手です。 |
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『さよなら妖精』に登場した太刀洗万智の短編集。
本当に短編の上手い作家さんだと再認識させられました。 所々に散りばめられたダークな後味の悪さが米澤穂信さんらしいのですが、 珍しく後味の良い作品なんかもあって意外性に楽しめました。 『さよなら妖精』自体は正直あまり好みではなかったのですが、 まだ未読なのですが『王とサーカス』も楽しみにしています。 |
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佐方検事シリーズの第三弾。
相変わらず面白いです。 前作の『本懐を知る』の解決編となる『業をおろす』でほろりとさせられた後、 表題作となる第三話、四話の連作『死命を賭ける』と『死命を決する』では、 佐方VS強大な権力を後ろ盾にした弁護士とのスリリングな戦いに目が離せなくなります。 前作程の衝撃は無かったもののシリーズものとして安定の作品だと思います。 |
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ノワールと言えばノワールですが、
元マル暴担、堀内・伊達の息の合ったコンビの活躍が面白くてエンタメ小説として十分に楽しめます。 主人公の二人の姿を勝手に漫才師のサン〇イッチマンに当てはめて読み進めていました。(あくまでも勝手にです) 勧善懲悪というよりも全員悪なのですが、 まぁ応援したくなる悪なのですよね。 次回作も期待しています。 |
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序盤に若干の読みにくさはあるものの、かなりの良作だと思います。
主人公が全盲という特殊な状況下において、 動きの描写が非常に丁寧に描かれており見えないという恐怖感が伝わってきます。 派手さは無いものの構成が緻密でラストこそ全貌が少し読めてしまいましたが、 至るところに張られた伏線回収は見事です。 江戸川乱歩賞受賞も納得の作品だと思います。 |
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同作家の短編集『儚い羊たちの祝宴』のテイストを持った短編集です。
正直、儚い羊たち~程のゾクりとするような作品はなかったのですが、 収録作6作品とも全て読みやすく丁寧なつくりで楽しめました。 |
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隠蔽捜査シリーズのスピンオフ第二弾。
相変わらず読みやすく面白いです。 警察関係者に限らず社会人経験が長くなればなるほど反比例するかのように、 様々なしがらみにしばられて当たり前のことが当たり前にできなくなっていきます。 だからこそ当たり前のことを最短ルートで且つ最適解を選択できる竜崎伸也というキャラクターに私は魅了されてしまうのでしょう。 今回はスピンオフなので他視点から竜崎伸也を見ることになりますが、 この方がよりリアルに竜崎の凄さを感じることができると思います。 更にいつの間にか戸高が竜崎に匹敵する主役級のキャラクターに育ってきており今後の作品も楽しみになりました。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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良質の文学作品に出会えたことに感謝です。
序盤こそ馴染みのない東北弁のため若干読みにくさはありましたが、 中盤以降は壮絶な物語に思いっきり引き込まれていきました。 主人公の富治はもちろんのことわきを固める登場人物にも魅力たっぷりです。 特に終盤二人の女性が散らす静かな闘いとラストの富治の闘いは壮絶そのものです。 舞台となった時代が人々にとって幸せだったのかは正直わかりませんが、 無味乾燥した現代を何となしに生活している私なんかにとって、 生きることの喜びを教えてくれる素敵な一冊でした。 |
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言葉の持つ力を堪能できるハートフルストーリー。
わかりやすいキャラ設定に読みやすい文章は非常に好感が持てます。 一見軽いだけの話かと思いきや、所々に散りばめられた名言の数々。 現実の話をモチーフにして話は進みますが、 完全にオリジナルストーリーの方が個人的には好きです。 『三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。』 帯にもなっているこのセリフ。 胸の奥が熱くなりました。 |
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原田マハさんの作品は『楽園のカンヴァス』に続いて二作品目です。
本当に優しい文章を書かれる作家さんですね。 正直楽園のカンヴァス程の驚きはありませんでした。 しかし負けず劣らずの余韻を読後に与えてくれる素敵な作品です。 予定調和ともとれる展開は物足りなく感じる方も中にはいると思います。 個人的にはその展開こそが読者に安心感を与えてくれていると思いました。 映画にそれほど興味はなかったのですが、 ちょっと映画館に行きたい気分になれるハートフルストーリーでした。 |
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隠蔽捜査シリーズの第五弾。
シリーズを読んでいればおそらくおおよその展開と結末は読めると思います。 ただそれがつまらないかと言えば全くそういうわけではありません。 前作こそは若干詰め込みすぎ感があったのですが、 今作は展開といい伏線回収といい非常に満足できます。 それ以上にあとがきでも書かれているのですが水戸黄門的な魅力が竜崎伸也という主人公には秘められているので、 予定調和でありながら安定感抜群の心地よさが感じられます。 |
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『サクリファイス』の続編で、舞台は私でも名前を知っている世界最高峰のツール・ド・フランス。
ミステリー要素が無いわけではありませんが、 ミステリー小説として読むよりもロードレースを題材としたスポーツ小説として読んだ方が楽しめると思います。 選手同士やチーム同士の駆け引きの描写など楽しませる要素満載です。 登場人物達の思惑や苦悩、息づかいが手に取るように伝わってきます。 読後感も良いので前作を読んでいることが前提ですが、 上質のエンタメ小説として読んで損は無いと思います。 |
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加賀恭一郎シリーズの有名作品です。
この小説の最大の魅力は単純なフーダニットやホワイダニットを巡る推理小説としてよりも、 加賀恭一郎を中心として描かれる様々な登場人物の群雄劇にあると言えます。 各章が連作短編のような繋がりをみせる見事な構成で、 人情味溢れるストーリーは読んでいて非常に心地が良いです。 ドラマを見ていたので大体の話はわかっていたのですが、 そのことが逆に東野さんの文章力の凄さをを見せられた気がします。 |
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